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生田斗真、ヤン・イクチュンらが
大阪での舞台挨拶に登壇!
『告白 コンフェッション』大阪舞台挨拶レポート

原作・福本伸行、作画・かわぐちかいじによる同名漫画を、『カラオケ行こ!』の山下敦弘監督が、『土竜の唄』シリーズの生田斗真と『息もできない』のヤン・イクチュンをW主演に迎えて映画化した密室エンタテインメント『告白 コンフェッション』が、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて上映中。

登山中に遭難した山岳部OBの男性たちが、死を覚悟して過去の犯罪を告白するも、見つけた山小屋で気まずい一夜を過ごす様を描く。そんな本作の公開を記念し、6月1日(土)、TOHOシネマズ梅田で、告白を"聞いてしまった男"浅井を演じた生田斗真と自らの罪をうっかり"言ってしまった男"韓国人留学生のジヨンに扮したヤン・イクチュン、そして山下敦弘監督が上映前に舞台挨拶を行った。

満員の観客から大きな拍手で迎えられた3人。まず、大阪の印象について生田は「大阪に来ると美味しい食べ物をたくさん差し入れてくださる」と前置きし、「到着してすぐにカレーの大盛りをいただいて、その5分後に串カツが出てきて。さっきは楽屋にいか焼きが出てきて。大阪はおもてなしの心が本当に素晴らしいです」と満足そうに感謝の気持ちを述べていた。

大阪弁につい生田は「舞台で大阪弁の役をやったことがある」そうで、「めっちゃむずかったな」と大阪弁で言うと場内からは拍手が。「関西方面の方は大阪弁にお厳しいので、大阪公演はドキドキしたんですが、概ね好評をいただきました」と明かし、大阪のファンについては「いつも熱を持って応援してくださるので嬉しいです」と感謝の思いを伝えていた。

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本作へのオファーについて生田は「ヤン・イクチュンさんとほぼふたりでお芝居させていただけることにワクワクした」と言い、「イクチュンさんとの出会いは僕の中で大切なものになりましたし、これからの俳優人生にもいい影響をもらった」と感謝の思いを述べた。

MCからどんな影響を受けたのか聞かれると、「韓国と日本のコンビニ文化が違っていて、韓国では割と普通にコンビニの前のテーブルでお酒を飲むそうで。イクチュンさんもコンビニの前でお酒を飲んで、オンとオフを切り替えて、自由に行き来してるのがすごくいいと思った」とイクチュンからの影響を明かした。それを受けたイクチュンが「明日、韓国でコンビニの前で一緒にお酒飲もう(笑)」と誘う場面も。

イクチュンへのオファーについて山下監督は、「イクチュンさんの映画を作りたいというのがモチベーションだった」と振り返り、「コロナの間、イクチュンさんとはzoomでやり取りしていたので、イクチュンさんが来日して初めて衣装合わせで会った時が一番うるっとしたし、ようやく会えたと思って感慨深かった」と振り返った。

監督とのzoomでのやり取りについてイクチュンは「「煙草いいですか?」というやり取りが印象に残っている」と明かすと、山下監督は「ふたりとも煙草を吸うので、1時間ぐらい話すと「ちょっと煙草タイム」って言って、煙草を吸いに行ってました(笑)」と笑顔に。するとイクチュンが「本当は最初から煙草を吸いながらzoom会議をと言いたかったけど、監督様だから(笑)」と笑わせると、山下監督は「イクチュンさんは吸ってもよかったんですよ」と返し、イクチュンさんは「言ってくださればよかったのに」と笑顔で返していた。

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ふたりへの演出について山下監督は「怖いお話ではあるけど、どこかでチャーミングさというか2人の魅力を出したかった。時には可愛らしく、時には人間臭く、時にはめちゃくちゃ怖く。怖い映画ではありますが、リハーサルで笑っちゃうシーンもあって撮影は楽しかった」と振り返っていた。

自身が演じたキャラクターについて生田は「こういう立場になったらどうするだろう?と考えた。怖いからこの人が(笑)」とイクチュンさんを指差すと場内からは笑い声が。イクチュンは「生田さんのリアクションを見守って、相手の反応を集中して見ることに気を使った」と明かすと、「生田さんのファンの方、すみません。いっぱい触ってしまいました(笑)」と客席に語りかけて笑わせた。

本作のヒロインを演じた奈緒について山下監督は、「劇中では彼女の背景が描かれていないので、大学時代の同級生だった3人の関係性がにじみ出てくるような演技をお願いした」と話すと、生田が「奈緒さんが出てくる回想シーンをしっかり撮ってましたが、本編では使ってませんよね?」と質問。

山下監督は、「この顔だけちょうだいと言われても俳優さんはやりづらいだろうから、お芝居を流れで撮った方がやりやすいだろうと思って。7割ぐらい使ってない」と明かし、生田が「こんな大きなマグロの塊の中からこんな小さな中トロしか使ってないみたいな」と例えると、イクチュンは「フィルムの時代だったらスタッフから大バッシングされてますね」と笑わせ、山下監督も「デジタルだからできたと思います」と返していた。

さらに、生田とイクチュン出演で大阪を舞台にした映画を撮るとしたら?と大阪芸大出身の山下監督に尋ねると、すかさずイクチュンが「エロ」と発言。山下監督も「大阪でエロもいいですね(笑)」と乗っかる場面も。すると生田が「音楽ものとか」と助け船を出すと、山下監督は「自分で言うのもなんですが音楽ものと相性いいんですよ(笑)」と言いつつ、「住んでいたのが新世界なので、あの雰囲気がイクチュンさんに合うと思う。イクチュンさん音楽は?」と尋ねると、イクチュンさんは「頑張ります!」と返していた。

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最後に、山下監督が「3人の俳優さんの魅力が凝縮されていると思いますし、3人の俳優さんの熱量のある芝居を楽しめる映画になっています。何回も観てもらえると嬉しいです」、イクチュンが「現場は限られた狭い空間だったので、窮屈な気持ちを感じながら演じた。その窮屈感が僕たちの演技の重要な要素になっている。皆さんに窮屈感を感じ取っていただきたいです」、生田が「窮屈な気持ちや人間の極限状態を表現したつもりです。皆さんの心の中にこの映画が残ってくれると嬉しいです」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文/華崎陽子




(2024年6月 1日更新)


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Movie Data




(C) 2024 福本伸行・かわぐちかいじ/講談社/『告白 コンフェッション』製作委員会

『告白 コンフェッション』

▼TOHOシネマズ梅田ほか全国にて上映中
出演:生田斗真 ヤン・イクチュン
奈緒
原作:福本伸行 かわぐちかいじ 『告白 コンフェッション』(講談社「ヤンマガ KC」刊)
監督:山下敦弘
脚本:幸修司 高田亮
主題歌:マキシマム ザ ホルモン「殺意vs殺意(共犯:生田斗真)」

【公式サイト】
https://gaga.ne.jp/kokuhaku-movie/

【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/318018/index.html