ホーム > NEWS > 主演の西野七瀬が地元・大阪で 瀬々敬久監督と舞台挨拶に登壇! 映画『少年と犬』大阪舞台挨拶レポート
第163回直木賞を受賞した馳星周の同名小説を『ラーゲリより愛を込めて』の瀬々敬久監督が映画化した『少年と犬』が、3月20日(木・祝)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開される。6つの短編で構成された原作にオリジナル要素を加え、震災で職をなくした青年と秘密を抱えて暮らす女性が、震災で飼い主を亡くした犬・多聞との交流を通して心を通わせていく様を描く。
高橋文哉と西野七瀬がW主演を務め、伊藤健太郎、伊原六花、柄本明、斎藤工らが共演する話題作だ。そんな本作の公開を記念し、3月7日(金)、TOHOシネマズ梅田で舞台挨拶付き特別試写会が行われ、上映前に西野七瀬と瀬々敬久監督が登壇した。
まずは、監督が「犬好きの人にはたまらない映画です」と太鼓判を押した後、「犬好きじゃなくても楽しめる作品です」と付け加えて挨拶し、舞台挨拶は始まった。
大阪・梅田での舞台挨拶だが、西野は「あんまり梅田に来たことがない」と明かし、「たまに家族や親戚と夜ご飯を食べる時などに来てたので、特別感のある、繰り出すような、お出かけ感のある場所」だと語っていた。監督は「浪人生時代に1年大阪にいた」そうで、「当時も映画が好きだったので、大毎地下劇場などの名画座によく通っていた」と明かし、「大阪は青春の街です」と照れながら話していた。
大阪の名物でオススメを聞かれると西野は、「阪神梅田本店に入ってる「大学芋くりよりや」というお店がめちゃくちゃ美味しい。大阪名物ではないかもしれないけど」と言い、「去年、舞台の公演で大阪にいた時に母親が買ってきてくれた。美味しくてびっくりして調べたら、大阪でしか買われへんやつやと。それ以来、大阪に来た時は必ず買って帰ってます」と関西弁で勧めていた。
本作では滋賀県での撮影がほとんどだったという西野。関西弁での演技についても「滋賀弁ではあるんですが、関西弁とベースは同じだった。関西弁を活かして映画で撮影したのは初めてだったから、すごくやりやすかった」と振り返っていた。
監督は、「びわ湖バレイや素敵な場所が映っているので堪能してほしい」と言い、「びわ湖バレイは撮影前日まで大雪で大変だったけど、撮影の時はうまい具合に晴れてくれた」と振り返り、西野も「めちゃくちゃ絶景が撮れてます」と誇らしげにコメント。
西野について監督は「西野さんは撮影場所に行くと馴染んでくれる。感度が高い」と称賛すると、西野は「監督と演出以外の会話はほぼなかったので、監督がそんな風に思ってくださっていたのを今初めて知りました」と苦笑いしながら明かした。
また、監督は「犬との触れ合うシーンが多かったので、それがいい影響を与えているように感じた」と言い、西野も「人間同士だと起こりえないようなコミュニケーションができた。犬だけの特別な能力をすごく感じた」と振り返っていた。
もうひとりの主演である高橋文哉について監督は、「高橋くんは、誠実な好青年のイメージだったみたい、そこをドジな風にやってほしくて、チャーミングと言ったんだけど、チャーミングという言葉が高橋くんには伝わらなくて。おじさんだなと(笑)。高橋くんは考えて作っていくタイプの俳優さん。今風な顔ですが、古風な役作りな人。そういう意味では、西野さんとまるで違うタイプの俳優さん」と、高橋を評価。
最後に、監督が「この映画は東北の震災から始まるんですが、今もいろんなところで大変な思いをされてる方がいると思います。喜怒哀楽のある普通の生活を犬が取り戻してくれるこの映画を通して、普通の生活の大切さを伝えたい。関西に馴染みの深い映画なので堪能してください」、西野が「始まる前からきっとすごく大変な挑戦になるだろうと思ったけど、心をすり減らしながら毎日悩みながら、いいものを撮りたいという気持ちで、みんなで一生懸命作った作品です。この後、存分に楽しんでいただけたら嬉しいです」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。
取材・文/華崎陽子
(2025年3月 7日更新)
▼3月20日(木・祝)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開
出演:高橋文哉 西野七瀬
伊藤健太郎 伊原六花 嵐 莉菜 木村優来(子役) / 栁俊太郎 一ノ瀬ワタル 宮内ひとみ
江口のりこ 渋川清彦 美保 純 眞島秀和 手塚理美 益岡 徹
柄本 明 / 斎藤 工
原作:馳星周「少年と犬」(文春文庫)
監督:瀬々敬久
脚本:林 民夫
主題歌:「琥珀」SEKAI NO OWARI(ユニバーサル ミュージック)
【公式サイト】
https://shonentoinu-movie.jp/
【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/363407/index.html