DOZAN11 aka 三木道三と岸和田出身のレゲエ
アーティスト・tappoiが応援上映イベントに登場！
『ボブ・マーリー：ONE LOVE』ボブ・マーリー
リスペクト！in 大阪 応援上映イベントレポート

ジャマイカ出身の世界的ミュージシャン、ボブ・マーリーの生涯を、『ドリームプラン』のレイナルド・マーカス・グリーン監督が映画化した『ボブ・マーリー：ONE LOVE』が、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて上映中。

白人と黒人の間に生まれたボブが、政治情勢などに翻弄されながらも音楽で成功した人生を辿る。プロデューサーとしてボブの家族が参加している。出演はキングズリー・ベン＝アディル、ラシャーナ・リンチら。

そんな本作の大ヒットと全国興行収入ランキングで2位になんば、4位に岸和田(公開初週時点)という過去に類をみない成績を記念し、6月4日(火)、TOHOシネマズなんばで上映前に応援上映イベントが実施された。MCに芸人のアキナを迎え、YouTube チャンネル「THE FIRST TAKE」に初登場し、「Lifetime Respect」の歌唱を発表し話題となった DOZAN11に改名をした三木道三、そして岸和田出身のレゲエアーティスト・tappoiが登壇した。

まずはMCのアキナ・秋山がひとりで登場。諸注意を説明した後、DOZAN11とtappoiと呼び込むと、アキナ・山名がレゲエ・アーティストのような服装で一緒に登場。秋山が「何してんの？ こっち側よ」とツッコミを入れると、山名は「レゲエ好きやから。大学の時の唯一の友だちがレゲエ大好きで、その子からボブ・マーリーの凄さを教わってずっと聞いてました」とレゲエ好きであることをアピール。

全国の動員ランキングに大阪の映画館が4つもランクインしており、大阪の中では、なんばが1番で岸和田が2番目であることがアキナ・秋山から明かされると、DOZAN11「レゲエは大阪の隠れた資産なんです。ジャパニーズレゲエの皆さんの一生懸命な思いがここに結実してる」と大阪がレゲエと密接な関係にあることを語り、さらに、全国ランキングに4つもランクインしていることは「不思議なことじゃない。当たり前の結果」ときっぱり。

そして、本作の話題になるとDOZAN11は、「今から観る人に、知ってほしいことがあって。前説があった方が絶対に面白いからこういう機会をもらって嬉しい。レゲエ関係者としては、ボブ・マーリーを取り上げて、盛り上げてくれて嬉しい」と話し出し、「アメリカ人は、レゲエのことを宗教音楽だと思ってる」ことや、大ヒットアルバムの題名「エクソダス」の意味について、ジャマイカ人の宗教的な思想について熱弁をふるい、観客は聞き入っていた。

さらに、DOZAN11は「僕もこの映画をきっかけにアルバムを聴き直したし、きっかけとして素晴らしい作品だと思う」と話し、「同じように映画が作られたアーティストには、フレディ・マーキュリーやエルヴィス・プレスリー、マイケル・ジャクソンとかいっぱいいるけど、レゲエというジャンルを背負ってるのはボブ・マーリーだけ。しかも欧州でもなければ米国でもない、秋田県ぐらいの大きさの奴隷の島の連中が、ダンス・ミュージックやヒップホップの礎を作ったのがすごい」と彼が音楽に与えた影響を語っていた。

それを受けてtappoiは、「僕がボブ・マーリーを初めて聴いたのが中学生の時。友だちのお兄ちゃんがボブ・マーリーのCDをかけてたのがきっかけで、ボブ・マーリーを聴くようになったし、レゲエを好きになったのもボブ・マーリーのおかげ」とボブ・マーリーの影響を語った。

ここで、この後実施する応援上映のレクチャーに。映画を楽しむポイントとして、①ボブ・マーリーのファッションに身を包む、②ボブの登場や発言に拍手やサイリウムでその場にいる気分になって反応する、③ボブの名曲を歌うとポイントを上げた後、観客と一緒に「ONE LOVE」を練習することに。DOZAN11がハイトーンで本格的に歌うと皆が聞き入ってしまう状態になる場面も。一旦、音楽なしで練習した後、音楽に合わせて合唱し、イベントは終了した。

取材・文／華崎陽子

（2024年6月 5日更新）