ホーム > NEWS > 菊川怜が大阪・関西万博での舞台挨拶に登壇! 映画『種まく旅人~醪のささやき~』 大阪舞台挨拶レポート
日本の食を支える第一次産業に焦点を当てた、『種まく旅人』シリーズ第5弾『種まく旅人~醪のささやき~』が、10月10日(金)より、大阪ステーションシティシネマほか全国にて公開される。
農林水産省の官僚として兵庫県淡路島を訪れた女性の姿を通して、日本酒と酒米に関わる人々の精神や、現場が抱えているさまざまな問題を描く。篠原哲雄が監督を、菊川怜が主演を務めている。
そんな本作の公開に先立ち、8月30日(土)、大阪・関西万博の関西パビリオン兵庫県ゾーンで、主演の菊川怜と篠原哲雄監督が舞台挨拶を行った。
淡路島を舞台にした理由について監督は「『種まく旅人』の映画は、日本の第一次産業を応援するもの。菊川さん演じる農林水産省の方が当地に行って問題点を見つけるというのが映画のテーマです。淡路島は海と山に囲まれていて、美しいところも農産物も海産物もたくさんあることが重要でした」と理由を明かした。
また、山田錦と日本酒を題材に選んだ理由について監督は「今回は、お米からお酒が造られる過程を丁寧に撮りたいと思った」そうで、「淡路島に千年一酒造という古き良き酒造会社がある。ここをテーマに撮りたいと思った。兵庫県は酒米を作っている農家さんが多いのも重要な要素だった。農と食がつながる映画が作れるのでは」と思ったと明かした。
そんな淡路島の印象について菊川は「撮影で初めて淡路島を訪れた」そうで、「自然が豊かなのはもちろんですが、とても居心地が良かった。安らいでほっとして、その雰囲気の中にどっぷりつかって撮影できたので、その空気が映画にも反映されていると思う」と振り返っていた。
さらに、菊川は「千年一酒造という素晴らしい酒蔵で撮影できて本当に感謝しています。製造過程をリアルに見ながら撮影できたので、私自身も感動しました」とロケ地となった酒造会社への感謝を述べる一方、「狭い密室にひしめき合う中での撮影だったので、かなり暑かったですが、その分皆の結束力が高まったと思う」と振り返り、「氷嚢をあてながら頑張りました」と笑顔でコメント。
「元々、お酒が大好き」だと言う菊川。「お酒を飲めるようになって、日本酒の居酒屋でいろんなお酒を試して飲んだ時に、日本酒って、こんなにバラエティが豊かなんだと驚いた。それからずっと日本酒が好き。日本各地のお酒を飲むのが楽しみ」だと明かす場面も。だからこそ、菊川は「撮影中はお酒が飲めないのが唯一、残念だった」と振り返り、「普段飲んでいるお酒の味を思い出しながら撮影しました(笑)」と笑顔で話した。
ここで、斎藤兵庫県知事が登壇し「兵庫県は山田錦発祥の地であり、日本でも最大の産地。日本酒は兵庫県を代表する地場産業のひとつ。それをテーマにした映画を作っていただけて光栄です。農業と酒造りを題材に映画という形で取り上げていただくのは励みになるし、力になります。この素晴らしい映画を多くの皆さんに観ていただきたい」と感謝の思いと豊富を語っていた。
また、兵庫県のお酒の魅力について斎藤知事は「私も日本酒は大好き。兵庫県は灘や淡路島、但馬地方、丹波地方、各地に酒蔵がある。各地域の酒蔵が丁寧にお酒造りをしてくださっていることを多くの皆さんに知っていただきたい」と兵庫県の酒造りをアピール。
最後に、監督が「エンタテインメントとして心温まる作品になっています。葛藤を抱える父親と息子に、話し方を変えて接する菊川さんの、女優さんとしての魅力が現れているので、そこを観てもらいたい」、菊川が「私が演じた理恵がどういう風に現地の方々と交流して、どのように心に種をまいて、それがどのように実ったのか、そこが心温まるところだと思います。エンタテインメントとして楽しんでもらえると嬉しいです」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。
取材・文/華崎陽子
(2025年9月 1日更新)
▼10月10日(金)より、大阪ステーションシティシネマほか全国にて公開
出演:菊川怜、金子隼也、清水くるみ、朝井大智、山口いづみ、たかお鷹、白石加代子、升毅、永島敏行
監督:篠原哲雄
【公式サイト】
https://tanemaku-tabibito-moromi.com/
【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/413859/index.html