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ホーム > NEWS > 主演の芦田愛菜&岡田将生&細田守監督が 大阪・なんばでの舞台挨拶に登壇! 映画『果てしなきスカーレット』 果てしなき全国キャンペーン in 大阪レポート


主演の芦田愛菜&岡田将生&細田守監督が
大阪・なんばでの舞台挨拶に登壇!
映画『果てしなきスカーレット』
果てしなき全国キャンペーン in 大阪レポート

第82回ヴェネチア国際映画祭"アウト・オブ・コンペティション部門"に選出された、細田守監督の最新アニメーション映画『果てしなきスカーレット』が、11月21日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開される。

父の仇討ちに失敗した16世紀のデンマークの王女が、現代の日本からやって来た看護師と死者の国で出会い、衝突を繰り返しながら旅をする様を描く。芦田愛菜、岡田将生、山路和弘、柄本時生、吉田鋼太郎、市村正親、役所広司ら豪華キャストが顔を揃えた話題作だ。

そんな本作の公開を前に、11月16日(日)、TOHOシネマズなんばで、主人公・スカーレットを演じた芦田愛菜、スカーレットと共に旅をする現代の日本人看護師・聖役の岡田将生、そして細田守監督が上映前に舞台挨拶を行った。

まずは、芦田が「今日は来てくれてほんまにありがとう。楽しんでってや~」と関西弁で挨拶すると、岡田も「大阪に来られてめっちゃ嬉しいわ」と照れながら関西弁で挨拶し、場内からは拍手が。それを受けた細田監督が「無理だって」と苦笑いすると、関西弁を重ねてしまった岡田が「ごめんなさい」と監督に謝る場面も。それでも、細田監督は「よろしゅうお願いします」と関西弁で挨拶し、舞台挨拶は始まった。scarlet_sub.jpg

大阪について芦田は「大阪の皆さんはいつも活気溢れる拍手や笑い声を届けてくださって嬉しいです。祖父母が大阪に住んでいるので、大阪にはよく来ていて、たこせんが大好きなんですが、東京ではあまり見かけないので、大阪に来ると絶対たこせんを食べたいと思ってます」と、たこせん好きであることをアピール。

岡田も「大阪の方は熱量高く迎えてくれるので、毎回来るのが楽しみ」と言い、「何年か前に舞台の『ハムレット』を大阪で上演していて、そのチームでUSJに行ったのが楽しい思い出です」と振り返り、細田監督は「大阪に来ると、大阪を舞台に映画を作るとしたら、どのように大阪を表現するだろうかといつも考えてる」そうで、「読売テレビさんから見える大阪城や、大正時代の大きな建物と現代の建物が同居してる街の風景も魅力的だなと思いながら大阪の風景を見ています」と、映画監督ならではの見方を明かしていた。

自身が演じたスカーレットという役について芦田は「深く悩んで苦しんでいるキャラクター。体当たりじゃないとできないシーンがたくさんあった。叫ぶシーンでも悲しみや怒り、奮い立たせるものなどいろんな種類があって、普段出すことのない声だったので、どんな風に表現すればいいのか悩みや戸惑いもあった」と振り返っていた。

そんな芦田を見ていた細田監督は「実際にお会いすると可愛らしくて非常に利発な方。スカーレットは王女ですが、地面を這いずりまわって泥だらけになりながら頑張ってる人。一見すると全く違うイメージだけど、収録していると、芦田さんの後ろ姿がスカーレットに見えてきた。堂々と背筋を伸ばして、スカーレットと向き合ってお芝居している姿が素晴らしかった」と称賛していた。scarlet_sub2.jpg

細田監督作品に初参加となった、細田監督作品ファンである岡田は「とても複雑なんですが、いちファンとして何も知らずにスクリーンで観たかった」と苦笑いでコメントしながらも、「内側に入ったことで、より監督の作品の素晴らしさを知ることはできたので、嬉しかったです」と喜びを語った。

そんな岡田について細田監督は「聖という役は岡田さんと近いんじゃないかと最初から思っていた」と明かし、「この作品は『ハムレット』がベースになっていますが、岡田さんは『ハムレット』の主役もされていたので理解も深くて、気持ちの優しさや人間性も聖と近いと思っていたので、聖本人だと思いながら収録してました」と称賛していた。

『星の子』以来、5年ぶりの共演となった芦田と岡田。お互いの印象を聞かれ、芦田が「前回はちょっと...」と言い淀むと、岡田が「(僕が演じたのが)嫌な役だったんだよね」と苦笑いでフォロー。芦田も苦笑いしながら「そうですね...。でも今回はバディとして」と話すと、重ねるように岡田が「前回と真逆ですごくいい奴で。聖はほんといい奴だった(笑)」と笑顔で話し、芦田も「聖はすごくいい人でした(笑)」と返していた。

そんなふたりのバディ感について細田監督は「アフレコでおふたりがブースに入って一緒にお芝居してる姿を見ると、最初は対極だったふたりが近づいていくエモーショナルな感じが、おふたりのお芝居や佇まいから伝わってきた。それが映画に力を与えてくれたので、録っていてもグッとくるものがあった」と振り返った。

本作を観て号泣したという岡田。「自分が関わっている作品を観た時は自分の至らない部分を見てしまうが、今回は映画の世界に没入した」と言い、「スカーレットの悲しみや苦しみ、希望が見えた瞬間に、聖をやっていたからこそ、彼女の感情を理解することができた。聖としても自分としても嬉しい気持ちになって、嬉し涙というか。スカーレットを最後まで見届けたいと思いながら観ていた」と明かし、「彼女の人生の選択が一歩違うと変わってしまう。聖がいるからこそ、彼女はあの道を辿ったんだと思うと、聖としてスカーレットの隣に立てて嬉しかった」と、聖を演じられた喜びを表現した。scarlet_sub3.jpg

最後に細田監督が「生と死をテーマに掲げた、今までにない規模の密度の濃い作品になりました。芦田さんや岡田くんをはじめ、素晴らしい俳優さんが重厚なお芝居をしてくださって、絵も声も音も含めて、皆さんに自信を持ってお届けできる作品になったと思います。時間も労力もかかりましたが、ようやく皆さんの元に届けられるところまでたどり着いた。力のこもった作品を皆さんにお届けできることが嬉しいです」、岡田が「できれば劇場で大きなスクリーンで、この作品の素晴らしさを観ていただけたら嬉しいです」、芦田が「生きることや愛についてのメッセージがたくさん詰まった作品です。誰かを、何かを愛する、自分自身を愛するということはすごく大事なことだと思わせてくれた作品なので、生きることや愛について考えながら観ていただけたら嬉しいです。大阪の皆さん、今日はありがとう!」と関西弁で締め括り、舞台挨拶は終了した。

取材・文/華崎陽子




(2025年11月16日更新)


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(C) 2025 スタジオ地図

『果てしなきスカーレット』

▼11月21日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開
出演:芦田愛菜 
岡田将生
山路和弘 柄本時生 青木崇高 染谷将太 白山乃愛 / 白石加代子
吉田鋼太郎 / 斉藤由貴 / 松重豊 
市村正親
役所広司
監督・脚本・原作:細田守

【公式サイト】
https://scarlet-movie.jp/

【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/413856/index.html