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巨匠ヘルムート・ヴィンシャーマンを指揮に迎え、
大阪フィル初演となるバッハ「ヨハネ受難曲」

 キリスト教の教会ではイエス・キリストが十字架にかけられた日を聖金曜日(受難日)と呼び、その最後を人々の心に留めるため、この日に聖書を題材にした歌や演奏を行う習わしがあった。こうした伝統を背景にバッハの「ヨハネ受難曲」は作曲されている。後年の「マタイ受難曲」と並ぶ、バッハの宗教曲を代表する作品である。
 6月17日(日)、18日(月)に行われる大阪フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会は指揮にヘルムート・ヴィンシャーマン(写真上)を迎え、この「ヨハネ受難曲」を演奏する。
 作品の中心となるのは、新約聖書「ヨハネによる福音書」の物語。福音史家(テノール)が全体の進行を司り、イエス(バリトン)を始めとする登場人物の言葉は独唱で、そして群集の声は合唱のかたちでそれぞれ歌い分けられ、ドラマのようにイエス・キリストの最後が描かれてゆく。全体が2部からなる構成は「マタイ受難曲」と共通だがコラール(賛美歌)の比率が多く、全体の印象をより重厚なものにしている。
  ヘルムート・ヴィンシャーマンは1920年生まれ。1960年代には室内オーケストラ、ドイツ・バッハ・ゾリステンを組織し、バッハ演奏に一時代を画したバロック音楽の巨匠である。2010年9月、会場を感動に包んだ「ミサ曲ロ短調」以来の定期登場だが、大阪フィルとはこれが4度目の共演。今年93歳となるヴィンシャーマンの指揮を得て、大阪フィルにとっては満を持しての「ヨハネ受難曲」初演と言えそうだ。声楽陣にはマルティン・ペッツォルトを始め、三原剛、福原寿美枝など、国内外の実力派が顔を揃え、風格に満ちた堂々の「ヨハネ」が期待できる。




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(2012年5月24日更新)


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                                   大阪フィルハーモニー交響楽団(C)飯島隆

大阪フィルハーモニー交響楽団
〈第459回定期演奏会〉

■6月17日(日)15:00/18日(月)19:00
ザ・シンフォニーホール

チケット発売中 Pコード 154-273
A席6000円 B席5000円 C席4000円 D席1500円

【プログラム】
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV245

【指揮】ヘルムート・ヴィンシャーマン

【ソプラノ】秦茂子(アリア/下女)
【アルト】福原寿美枝(アリア)
【テノール】マルティン・ペッツォルト(福音史家)
【テノール】櫻田亮(アリア、下僕)
【バリトン】三原剛(イエス)
【バリトン】青山貴(アリア/ピラト/ペテロ)

【合唱】大阪フィルハーモニー合唱団

【問い合わせ】大阪フィル・チケットセンター■06-6656-4890