渋谷凪咲、早瀬憩、清水崇監督が
大阪で舞台挨拶に登壇！
映画『あのコはだぁれ？』大阪舞台挨拶レポート

Jホラーを牽引してきた清水崇監督と『ミンナのウタ』のスタッフによる学園ホラー『あのコはだぁれ？』が、大坂ステーションシティシネマほか全国にて上映中。補習授業を受ける5人の生徒と担当の臨時教師が体験する、教室にいないはずのある女子生徒にまつわる謎と、彼らを待ち受ける恐怖を描く。

元NMB48の渋谷凪咲が主演を務め、『違国日記』の早瀬憩、山時聡真、染谷将太らが出演する本作の舞台挨拶が7月29日(月)、なんばパークスシネマで行われ、臨時教師の君島ほのかを演じた渋谷凪咲、補習を受ける生徒・三浦瞳を演じた早瀬憩、そして清水崇監督が上映後に登壇した。

まずは、渋谷が「NMB48時代、空き時間はなんばパークスシネマさんで過ごしていたので、そのスクリーンに自分が出ていることがまだ夢のようで、すごく嬉しいです」と挨拶し、舞台挨拶は始まった。

関西凱旋舞台挨拶と銘打たれていることについて渋谷は「めちゃくちゃ関西にいるんですよね」と苦笑いし、「帰って来たぞ感が全くない。月の半分は関西にいるので、凱旋と言われるのが恥ずかしいぐらい」とはにかんでいた。

それでも、なんばパークスシネマには「潜入捜査員として3回ぐらい観に来た」と明かし、「どんな方が観に来てくれて、どんなリアクションをしてくださってるのかを見たくて。若い方やカップルの方、丸坊主の学生が8人ぐらいいたり。私の隣に座ってた方は、「凪ちゃんあんなんなったら悲しいわ～」っておっしゃってて。そういう会話を聞けることが幸せですし、皆さんに楽しんでもらえてるみたいで嬉しい」と笑顔で話していた。

そして、早瀬には関西でやってみたいことを尋ねると、「私は食べることが大好きなので、本場のたこ焼きが食べたい。他にオススメありますか？」と渋谷に質問し、渋谷が「美味しい和食屋さんが」と言うと、場内からは笑い声と拍手が。渋谷は笑顔で「和食さと」と節をつけて歌い、「何でもあるんで。たこ焼きもあるし」と勧めていた。

また、大学時代を大阪で過ごしたという監督が「僕にとっての切ない青春の思い出の全てが大阪」だと語ると、すかさず渋谷が「だから監督、コミコンの時にあんなにほっぺ腫らしてたんですね。大恋愛の思い出から歯がズキズキ(笑)」と笑わせると、監督は「こういうことをつっこんでくるんですね。現場では真面目な女優さんだったのに」と恨み節。渋谷は「現場では大人しくしてたので(笑)」と涼しい顔だった。

ここで、謎の制服おかっぱ集団・アバンギャルディが登場し、主題歌「誰」に合わせたスペシャルコラボダンスを披露すると、渋谷や早瀬、清水監督はもちろん、場内も騒然。ダンスを終え、「今日は友だちのさなちゃんに呼ばれて遊びにきました」と挨拶すると、場内からは拍手が。

間近でダンスを見た渋谷が「めちゃくちゃかっこいい」と言い、「さなちゃん、お友だち多くてよかった」と言うと場内からは笑い声が。ダンスと存在感に圧倒された早瀬が「呼吸が荒くて声が出ない。ありがとうございます」と言うと、アバンギャルディが首を振って応える場面も。監督も「エンドロールに入れたいぐらい」と称賛していた。

最後に、渋谷が「NMB48を卒業して、演技のお仕事に挑戦してみたいという夢が、まさか主演というかたちで叶って、本当に夢見心地です。この作品を背負って、ここから羽ばたいて、渋谷凪咲としても成長していきたいです。私の新たな一面を知っていただいて、この映画のことも広めていただけたら嬉しいです」と挨拶。

早瀬が「大阪に来させていただいて、観ていただいた皆さんからパワーをいただきました。何より、凪さんが地元の方に愛されてることを実感しました」と言うと、監督も「しかも老若男女なんですよね」と同意。すると渋谷はすかさず、「和食さとさんのおかげです」と笑顔。

続けて、「老若男女に愛されるお店なので。ホラーと和食ってまず関わらないはずなのに、率先してコラボしてくださって。コラボメニューもあるので、映画を観て怖いなと思ったら、和食さとさんで温かいご飯を食べて温かい気持ちを取り戻してもらったら」と勧めていた。

早瀬も「私も和食さとに行ってコラボメニューを食べて帰りたいと思います」と言うと、監督が「憩ちゃんもホラーが苦手だったのに」とホラー映画に出演しながら苦手だったことを明かすと、早瀬も「今でもまだ怖いんですが、食わず嫌いしてた部分もあったと気づいた。私みたいにホラーが苦手でも楽しめる映画なので、たくさんの方に観ていただけると嬉しいです」とアピール。

監督は、「第3弾の話が既に出てる」と明かすと場内からは拍手が。続けて、「続きがあるなら観たいと思ってくださったら、いろんな人に連絡してもらって、皆さんの力で実現させてもらったら。(早瀬演じる)瞳も(渋谷演じる)ほのかも、どんなかたちかわかりませんが出てくるかもしれません」と含みを持たせ、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2024年7月29日更新）