ホーム > NEWS > ファンにも初心者にもクラシックの魅力を存分に伝えてくれる場所。「センチュリー四季コンサート 2011~冬」
日本センチュリー交響楽団への名称変更を機にスタートした「センチュリー四季コンサート」。音楽監督小泉和裕の指揮のもと、NHK大阪ホールで魅力的な名曲の数々を届けてくれているが、今年度最終シーズンはソリストにヴァイオリンの南紫音を迎えた一際充実のプログラムとなった。
オープニングはワーグナー、楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(第1幕への)前奏曲から。「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は、とりわけ作曲者の芸術観が強く打ち出された作品だが、ここではまずこの前奏曲の晴れやかな響きをたっぷりと味わいたい。
2曲目はメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」ホ短調。流麗で、しかも憂愁を湛えた第1楽章冒頭の主題を耳にした人も多いはず。ロマン派の3大ヴァイオリン協奏曲(他はベートーヴェン、ブラームス)と称される名曲である。ヴァイオリニストの南紫音は、現在、桐朋学園在学中。2005年にロン=ティボー国際音楽コンクールにおいて第2位を受賞するなど、今、もっとも注目を集めるひとりと言える。
そしてメインプログラムはベートーヴェンの交響曲 第5番 ハ短調「運命」。もはや何事を付け加えることもない名曲中の名曲であり、全楽章を聴き通した時の感動はやはり圧倒的だ。年末には「第九」を楽しむように、2012年度の春を間近に感じながら、勝利の第4楽章に耳を傾けてみるのも良いかも知れない。クラシックファンにもクラシック初心者にも、音楽の魅力を存分に伝えてくれる場所となった「センチュリー四季コンサート2011~冬」。2012年度の展開にも期待したい。
日本センチュリー交響楽団
〈センチュリー四季コンサート2011 冬〉
●2月26日(日)15:00
NHK大阪ホール
チケット発売中 Pコード 154-809
A席-4500円 B席-3500円 C席-2500円
【指揮】小泉和裕
【ヴァイオリン】南紫音
【プログラム】
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(第1幕への)前奏曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調「運命」
問い合わせ:日本センチュリー交響楽団■06-6868-0591
(2012年1月26日更新)