主演の宮世琉弥と耶雲哉治監督が
大阪での舞台挨拶に登壇！
映画『顔だけじゃ好きになりません』
大阪舞台挨拶レポート

安斎かりんの大人気少女コミックを『百瀬、こっちを向いて。』の耶雲哉治監督が実写化したラブ・コメディ『顔だけじゃ好きになりません』が、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて上映中。オタク女子の才南(さな)が推しの先輩男子・奏人(かなと)の退学を阻止するため、先輩が運営する学校公式アカウントのフォロワー10万人を達成させようと奮闘する様を描く。

宮世琉弥が主演を務め、久間田琳加、FANTASTICSの中島颯太、米倉れいあらが共演。そんな本作の公開を記念し、3月15日(土)、TOHOシネマズ梅田で、上映後に宮世琉弥と耶雲哉治監督が登壇し、舞台挨拶を行った。

まずは、宮世が「よろしくお願いします」と挨拶した後、「これを言いたかったんです」と前置きし、「お足元がお悪い中、来てくださってありがとうございます」と挨拶。「語彙力高めだと思われそうで」と付け加えると、監督は「今日は生憎のお天気ですが、映画と舞台挨拶を通して皆さんの心が晴れ渡るように頑張りたいと思います」と宮世を上回る気づかいを見せ、宮世は「超えてくるじゃないですか(笑)」と恨み節。

公開後の反応について宮世は「素直に嬉しい」と言い、「僕もこれぐらいモテる学生生活を送りたかったと思いながら演じてました」と思いを述べると、MCから「実際はそんなことなかったんですか？」と切り込まれ、「まぁまぁ...ある程度はモテましたけど」と苦し紛れに答えていた。

本作で披露した青い髪色について宮世は「自分では似合ってるかどうかわからなかったけど、監督やスタッフさんに「似合ってる」と言われて、自己肯定感を高めてました」と振り返っていた。

推し活をに共感するような描写が多い本作について監督は、「才南は、人を応援することでエネルギーやパワーが沸いてくる女の子。誰かを応援するパワーは相手にも届いていて、届いたことによってポジティブなパワーが生まれる。推し活はいいことしかないと思ってます」ときっぱり。

宮世も「先日、映画のイベントで女子校に行って、悲鳴のような歓声を浴びたら元気になった」と言い、「眠いとかキツイと思っても、その時の動画を見ると「よし頑張ろう」という気になる」と話すと、監督も「応援とか声援が元気の源になるんですよね」と同意し、「今も眠そうだから、応援してあげて」と観客を煽ると、客席からは「琉弥」と声が上がり、宮世がステージの前に出て手を振る場面も。

写真が趣味だという宮世にバズる写真を大阪で撮るとしたら？と質問すると「クイズを出します」と言い、「例えば、太陽の塔の一部分をドアップで撮って「大阪のこれはどこでしょう？」と聞くような参加型に」と話していた。また、大阪で行きたい場所を聞かれた監督が「日本で一番美味しいマクドナルドが大阪にあるみたいだから行ってみたい」と言うと、宮世が「どこにあるの？」と観客に問いかけ、観客からは大きな声で「庄内」と返答が。

それを受けて宮世は、「「道頓堀、梅田、なにわ男子」ぐらいしか大阪の地名がわからない」と言って笑わせ、宮世は「前に８LOOM（ブルーム）というグループをやってた時に大阪にイベントで来て、写真撮りたいと思って道頓堀に顔を隠さずに行ったら、全くバレなくてちょっとしょんぼりした」と振り返っていた。

そして、さすがにこれを言うのは恥ずかしいなと思った台詞を聞かれると、宮世は「奏人が悩んでる理由が、「自分の顔がイケメンすぎて悩んでる」っていう(笑)。それを説明する時は恥ずかしかった(笑)」と苦笑いし、「俯瞰で見たら何言ってるんだろう？と思って恥ずかしかったです(笑)」と明かし、監督も「言いにくそうにしてましたね(笑)。役に入ると大丈夫なんだけど、カットって言った後は(笑)」と話していた。

最後に、監督が「推しのために推すこと、好きなものを好きだということがポジティブになるようにという思いで作った作品です。推しを推すというのはいいことしかないことを伝えたかった。ぜひ、好きな思いを周りの方に堂々と公言して思いを広げていただけたら」、宮世が「好きということを全力で伝えるのはすごくかっこいいということを教えてくれる作品です。前半はラブコメでわちゃわちゃしてるけど、後半はヒューマンドラマになって、2種類楽しめると思います。ぜひもう1度映画館で観てください」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2025年3月15日更新）