松村北斗が初単独主演映画の大阪での
舞台挨拶付き試写会にサプライズ登場！
映画『秒速5センチメートル』大阪舞台挨拶レポート

新海誠の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』を、『アット・ザ・ベンチ』の奥山由之監督がSixTONESの松村北斗主演で実写映画化した『秒速5センチメートル』が、10月10日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開される。

東京の小学校で出会った貴樹と明里が心を通わせていく様と、その後の18年の時の流れをセンチメンタルに映し出す。主演の松村北斗をはじめ、高畑充希、森七菜、宮﨑あおい、吉岡秀隆ら豪華キャストが出演している。

そんな本作の公開を前に、9月27日(土)、TOHOシネマズなんばで、奥山由之監督が登壇する舞台挨拶付き試写会に、主演の松村北斗、貴樹の幼少期を演じた上田悠斗、明里の幼少期を演じた白山乃愛サプライズで登場し、上映前に舞台挨拶を行った。

大阪について松村は「梅田の近くで1ヶ月ぐらい泊まり込んで仕事をしていた時期があったので、梅田で入りやすそうな店は大体入りました(笑)。丸亀製麵、入りやすかった(笑)」と笑顔。「祖父母の家がある」という上田は「(大阪は)フレンドリーで優しそうな印象の街」、白山は「賑やかで明るい場所」、奥山監督は「来るたびに活気がある街だと感じる。新幹線で降り立った時から勢いがあって元気をもらえる街」と印象を語っていた。

実は、この日、梅田の観覧車に乗ったという松村と上田と白山。松村が「悠斗が高いところがちょっと苦手で。年はひとつ違いだけど、乃愛ちゃんが随分お姉ちゃんに見えた」と話すと、上田は「結構怖かったけど、楽しかった」と苦笑い。松村は「素直に言うところが悠斗のいいところ。カッコつけない」と称賛。

さらに、松村が「乃愛ちゃんは初めての観覧車だった」ことを明かすと、白山は「高くて最初は怖いかな？と思ったけど、ふたりと話せて楽しかったので、初めてがあの観覧車でよかった」と感想を語ると、松村は「30歳が邪魔だよ...。ふたりがいっぱい話せればいいと思ったけど、僕が邪魔だったかな」と反省を口にする場面も。

そんな上田と白山が演じた幼少期の貴樹と明里のシーンについて松村は「ふたりが本当に素晴らしい」と称賛し、「同じ熱量、同じ誠実さで向き合ってることがスクリーンに現れていた。ふたりで1本の映画でいいんじゃないかと思うぐらいの出来栄えだった。それだけ見ごたえのある、幼少期、高校生、社会人の感情を写し取った奥山さんは改めてすごいと思った。3人が一体となってひとつのものに向かっているように感じた」と、上田と白山はもちろん、奥山監督の手腕を絶賛していた。

タイトルにちなみ、秒速で過ぎ去ってしまうほどハマってることを尋ねると、奥山監督は「最近、ポッドキャストを始めた」ことを明かし、「創作している時の気持ちを話しているとあっという間に時間が過ぎる」と話すと、白山は「玉子焼きを焼くのにハマってる」と言い、「おじいちゃんがふわふわに玉子焼きを焼くのが上手いので、教えてもらってるけど、まだ50点ぐらい」とはにかむ場面も。

上田は「ダンスにハマってます」と言い、「1時間以上のレッスンが10分に感じることがある」とダンスに熱中しているそう。松村は「僕もラジオ番組をやっていて、一生懸命しゃべりたいことをしゃべると、なんで時間ってあっという間なんだろう？と思う。好きなことをしゃべるのは心にとっても大切なことだと感じる」と話していた。

そして、本作の好きなシーンを尋ねると上田は「雪のシーンは初めての雪だったので楽しかった」と振り返り、白山は「踏切の桜のシーンが印象に残ってる」と明かし、「全てが綺麗な映画だと思う。表情や映像の綺麗さに注目して観てもらえたら」と話していた。

最後に松村が「原作を知ってる方も知らない方も、まっさらな気持ちでスクリーンと向き合ってみてください」、監督が「どんな人でも悩みや不安を抱えていると思いますが、そういう皆さんの背中に手を添えるような、大丈夫だよと言ってあげられる作品になっていたらと思います。誰しもが普遍的に感じるような幼少期の純真さや、高校時代の青春の真っすぐさ、大人になることの迷いが映っている映画だと思うので、何か重ね合わせて観ていただけると嬉しいです」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2025年9月30日更新）