ホーム > NEWS > 主演の深川麻衣と冨永昌敬監督が “京都里帰り上映会”で舞台挨拶に登壇! 映画『ぶぶ漬けどうどす』京都舞台挨拶レポート
『そばかす』の脚本を手掛けたアサダアツシが、構想に7年をかけた脚本を、『南瓜とマヨネーズ』の冨永昌敬が監督を務めて映画化したシニカルコメディ『ぶぶ漬けどうどす』が、6月6日(金)より、T・ジョイ京都ほか全国にて公開される。
京都の老舗扇子店の息子との結婚を機に、東京からやって来たフリーライターが、コミックエッセイ執筆の取材中に京都の本音と建前の文化に翻弄される様を描く。
深川麻衣が主演を務め、小野寺ずる、片岡礼子、大友律、若葉竜也、松尾貴史、豊原功補、室井滋らが出演している。そんな本作の公開を前に、5月13日(火)、T・ジョイ京都で、京都里帰り上映会が行われ、上映前に深川麻衣と冨永昌敬監督が登壇し、舞台挨拶を行った。
本作を観た深川は「冨永さんワールドがギュッと詰まった作品」だと言い、「冒頭の音楽から素敵で、エンドロールがなくて、最初にキャストやスタッフの名前が出る作りになっていて。ちょっとくすっとできてシュールで。取材ではまどかが怖いという感想をいただいてます(笑)」と笑いながらコメント。
監督は「京都で劇映画を撮るのは初めて」だったそうで、「京都は映画の撮影が最初に始まった場所なので、いろんルールやしきたりがあるんだろうなと心配していた」と振り返り、さらには「京都に行ってすぐに映画を撮らせてもらえるのかと怖がってるスタッフがいた」ことを明かし、実際に撮影しても「怖かったです(笑)」と笑わせた。
また、撮影で印象的だったことについて深川は「銭湯をリノベーションした「さらさ西陣」さんというカフェが、すごく素敵なお店だった」と言い、「あのお店が東京にあったら大行列だろうな」と語った。さらに深川は「京都のグルメと言えば、おばんざいがメジャーですが、京都に詳しい方にお聞きしたら、カレーやラーメン、焼肉も激戦区があって有名なお店も多いみたいで。京都のグルメは幅が広いことを今回の滞在で実感して感動しました」と熱弁していた。
さらに、劇中で自身も披露していた京ことばについて深川は「月並みですが」と前置きし、「おおきに」がお気に入りだと言い。「言い方が人によっていろいろ違うのも面白い」と感想を話していた。
そして、まどかを応援する中村先生を演じた若葉竜也について深川は「若葉さんと共演するのは『愛がなんだ』、『嗤う虫』、と今回で3回目なんですが、実は片岡礼子さんも(若葉さんと)同じ作品で3回目の共演」だったことを明かし、「おふたりとこんなに続けてご一緒できるなんて縁がある」と嬉しそうに話し、若葉が演じたキャラクターについては「かなり癖が強いですよね(笑)」と苦笑い。
最後に、深川は「最初に京都の皆さんに観ていただけるのを嬉しく思っています。どう受け取っていただけるのか今からドキドキしています。偏見を描いているのではなく、偏見を持っていたことに気づく映画でもあります。いろんな目線から見た京都を描いているので、シュールな面白さをくすっと笑って楽しんでもらえたら嬉しいです」と真摯に思いを伝えた。
監督は「1年半前に京都で撮影した映画です。初めての上映会場が京都になってとても嬉しく思っています。本作の一番の見どころは深川さんです。深川さんがまどか役をやってくれたことで、僕たちは自信を持ってこの映画を面白いと言えるようになりました。観客の皆さんにまどかを応援してもらえて親しみを持って接してもらえるような主人公にしたかった。深川さんが、僕らが思っていた通りのまどかを作ってくれました」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。
取材・文/華崎陽子
(2025年5月13日更新)
▼6月6日(金)より、T・ジョイ京都ほか全国にて公開
出演:深川麻衣
小野寺ずる 片岡礼子 大友律 / 若葉竜也
山下知子 森レイ子 幸野紘子 守屋えみ 尾本貴史 遠藤隆太 松尾貴史 豊原功補 室井滋
監督:冨永昌敬
企画・脚本:アサダアツシ
【公式サイト】
https://bubuduke.jp/
【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/400444/index.html