「関西の"あぶ刑事"ファンの皆さんは熱くて嬉しい」
舘ひろし＆柴田恭兵の最強タッグ“タカ＆ユージ”が
“あぶ刑事”最新作で8年ぶりに大阪へ！
『帰ってきた あぶない刑事』大阪舞台挨拶レポート

1986年のテレビドラマ放映開始から38年。あまりの人気ぶりに数多くの社会現象を巻き起こし、ドラマ＆映画史上において伝説を作った「あぶない刑事」シリーズ。そんな"あぶ刑事"が、2016年の映画『さらば あぶない刑事』から8年の時を経てスクリーンに復活する『帰ってきた あぶない刑事』が、５月24日(金)より、T・ジョイ梅田ほか全国にて公開される。

退職後、横浜で探偵業を始めようとしたタカ＆ユージが、依頼人の女性の母親探しを始めるが、その裏で爆破テロを画策する勢力がうごめき、ふたりが巻き込まれていく様を描く。

舘ひろしと柴田恭兵がW主演を務め、浅野温子、仲村トオルといったお馴染みのメンバーに加え、土屋太鳳らがキャストに名を連ねている。そんな本作の公開に先立ち、5月11日(土)、T・ジョイ梅田で舞台挨拶付き先行上映会が行われ、舘ひろしと柴田恭兵が上映後に登壇し、「タカ&ユージが返ってきた！」ファンミーティング in 大阪を行った。

客席の後ろから舘と柴田が登場すると、観客は驚きの声を上げ拍手喝采。ふたりは歩きながらファンとの交流を楽しみ、舞台へと上がった。まずは、舘が「８年ぶりに帰ってきました」と言うとファンから「おかえり」と声が上がり、舘は笑顔で「ただいま」と返し、「老体に鞭打って頑張りました。楽しんでいただけていたら幸いです」と挨拶。

柴田は「皆さんも会いたかったと思いますが、僕たちも大阪の"あぶ刑事"ベイビーたちに会うのを楽しみにしていました」と感謝の言葉を述べ、「映画は面白かったですか？かっこよかったですか？」と観客に問いかけると大きな拍手が。続けて、「ここにいる皆さんは、タカとユージの娘たちです。若干、お年を召した娘さんもいらっしゃいますが、関西の"あぶ刑事"ファンの皆さんは熱くて嬉しいです」と挨拶し、舞台挨拶は始まった。

本作を製作すると聞いた時の思いを尋ねると、舘は「8年ぶりという感じがしなくて。3年前ぐらいに撮った感覚でしたが、また恭さまと一緒にタカとユージができるんだと思って単純に嬉しかったです」とコメント。柴田は「舘さんが全員集合と言えばすぐに馳せ参じますし、(仲村トオルと浅野温子を含む)4人が揃うと最強だと感じた」と感慨深げにコメント。

神戸で撮影したというクライマックスの埠頭でのアクションシーンについて柴田が、「全身筋肉痛でした」と心情を吐露すると、場内からは笑い声が。さらに柴田は「70歳過ぎてから映画を撮りたいと思っていた」と明かし、「同世代の方に向けて、タカとユージが頑張っている姿を見せたかった。年相応に一生懸命走りました」と言うと場内からは拍手が。

そのアクションシーンのひとつである、舘がハーレーに乗る姿について柴田が「舘さんのショットガンのシーンは今までの映画の中で一番だと思ってます。本当にかっこいい」と称賛すると、舘は「僕は恭さまと違って走らずに乗ってればいいので割と楽でした」と笑わせた。

そして、観客からの質問に移り、「38年間で変わったことと変わらなかったこと」を聞かれると、舘は「撮影初日に恭さまに会った途端に、タカとユージの関係にすぐ戻った。タカとユージの関係は何年経っても変わらない」とコメント。柴田は「舘さんはずっとダンディーです。全く変わらずに。年をとればとるほどダンディーさが増していって。皆さんの熱い思いが僕らを支えてくれているので頑張りきることができました。本当に感謝しています」とファンに感謝の思いを述べていた。

次に、「もしおふたりが入れ替わったら」という質問に対して柴田が「僕はハーレーに乗ってショットガンを撃ちたいですね」と答えると場内からは大きな拍手が。舘は「僕は全く野球ができないので、恭さまと入れ替わったら野球が上手くなりたいですね」と笑顔でコメント。

さらに、8歳の娘と観に来たと言う女性からの「次回はありますでしょうか？」という質問に舘が「体力が持てば」と答えると、この日一番の大きな拍手が起きていた。

最後に、舘がそれまで付けていたサングラスを外し、「ぜひ、ご友人に『あぶない刑事』面白かったよと宣伝していただければ幸いです」と語ると大きな拍手が起きていた。

柴田もサングラスを外し、「70歳を過ぎてから一緒に映画を作ろうと約束した先輩の中に、この映画が完成する前に亡くなってしまった方が何人かいらっしゃいます」と明かし、「ラスト、タカとユージがコマ落としになるシーンでその方たちに見守ってくれてありがとうと名前を言って、最後に「あぶ刑事ベイビー、アイラブユー」と言ってジャンプしたんです。5回、10回と観ていただくとわかると思います。とても素敵な映画ができたと思っています。いいっぱい宣伝してください」と感無量の面持ちで語り、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2024年5月11日更新）