ホーム > NEWS > 松谷鷹也、鈴木京香、高橋克典、加藤雅也ら が大阪での舞台挨拶に登壇! 横田慎太郎選手の師・金本知憲元監督も参加! 映画『栄光のバックホーム』 完成披露試写会 in大阪レポート
阪神タイガースで背番号24番を背負ったホープ、横田慎太郎選手の生涯を秋山純監督が映画化した『栄光のバックホーム』が、11月28日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開される。
横田選手の著書『奇跡のバックホーム』を基に、脳腫瘍と診断された彼が送った過酷な闘病生活と、支えた人々を描く。松谷鷹也と鈴木京香がW主演を務め、前田拳太郎、伊原六花、山崎紘菜、高橋克典、加藤雅也らが出演。
そんな本作の公開を前に、阪神タイガースのホームである大阪のTOHOシネマズ梅田で完成披露試写会を実施。横田慎太郎選手を演じた松谷鷹也、横田選手の母・まなみさんを演じた鈴木京香、元プロ野球選手の父・真之役の高橋克典、、金本知憲役の加藤雅也、そして、企画・監督・プロデュースの秋山純と脚本の中井由梨子、さらには、阪神の元監督・金本知憲の総勢7名が登壇し、上映前に舞台挨拶を行った。
横田選手の登場曲である、ゆずの「栄光の架橋」が流れる中、7人が登場すると、場内からは大きな拍手が。秋山監督が「ご本人とスクリーンにかけると約束して、こんなに素敵なスクリーンで実現できて感無量です。ご本人に観ていただけなかったことが心残りですが、すごいメンバーですごい映画ができたと思います」と胸を張り、中井は「慎太郎さんと一緒にこの映画をこの場に持ってくることができて嬉しく思います。阪神ファンの皆様、福岡遠征に行く予定だった方は、予算を全てこの映画につぎ込んでいただいて、この映画を盛り上げていただければと思います」と、阪神ファンの観客に語り掛けると、大きな拍手が起きていた。

松谷は「はじめまして、松谷鷹也です。ご来場いただきありがとうございます」と緊張した面持ち。鈴木は「この映画に呼んでいただいたおかげで、横田慎太郎さんという素敵な青年のことを知りました。日本中にこんなに素晴らしい、一生懸命生きた青年がいたことを知ってもらいたいと思っています」と映画に込めた思いを語り、高橋は「子どもの頃、花形満のファンで。それがきっかけで阪神ファンになりました」と明かすと、場内からは笑い声が。「ジャイアンツに抗うタイガースがものすごくカッコよくて、その中で24番のユニホームが印象的でした。現実があまりにも胸を打つストーリーなので、誰もが横田慎太郎さんの生き様に打たれて、この作品に吸い寄せられてきました」と、この作品へのキャスト・スタッフの熱い思いを語った。
そして、加藤は「本物の監督を横にして「監督をやりました」とは恐ろしくて言えない状態になってます」と笑わせ、「野球経験はほとんどないんですが、秋山監督からは「"アニキ"という感じを出してほしい」と言われたので、やらせていただきました」と謙遜。「皆さん、物真似ちゃいますからね。似てへんとかなしで」と関西弁で観客に語りかけると場内からは笑い声が。「本当は日本一になってこの試写会をやりたいと思ってたので、それだけが心残りですが...ねぇ、監督」と金本に話を振ると、金本は無言で首を縦に。

加藤の発言を受けて金本が「本物の金本知憲です」と挨拶すると場内からは大きな拍手と笑い声が起き、「僕の可愛い教え子である横田慎太郎の映画を作っていただいて、皆さんにありがとうございますと言いたいです。普段、僕は野球選手と横に並んでトークしてるので、全く緊張しないですし、偉そうにしてるぐらいなんですが(笑)。今日は俳優の皆さんと一緒なので緊張してますが、今日一日は僕も俳優の気分で居させてください」と"アニキ"節を交えながら話していた。
プロ野球選手の横田慎太郎さんを演じたことについて松谷は「慎太郎さんの話を伺ったのが4年前。最初はリモートでお話を伺って、講演会やホスピスにも行って、4年間ずっと慎太郎さんと一緒にいるような感覚で過ごしてました」と目に涙を浮かべながら横田選手に思いを馳せる場面も。「慎太郎さんはスケールの大きな選手なので、できるだけ慎太郎さんに近づけるように毎日を過ごしてました」と横田選手への思いを語った。

