関西を代表する夫婦、内場勝則＆未知やすえ
夫妻が特別ゲストとして登壇！
映画『ローズ家～崖っぷちの夫婦～』
大阪イベントレポート

大ヒットブラックコメディ『ローズ家の戦争』を、名優ベネディクト・カンバーバッチ＆オリヴィア・コールマン主演でリメイクした『ローズ家～崖っぷちの夫婦～』が、10月24日(金)より、大阪ステーションシティシネマほか全国にて公開される。

夫の事業破綻をきっかけに、順風満帆だと思っていた夫婦に隠されていた競争心と不満が吹き出し、事態が泥沼と化していく様をコミカルに描く。『ミート・ザ・ペアレンツ』のジェイ・ローチが監督を、脚本を『哀れなるものたち』のトニー・マクナマラが務め、ベネディクト・カンバーバッチとオリヴィア・コールマンが息の合った!?夫婦役を好演するほか、アンディ・サムバーグ、ケイト・マッキノンらが出演している。

そんな本作の公開に先立ち、特別試写会の上映前に関西を代表する夫婦、内場勝則＆未知やすえ夫妻が特別ゲストとして登壇するイベントが、10月7日(火)、大阪ステーションシティシネマにて開催された。

内場はタキシード姿、未知はドレス姿で、内場が未知をエスコートして登場。内場は「旦那の方の内場勝則です」、未知は「大黒柱で吉本新喜劇のマドンナ・未知やすえです」と挨拶するや、未知は「夫婦でいることが不思議なので」と言い、内場も「マネージャーもびっくりしてました(笑)」と重ね、未知「一緒でいいんですか？って聞かれました」と、息の合った!?夫婦の会話でイベントは始まった。

ひと足早く映画を観たふたり。内場は「他人事とは思えない」と言い、「日本もアメリカも一緒やなって(笑)。わかる、わかる、わかるばっかり言ってました」と重ね、未知が「喧嘩の激しさに驚きました」と話すと、内場は「何をおっしゃいますやら(笑)」と苦笑い。未知は「日本の女性は奥ゆかしいなと思いました」と笑顔で返していた。

結婚して33年。その間、本作のタイトルにあるような崖っぷちになるような喧嘩があったかと聞かれると、内場は「静かなる戦争というか。あんな激しいのはないけど」と明かし、未知も「殴ったりどついたりはないけど、その時々でいろいろありました」と振り返り、「本当に崖っぷち。紙一枚で繋がってた時もあった。離婚届を妹に撮りに行ってもらったことも。間違えたら困るから2枚もうてきてやって(笑)。私が行ったら顔さすから」と崖っぷちだった時期があったことを明かす。

内場も「家にまだ離婚届は置いてあります」と明かし、未知は「いつでも出せるように。その時は別れるつもりだった。「内場家100日戦争」って言うんです。100日、私が実家に帰ってました。その間、「帰ってこい」という言葉がひと言もない」とその当時を思い出し、恨み節。内場は「夫婦ってどうしていいのかわからなかった」と言い訳するも、未知は「新喜劇では夫婦役や恋人役を演じて、手繋いでイチャイチャしないといけなくて。内場くんの眉間を見つめて穴開いたらいいのにって。それぐらいの戦争でした」と振り返り、未知の方を向こうとしない内場に対して「まっすぐ向いとんな(怒)」と怒りをぶつけていた。

映画を観て、女性ってやっぱり怖いなと思ったかどうか問われると、内場は「やっぱり怖いなじゃなくて、絶対怖いと思ってますから」ときっぱり。「うちはどうやねんてなるから。ねぇ」と未知にふり、場の空気が凍り付いたと思うと、未知は「やっと目合ったと思たら「ねぇ」て何やねん(怒)」と怒り心頭。

未知は「今回は夫婦でお仕事もろてんねん。俺がリードするからって、なんで出る前に練習せなあかんねん。手握る練習して。おかしいやろ」と重ねると、内場は「握ったことないからね」とタジタジ。未知が「大きな声で言えや。今日はサービスや。皆の前でほっぺにちゅーせいや」と言うと、内場は「えー」と叫ぶも、場内からは大きな拍手が。内場が「結婚式でも辛かったのに...」とこぼすと、未知は「辛かったってなんや」とすごみ、「もうええわ。綺麗にセットしてるけど、いっぺん頭すこーんと割って、脳みそストローでちゅうちゅうしたろか」と言った後、「怖かった～」と持ちネタを披露すると、内場は「あんたが一番怖いわ」とツッコミをいれていた。

最後に内場が、「あくまで娯楽映画ですが、身にしみて感じる方もいらっしゃるかもしれません。最後まで楽しんでください」、未知が「私はひとりで観ましたが、恋人同士やご夫婦で来られてる方が、帰り道、どんな空気になってるか知りたいです。それぐらい心が揺さぶられて、たくさん笑える映画なので、楽しんでください」と作品をPRし、イベントは終了した。

取材・文／華崎陽子

（2025年10月 7日更新）