ホーム > NEWS > 88歳の名匠スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ来日。 手兵とともに放つ渾身のブルックナー!
おそらくは、現役指揮者中、もっとも高齢のひとりである、ポーランド出身のスタニスラフ・スクロヴァチェフスキが、首席客演指揮者を務めるザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(旧ザールブリュッケン放送交響楽団)とともに三度目の来日を果たし、10月21日、ザ・シンフォニーホールでコンサートを行なう。
作曲家としても数多くの作品を手がけ、名前に特長的な子音のSから、英語圏では「ミスターS」の愛称で呼ばれることも多いスクロヴァチェフスキ。高齢の指揮者とは言え、この人の場合、音楽がいわゆる“枯淡の味わい”とならないところが凄い。作曲家らしい明晰な解釈に基いた演奏は、年齢を感じさせないどころか、ますます覇気に富み、来日のたびに強い印象を残している。もとより、くっきりと彫琢した細部を積み重ねてゆく重厚でスケールの大きな演奏に特長があり、特にブルックナー指揮者としては現在なお、世界的に異才を放つ存在である。今年5月には現役最高齢指揮者として、ベルリン・フィルの定期に登場。ブルックナーの交響曲「第3番」を指揮し、満員の聴衆からのスタンディング・オヴェーションという、圧倒的な成功を収めている。
今回のメインプログラムは、もちろんブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」。同じく演奏されるモーツァルトの第41番「ジュピター」と並んで壮麗さと躍動感に溢れ、それでいて破格の重量感に満ちたスクロヴァチェフスキの個性が全開となりそうなプログラムだ。
88歳に至り、なお波に乗る名匠スクロヴァチェフスキ。手兵を率いての、その渾身の演奏を存分に味わいたい。
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)/
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
●10月21日(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
【プログラム】
モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
【問い合わせ】 コジマ・コンサートマネジメント■06-6241-8255
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(2011年9月22日更新)