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平泉成、Aぇ! groupの佐野晶哉らが
大阪での舞台挨拶に登壇!
映画『明日を綴る写真館』大阪舞台挨拶レポート

あるた梨沙の同名漫画を、60年に渡る俳優人生の中で初主演を務める平泉成を迎えて映画化した人間ドラマ『明日を綴る写真館』が、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて上映中。

華々しいキャリアを捨てて、さびれた写真館に弟子入りした若者が、自分に足りないものに気づいていく様を描く。Aぇ! groupの佐野晶哉、佐藤浩市、吉瀬美智子、高橋克典、黒木瞳ら、豪華俳優陣が名を連ねた話題作だ。

そんな本作の公開を記念し、6月8日(土)、TOHOシネマズ梅田で、写真館を営む無口なカメラマン・鮫島を演じた平泉成と彼の写真に心を奪われた気鋭カメラマン・太一に扮した佐野晶哉、そして秋山純監督が上映後に舞台挨拶を行った。

平泉が客席に「成さん80歳おめでとう」と書かれたカードを見つけ、「ありがとうございます」と言うと場内からもお祝いの拍手が。そして、佐野が「地元の関西で舞台挨拶させていただくのは初めてですし、関西で成さんとご一緒できて嬉しいです。この映画館で何回映画観たかわからないぐらいなので、ここに立てて嬉しいです」と挨拶し、舞台挨拶は始まった。

今の率直な心情を聞かれると平泉は「こんな日が来ると思わなかった」と感無量の面持ち。「今から60年前に大映に受かったから役者になると両親に言ったらふたりとも黙ってました。それから1年後に母が他界しまして。父がその10年後に亡くなったので、ふたりとも僕が活躍している姿を見たことがないんです。60年経ったら、初めて、台本の最初に名前が書いてある本を頂いて、今日こうやって皆さんの前に立たせていただくことができて本当に嬉しいです。ありがとうございます」と率直に思いを語ると、場内からは温かい拍手が。

そんな平泉との関係について佐野は「もう、僕たちは友達ですよね(笑)」と笑顔。「おじいちゃんと孫のような距離感で接してくださるので。さっきも僕がプレゼントさせてもらったネクタイとチーフを...」と話すと、平泉が「80歳の誕生日に佐野くんがプレゼントしてくれたんです。グループの...、何でしたっけ?」ととぼけると佐野が「もう覚えていいくらいですよ」と言うと、平泉は「えーっと、えーっと」と言いながら「メンバーズカラー?」とひねりだし、佐野は「ズいらないです。メンバーカラー、メンカラです」と教える場面も。

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平泉は「グリーンのネクタイとチーフを送っていただきまして、昨日も今日も同じネクタイをつけてます。大事にします」と感謝。佐野は「もう成さんはAぇ! groupのメンバーみたいなものです。メンカラ被ってますけど(笑)。緑がふたりいるグループ見たことない(笑)」と笑わせた。

平泉の尊敬する部分を聞かれると佐野は「大前提として、成さんのお芝居やストイックさは尊敬してますが、楽屋や撮影の休憩中でも、58歳下の僕とずっとしゃべってくれてて。成さんがいてくれたら現場がずっと明るい。こういう方が座長としていてくださるからこそ、こういう温かい映画ができるんだと思う」と絶賛。

一方、佐野について平泉は、佐野の立ち姿を見て「自然に立ってる。素直な立ち方というのは俳優にとって非常に大切なこと。ハートが素直だから立ち姿も素直。そうすれば芝居も素直になってくる。佐野くんは大きな可能性を秘めた、日本の大事な宝になる俳優さんです」と称賛すると場内からは大きな拍手が。それを受けて佐野は、「どの舞台挨拶でもおっしゃってくださるんです。何回聞いても嬉しいです(笑)」と感謝していた。

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また、『20歳のソウル』で佐野と一緒だった監督も「佐野くんは世界に行く俳優だと思ってる」と称賛。「佐野くんのことは故郷の後輩だから注目してて、いつか一緒に仕事したいと思ってた。佐野くんは何でもできるけど、本当は器用じゃない。不器用なところがあって、そこが魅力的。だから、あんまり触りたくなくない。このままでいてほしい」と言うと、佐野が「今回も役について監督から何も言われませんでした」と明かすと、監督は「放置プレーでした」と言い、佐野は「放置プレー大好きです(笑)」と笑わせた。

さらに、劇中でのカメラマンという役柄にちなんで、大阪で何かを撮るとしたら?と尋ねると平泉は「大阪の方は表情が豊かなので、大阪の方の顔を撮りたい」と言い、佐野は「ユニバで成さんにカチューシャつけてもらった可愛い写真を撮りたい」と言うと場内からは笑い声が。

そして、平泉を大阪観光に連れて行くとしたら?と尋ねると佐野は「Aぇ! groupのライブを観に来てほしいですね。ライブを成さんに撮ってほしい」と誘うと、平泉は「音楽は嫌いじゃないんだけど、音がうるさいんだよね」と本音を吐露。佐野は「え⁉断られるパターンある⁉」と驚いていた。

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最後に、佐野が「22歳で58歳上の成さんとご一緒できて、僕の人生にとって大切な時間になりました。この映画のおかげで頑張ろうと思えていることが今もたくさんあって。きっと、僕の58年後の明日も彩ってくれる映画になりました。成さんの記念すべき初主演映画をたくさんの皆さんに届けられるようにこれからも頑張っていきます」、平泉が「監督の映画に対する情熱と愛情が温かくて優しい映画を作ってくれました。こんな方と仕事ができて僕はすごく幸せでした。ぜひ何度も映画館に足を運んでいただけたら」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文/華崎陽子




(2024年6月 8日更新)


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(C)2024「明日を綴る写真館」製作委員会 (C)あるた梨沙/KADOKAWA

『明日を綴る写真館』

▼TOHOシネマズ梅田ほか全国にて上映中
出演:平泉 成
佐野晶哉(A ぇ! group)
嘉島 陸 咲貴 田中洸希 吉田 玲 林田岬優
佐藤浩市 吉瀬美智子 高橋克典 田中 健 美保 純 赤井英和
黒木 瞳 / 市毛良枝
原作:あるた梨沙『明日を綴る写真館』(BRIDGE COMICS / KADOKAWA 刊)
企画・監督・プロデュース:秋山 純

【公式サイト】
https://ashita-shashinkan-movie.asmik-ace.co.jp/

【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/351213/index.html