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主演の恒那、井浦新らが大阪での舞台挨拶に登壇!
映画『トロフィー』大阪舞台挨拶レポート

是枝裕和監督や西川美和監督の監督助手を務めてきた、映像制作集団「分福」の孫明雅監督の長編デビュー作『トロフィー』が、テアトル梅田ほか全国にて上映中。

監督自身の体験を基に、在日コリアンのルーツを持つ14歳の少女が、日本の学校との交流会をきっかけに外の世界との繋がりを持ち、フリマサイトで家にあった不用品を売ってK-POPアイドルのライブのチケット代を稼ごうとしたことをきっかけに、自分自身や家族のことについて見つめ直すようになる様を描く。

250人のオーディションから選ばれた恒那(はんな)が主人公のソヒを演じ、井浦新、市川実和子、ちすん、笠松将らが共演する。そんな本作の公開を記念し、7月12日(日)、大阪のテアトル梅田で、主人公のソヒを演じた恒那、ソヒの父親を演じた井浦新、そして孫明雅監督が上映後に舞台挨拶を行った。

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井浦が「孫監督の初長編作品の大阪凱旋上映にお集まりいただき、ありがとうございます。ソヒのお父さんです」と前説を行いながら登場すると、場内からは大きな拍手が。恒那と孫監督を呼び込むと、そのまま井浦が司会を務め、舞台挨拶は始まった。孫監督が「東京で4回舞台挨拶をやって、今日は3回目の舞台挨拶ですが、この回が一番ふざけてます」と実情を明かすと、場内からは笑い声が。井浦も「ふざけるというよりは、この映画も実験のような映画だったので、映画を届ける時も実験と挑戦をしてみようと思ってます」と説明。

1年前の暑い最中に撮影した本作。井浦が「下町の方で撮影していたので、熱がこもって変な熱さがあった」と話し、孫監督が「サッカーのシーンが...」と重ねると、井浦は「あれはヤバかったです。太陽が一番高い時間帯に撮影したんですが、逃げ場がないグラウンドだったので、死人が出るんじゃないかと思うぐらい暑くて。ソヒがお父さんを見ているシーンで、ソヒの表情をちゃんと撮りたいから、僕たちの方は全然映ってないんですが、本気で子どもたちとサッカーをやっていて。危なかったですね」と苦笑い。

それを受けて孫監督は「新さんがヤバいので、後1回しかできないかもしれないと言われてました。次のシーンも撮れないんじゃないかと思った」と回想すると、井浦は「そんな風に伝わってたんですね。それでも、監督は鬼のように「もう1回お願いします」って」と暴露すると、場内からは笑い声が。

続いて、井浦が「心に残るシーンはたくさんあると思いますが、この作品の肝は朝鮮舞踊のシーンだと思う」と言い、「恒那さんがゼロからのスタートというよりもマイナスからのスタートで、1年ぐらい稽古期間があったと聞いてびっくりした」と話すと、恒那は「それぐらい練習しないと、1年でもギリギリでした。最初の頃は、監督さんやスタッフさんから「オーディションで一番下手」「整体行ってほしい」「代役たてよう」とか、散々な言われようで、それぐらいできなかったので」と苦笑い。

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孫監督は「皆が絶句するぐらいの踊りだったんです」と説明。「『トロフィー』のインスタグラムに、何も出来ない無垢な状態の、めちゃくちゃ可愛い恒那が映ってるので是非見てほしい」と言うと、井浦は「そんな状態だとは知らなかったから、あんなに上手に舞っていたので、どれだけ努力したんだろうなと思った。芝居+踊りの技術を体得するのは本当に大変だったと思う。自分じゃなくて良かったと思った」とオチをつけた。それを受けて恒那は「自分に自信がなかったし、人前に立つのが苦手だったので、舞台で踊るシーンを撮った時は楽しく自信満々で踊ることができたので、先生方には感謝しています」と感謝の思いを伝えていた。

続いて井浦は「そんなソヒにとって、唯一嫌いなのが父親ですよね」と話し出し、「この作品には悪い人が出てこないから終始澄み切ってるけど、お父さんが出てくると空気が淀む気がしていた」と、自身の役柄を振り返り、「お父さんだけがこの作品の圧倒的な悪でいたいと思って演じてました」と話すと、孫監督は「演じてらっしゃるのを見てると可愛かったです。ウザかわみたいな(笑)。憎めなかったです」と監督なりに称賛。

井浦は「ソヒが嫌がることを無神経にどこまで自然にできるか楽しんでいた」そうだが、恒那は「私の父親とは真逆すぎて。こんなお父さん、嫌ですね(笑)」と本音を明かすと場内からも笑い声が。そして、「思春期の娘にあれだけ陽気にグイグイくると、逆に反抗しやすかったです(笑)」とフォローしていた。

重ねて井浦は「デリカシーのなさや気づけないところに昭和の匂いを感じながら、令和の娘と昭和のお父さんがどういう化学反応をするんだろう?と思いながら演じてました」と明かすと、孫監督は「お父さんが新入生をリクルートして、大きいダンボールいっぱいに食べ物を買って帰ってくるシーンで、ダンボールを新さんに見せたら「狂ってますね(笑)」って言ってました」と振り返ると、井浦は「絶対に家族が喜ぶと思って買ってきてるんですよね(笑)。誰も喜ばないっていう(笑)」と自虐的に話し、「劇中の息子のテイリ君が僕の救いだった。息子がいて良かった。3人家族だったら耐えられなかったと思います。テイリがいたからなんとか生きていくことができました」と、本音を明かすと場内からは笑い声が起きていた。

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最後に、孫監督が「こうしてたくさんの方に映画が届いて、すごく嬉しく思っています。もし映画を観ていいなと思っていただけたら、口コミで広げていただけると嬉しいです」と締めくくり、舞台挨拶は終了した。

取材・文/華崎陽子




(2026年7月12日更新)


Movie Data




(C) 2026 K2 Pictures

『トロフィー』

▼テアトル梅田ほか全国にて上映中
出演:恒那 / 梨里花 原田花埜 禾本珠彩 千就 / ちすん 笠松 将 / 市川実和子 / 井浦 新
監督:孫 明雅

【公式サイト】
https://k2pic.com/film/trophy

【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/466327/index.html