横田選手の母・まなみさんを演じるにあたって鈴木は「まなみさんの優しい笑顔が印象的でした」と振り返り、「お辛いことも多かったでしょうけど、いつも微笑んで取材に対応されている姿が素敵だと思った。私も辛いことがあっても、息子がお世話になっている皆さんの前で辛い顔を見せずに微笑んでいるお母さんでいようと思いました」と、役作りで意識したことを明かした。
金本役のオファーを受けた加藤は「これは関西弁でいけると思ったら、金本さんは関西弁じゃないんですよね」と金本に尋ねると、「標準語と広島弁が混ざってます」と笑顔で返答。加藤は「ほぼ標準語なので、そこでまず僕の演技プランは崩れました」と笑わせながらも、「僕も(松谷)鷹也君が裏方で走り回ってるのを見てきたので、一緒に演じてる時に「ここまで来たか」という目で見てました。それが、金本さんが横田選手を見てた時の目じゃないかと思いながら演じました」と、演技に込めた思いを明かした。
本作を一足先に観た金本は「横田にまた会いたいなと思いました」と横田選手に思いを馳せ、横田選手については「将来楽しみだなというのが半分。こういう選手でチームを作っていきたいのが半分だった。野球にまっすぐ、全てに一生懸命、全てにがむしゃらで、本当にそのままの選手。こういうタイプに頑張ってほしいという思いが、開幕スタメンに起用した理由なんです」と野球選手としての魅力を語った。

その一方、「彼はちょっとボケてるんです」と言い、「横田はいい身体してるんだから、ちょこちょこ当てにいくな。自分を松井秀喜だと思って振れ」と言い続けていて、「松井秀喜だぞ」って言うと、「はい!」って返事はめちゃくちゃいいんです。でも「おい、松井って知ってるか?」って聞くと「聞いたことはあります。なんとなくわかります」って(笑)。知らなかったのか、と(笑)。こっちが拍子抜けするぐらい可愛いというかお茶目というか。僕は何のために松井秀喜の名前を何回も出したんだろう?って(笑)。この映画の中では、彼の性格、生き方全てがそのまま映ってるので、楽しみに観ていただけたらと思います」と、横田選手のエピソードを明かし、場内からは笑い声が起きていた。
最後に、松谷が「阪神タイガース、慎太郎さんを大好きな皆さんに映画を観ていただくので、とても緊張しています。慎太郎さんと一緒に全力を尽くして撮影して、ここまで来れたので、慎太郎さんの生き様を皆さんに感じてもらえたら嬉しいです」と目に涙を浮かべて語り、鈴木が「慎太郎さんのように一つのことに一生懸命打ち込んでる方たちの背中を押してくれる、出演者全員が誇れる映画になりました。「栄光の架橋」が流れるエンドロールの最後の最後まで皆さんに観ていただけたら嬉しいです」と作品への思いを熱く語り、舞台挨拶は終了した。
取材・文/華崎陽子
(2025年11月 6日更新)
▼11月28日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開
出演:松谷鷹也 鈴木京香
前田拳太郎 伊原六花 ・ 山崎紘菜 草川拓弥
萩原聖人 上地雄輔
古田新太 加藤雅也 小澤征悦
嘉島 陸 小貫莉奈 長内映里香 長江健次 ふとがね金太
平泉 成 田中 健
佐藤浩市 大森南朋
柄本 明 / 高橋克典
原作:「奇跡のバックホーム」横田慎太郎(幻冬舎文庫)
「栄光のバックホーム」中井由梨子(幻冬舎文庫)
脚本:中井由梨子
企画・監督・プロデュース : 秋山 純
主題歌 : ゆず「栄光の架橋」(SENHA)
【公式サイト】
https://gaga.ne.jp/eikounobackhome/
【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/425201/index.html