ホーム > NEWS > 主演・黒島結菜と瀬々敬久監督が、 FM大阪の公開収録で門真に登場! 映画『未来』FM大阪公開収録レポート
作家・湊かなえがデビュー10周年に発表し、彼女の集大成と評された渾身の傑作ミステリー『未来』を、『ラーゲリより愛を込めて』『護られなかった者たちへ』の瀬々敬久が映画化。主演の黒島結菜を筆頭に、新星・山﨑七海のほか、坂東龍汰、細田佳央太、近藤華、さらに、松坂桃李、北川景子ら実力派俳優が集結し、人間という存在の明と暗を鋭く表現。
声にならない痛みを抱えて生きる人々の"見えない声"に寄り添い、厳しい現実の中で、誰かを大切に想い、守ろうとする気持ちを描いた 、"罪と希望"のミステリーだ『未来』が、5月8日(金)より、大阪ステーションシティシネマほか全国にて公開される。
そんな本作の公開を記念し、4月24日(金)、主演を務めた黒島結菜、瀬々敬久監督を迎え、大阪府門真市にある商業施設「ららぽーと門真・三井アウトレットパーク 大阪門真」にて、FM大阪の映画『未来』公開記念特番の公開収録が実施され、映画『未来』の魅力に迫るトークショーが行われた。
京大出身の瀬々監督は、「ちょくちょく関西に来てます」と明かし、「大阪大学を受験して見事に落ちました(笑)。大阪で浪人生活を送っていたので、大阪に住んでいたこともあります」と大阪に親しみを感じているよう。また、「とん蝶」(大阪名物のおこわ)がお気に入りという黒島は、まだ口にできていないようで、「とん蝶は後でゆっくり楽しみます」と笑顔を見せた。

本作のキャスティングを「幸福なキャスティング」と評する瀬々監督は「黒島さんとは10年ぶりの仕事だった。10年前の『ストレイヤーズ・クロニクル』の時は沖縄から出てきたばっかりの高校生で。フォトジェニックな子やなと思ったのを覚えてます。それから10年も経ち、黒島さんもいろんな苦労をされたと思う。黒島さんの成長がこの映画に込められていると感じました」と、黒島との10年ぶりのタッグに思いを馳せた。
そんな監督の言葉を受けて黒島は「10年前はお芝居を始めたばかりで右も左もわからなかった。10年経って、また瀬々監督とご一緒できたので、成長した姿を見せたいし、がっかりされないように頑張ろうと思いました」と振り返った。監督を「熱い方」と称した黒島に対して瀬々監督は、「口下手なので、ちゃんとした演出ができない」と謙遜。黒島は「瀬々監督の頭の中でイメージしているものがあるので、それに近づきたい、演出の意図をくみ取りたいと思いながら演じていました」と、一生懸命に監督と向き合っていたよう。

本作について瀬々監督は「ある意味では青春映画」だと表現。「中学生のシーンや、黒島さんが演じた板東くんとのラブストーリーのような話もあって、もがき苦しんで何かをつかもうとしている若い人の映画でもある。そういう意味では、初心に返って僕が関西に住んでいた頃のフレッシュな気持ちを思い出してやれたので楽しかったです」と本作の青春映画としての側面について話す場面も。
本作を映画化するにあたって瀬々監督は「黒島さんが演じた真唯子を軸にしようと思った」と振り返り、「真唯子は幼少の頃に母親に捨てられた過去があって、助けられたいと思っている側でありながら、成長して教師になって助ける側にまわった。そういう真唯子が、黒島さんの凛としたしなやかな印象にピタリとハマったと思ってます」と黒島を称賛。
そんな真唯子の役柄について黒島は「経験したことのない役どころだった」と振り返りながら、「自分の過去を踏まえて、誰かの助けになりたい、困っている人の支えになりたいという真唯子の強い思いは、真唯子という役を通して、私も強く感じました。人との関わりが薄れている時代に一歩踏み込んで、生徒だけでなくその家族にも目を向ける真唯子は、カッコいいなと思いました」と、真唯子という役を演じて黒島自身も強く感じるものがあったよう。

手紙や言葉が強く印象に残る本作。黒島自身も「以前、父からもらった手紙の中で「また仕事したいと思ってもらえる人になりなさい」という言葉が胸に残っている」そうで、「また会いたい、また一緒に仕事したいと思ってもらえることが一番の幸せだと思っています。今回、瀬々監督と再会したように、また再会して新しい作品を作っていけるように頑張っていきたい」と、自身を奮い立たせている大事な言葉を明かした。
瀬々監督は、「沢木耕太郎さんの「一瞬の夏」というルポルタージュに書かれていた「やるなら今しかない。いつだって今しかない」という言葉が、若い頃の僕の胸に響いた。今の積み重ねが未来に繋がっていくので、その言葉で、今を大切にしないといけないと感じました。当時は若くて僕も純粋だったので(笑)」と、最後は茶化しながらも、大事にしている言葉を明かしていた。
奈良が舞台のひとつになっている本作。奈良での撮影について瀬々監督は「原作で素麵を作ってる工場が舞台になっていたので、素麵と言えば三輪そうめんだと思って、原作者に相談せずに奈良県の桜井市で撮影しました。古い町並みが今でも残っているので、生活感のある町並みが俳優さんに力を与えてくれたと思う」とロケ地に桜井市を選んだ理由を明かす一方で、「湊さんにお聞きしたら、私が想像していた場所とは違います、と(笑)。でも、それが面白いんです」と小説を映画化する醍醐味を語った。
最後に、黒島が「この作品を通して、今があるから未来があると感じました。いい未来を今の私たちがどう作っていけるかということが大事だと思います。人と人との関わりでこの世界は成り立っているので、自分だけではなく他者に目を向けて、皆で支え合っていける世の中になったらいいなと思います。ぜひ、『未来』を映画館でご覧ください」と本作を経て感じたことを明かし、瀬々監督が「この映画は、誰かが誰かを救えるかという物語が連続する作品です。未来はひとりでは作れません。この映画を作って、人との関係性の中で未来が作られていくことや繋がりの大切さを感じました。きっと、今日のイベントで黒島さんの魅力を感じていただけたと思います。黒島さんの魅力が炸裂してますので、ぜひご覧ください」と作品をPRし、公開収録は終了した。
(2026年4月25日更新)
▼5月8日(金)より、大阪ステーションシティシネマほか全国にて公開
出演:黒島結菜
山﨑七海 坂東龍汰 細田佳央太 近藤華
松坂桃李 北川景子
原作:湊かなえ『未来』(双葉文庫)
監督:瀬々敬久
PG-12
【公式サイト】
https://mirai-movie.jp/
【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/451285/index.html