三山凌輝、乃木坂46の久保史緒里、
2PMのファン・チャンソンらが
大阪での舞台挨拶に登壇！
『誰よりもつよく抱きしめて』大阪舞台挨拶レポート

『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が新堂冬樹の同名純愛小説を映画化した『誰よりもつよく抱きしめて』が、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて上映中。

強迫性障害による潔癖症で触れ合うことがままならない男女の恋心が、様々な出会いや出来事によって交錯していく様を描く。三山凌輝と乃木坂46の久保史緒里がW主演を務め、2PMのファン・チャンソン、穂志もえかが出演している。

そんな本作の公開を記念し、2月9日(日)、TOHOシネマズ梅田で、絵本作家の水島良城を演じた三山凌輝、書店員の桐本月菜に扮した久保史緒里、誰と触れ合っても心が動かないイ・ジェホンを演じた2PMのファン・チャンソン、そして内田英治監督が上映後に舞台挨拶を行った。

熱気溢れる歓迎を受けた面々。まずは三山が「大阪の皆さん、おおきに」と挨拶すると大きな歓声と拍手が起こり、久保とチャンソンの挨拶にも大きな歓声が。監督が「東京の雰囲気とだいぶ違って、熱い空気ですね」と言うと場内からは笑い声が起きていた。

大阪の印象について三山は「あっつあつやで」とコメント。久保も「ライブで来た時も大阪はいつも熱くて温度を感じるので、今日もあつあつで嬉しいです」と言うと歓声が起きていた。チャンソンが話すだけで歓声があがると、監督が「今日のチャンソンはちょっとかっこいい」と言い、三山も「名古屋からちょっと様子がおかしい」と同意。チャンソンが「俺は元々かっこいいだろ」とつっこむと場内からは笑い声が。

日本の舞台挨拶についてチャンソンは「昨日から日本で初めての舞台挨拶を経験してますが、いろいろ勉強になる」と言い、「映画を観終わった後にキャストが出てきて、映画の話をするのは韓国ではあまりないこと。すごくいいなと思った」とコメント。さらに、「別人みたいに髪切ってきちゃってすみません」と苦笑い。

すると三山が「日本語、昨日今日でめっちゃローディングされてるやん」とツッコミを入れ、監督も「昨日の朝は今日の半分ぐらいだった」と同意。三山は「昨日の最初のコメントは「この映画半端ない」だった(笑)」と明かし、「今日なんか小ネタ挟んで会場を沸かせて」と言うと、久保も「さすが」と持ち上げていた。

現場での空気を聞かれると、三山は「仲良かったですよ。壁もそんななくて」とコメントすると、監督が「距離がちょっと遠かっただけで」とフォロー。それを受けて、久保は俯きながら「私が人見知りでして...」と返していた。三山は「彼女とチャンソンの間にちょっと距離があったかな？と。3人で昼ご飯を食べてから仲良くなった」と振り返っていた。

日本語での演技について聞かれたチャンソンは「最初は日本語バージョンの脚本を読むのに、知らない日本語の単語を調べながらだったので6時間ぐらいかかった」と振り返り、「韓国でひとりで練習していた時は不安だったけど、日本で撮影現場に入ったらちゃんとできました。魔法がかかったみたいだった」と笑顔で言うと場内からは大きな拍手が。

監督は、「チャンソンもこのふたりも普段音楽活動をしているので、めちゃくちゃ忙しい中で集中力を高めて、短い時間で深いところまで作ってきてくれる。チャンソンは韓国と日本を行ったり来たりしながら、忙しい中、しかも日本語でやってくれた。すごく頑張ってくれた」と称賛。チャンソンが「ありがとうございます」と感謝の思いを述べると、監督は「彼の日本語は大体、2日後から上手くなってくるので、明日がめちゃくちゃ上手い」と言うと、チャンソンも「帰る時が一番上手い」と笑顔で返していた。

そして、タイトルにちなんで「誰よりもつよく抱きしめたくないもの」を尋ねると、久保が「静電気」と言うと三山も「わかる」と同意。久保は「洋服も静電気が起きないことを基準にして選んでるぐらい」と言うと、チャンソンも「ビリビリする。めっちゃ知ってる」と言い、「日本来るたびにビリビリ椅子。マジで痛い」と返し、三山が「どこに行ってるの？」と聞くとチャンソンは「ラヴィット!」と返答し、場内からは大きな拍手が起きていた。

その流れでチャンソンは「ビリビリ椅子」と言うと、三山が「もう「ラヴィット!」行けないね？」と問いかけると、チャンソンは「行くよ(笑)。行ったらビリビリ椅子は運命だから。抱きしめたくないけどやらなかったらちょっと気持ち悪い(笑)」と返し、場内からは大きな拍手が起きていた。

最後に、三山が「この作品は、その日の自分のコンディションによって見方が変わる映画だと思います。それぐらい繊細に作られている。たくさん愛してくれたら嬉しいです」、久保が「登場人物それぞれが主張し合って重なりあって交わりあって。言葉にすることの大切さを実感した作品です。すごく身近な物語だと思いますので、大切な方と観ていただけたら嬉しいです」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2025年2月 9日更新）