W主演の神尾楓珠＆桜田ひより、
主題歌を歌うasmiが大阪での舞台挨拶に登壇！
爆風スランプの名曲にインスパイアされた恋愛映画
『大きな玉ねぎの下で』大阪舞台挨拶レポート

1985年に爆風スランプが発表し、リメイクもされた楽曲『大きな玉ねぎの下で～はるかなる想い』に着想を得たラブストーリー『大きな玉ねぎの下で』が、T・ジョイ梅田ほか全国にて上映中。

昼と夜で業務形態の違う店で業務連絡のノートを通して親しくなった男女と、ラジオで語られる文通相手との30年前の恋を交錯して描く恋愛映画。神尾楓珠と桜田ひよりがW主演を務め、江口洋介、飯島直子、西田尚美、原田泰造らが出演する話題作だ。

そんな本作の公開を記念し、2月8日(土)、T・ジョイ梅田で、W主演の神尾楓珠＆桜田ひより、そして主題歌を歌うasmiが上映後に舞台挨拶を行った。

手書きの文字がキーアイテムとなっている本作。神尾と桜田は全ての字を手書きで書いたそう。MCが「とっても綺麗な字ですよね」と場内に呼びかけると拍手が起き、神尾「全て書かせていただきました」と言いながら照れ笑い。桜田も「照れますね(笑)」とはにかんでいた。

一方、実生活で手書きの文字を書くことはあるか聞かれると神尾は「字を書くのが好きなので、ノートをとったりするのは好きでしたね。書くのが好きだった」と明かしていた。桜田は「ちょっとしたメッセージ付きでプレゼントを渡すこともあるので日頃から手書きの文字に触れている方ではあると思う」と言いつつも、「その相手に読まれるのはいいけど、全国の皆さんに大スクリーンで自分の文字をお見せするのはドキドキしました」と振り返り、神尾も「最後の手紙は納得いくまで何回も書き直して、2時間ぐらいかけて書きました」と振り返っていた。

また、今、誰かに手紙を書くなら？と聞かれると神尾は「母親かな」と言い、「今まで母親も含めて家族に手紙を書く機会がなかったから、ひとり暮らしだとなかなか会えないので、こういう作品をやらせてもらったからこそ、せっかくなので手紙を書けたら」と思いを語った。桜田も「私も両親に手紙を書きたい。口にするのは恥ずかしいけど、感謝の気持ちと長生きしてくださいという思いをこめて手紙を書きたい」と語っていた。

本作では、平成の時代も描かれているが、驚いたことを聞かれると桜田は、「ペンフレンドに驚きました」と言い、「個人情報だだ洩れじゃないですか。なんなら写真付きですよ」と驚いていた。神尾は「すごく自由だなと感じた。今は縛られることが多い。平成の初期は個性をすごく大切にしているように感じた」と話していた。

ここで、ハートのフリップに「好きです」以外の言葉を手書きで書いて告白するという設定で、書いた言葉を場内に発表することに。「好きです」という言葉を使わないのは難しかったようだが、まずは神尾が「この先ずっと一番近くで笑顔を見ていたいです」とフリップを見せ、「一番近くでというのが肝。笑顔だけでなくいろんな顔を近くで見ていたいという思いを込めた」と意図を説明。

桜田は「一緒にいて下さい」。「好きですという言葉だけじゃなく表現するとしたら、簡潔に、自分の気持ちが伝わるように、自分と相手の将来がわかりやすく出る、シンプルな言葉を選びました」と意図を明かしていた。

asmiは「ちっともふざけてないんですけど」と前置きした上で「あいしてまんねん」。「ひと言で告白するつもりはなくて、長文の後の締めで笑かすつもりで」と意図を明かすと、桜田は「キュンとしました」と感動の面持ち。asmiは「成功！」と喜びながら「なかなか関西の人は使わないんですけど、「まんねん」て。笑かすために使いました」と言うと、神尾は「大阪は告白でも笑かすんですね」と驚いていた。

そして、場内の拍手で投票してもらうと、見事、神尾が1位。神尾はフリップに書いた「この先ずっと一番近くで笑顔を見ていたいです」という言葉で告白を披露すると、場内からは温かな拍手が。

最後にasmiが、「この映画を観た後の心の動きや感動を持って帰ってもらえたら嬉しいです」、桜田が「ようやく皆さんにこの作品をお届けすることができてとても嬉しいです。何度でも観て感じた感情を誰かと共有してもらえたら嬉しいです」、神尾が「きっと多くの方に温かい気持ちになってもらえる映画だと思います。帰り道は、ぜひ「大きな玉ねぎの下で」を聞きながら帰ってください。そして、また映画館で観ていただけたら嬉しいです」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2025年2月 8日更新）