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ホーム > NEWS > W主演を務めたトム・プライヤーと オレグ・ザゴロドニー、ペーテル・レバネ監督が 緊急来日し、大阪で舞台挨拶に登壇! 映画『ファイアバード』大阪舞台挨拶レポート


W主演を務めたトム・プライヤーと
オレグ・ザゴロドニー、ペーテル・レバネ監督が
緊急来日し、大阪で舞台挨拶に登壇!
映画『ファイアバード』大阪舞台挨拶レポート

ロシアの俳優セルゲイ・フェティソフが綴った回顧録『ロマンについての物語』を、ペーテル・レバネ監督と共同脚色トム・プライヤーで映画化した『ファイアバード』が、大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中。1970年代のエストニアを舞台に、役者を夢見る二等兵とパイロット将校の禁じられた恋を描く。

『博士と彼女のセオリー』や『キングスマン』にも出演しているトム・プライヤーと、ウクライナ・キーウ出身のオレグ・ザゴロドニーがW主演を務めている。そんな本作の公開を記念し、2月10日(土)、なんばパークスシネマで、W主演のトム・プライヤーとオレグ・ザゴロドニー、そしてペーテル・レバネ監督が上映後に登壇し、舞台挨拶を行った。

映画の成り立ちについて聞かれた監督は「ベルリン国際映画祭でセルゲイに会ったのが始まり」だと明かし、「彼の自叙伝の物語を読んで泣きました。シンプルだけれどもかなりユニークなラブストーリーだと感じた」と語り、ソビエトの空軍が舞台であることについて、「ソビエトと空軍という背景にあるこのふたつの厳しい要因は、この映画にとって大きなものだった。個人の選択が無視されてしまうシステムによる悲劇が生まれた」と物語の骨格を語った。

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そんな監督から本作の映画化の相談を受けたトムは、「脚本を読んで驚いた」と言い、「いろいろな要素がミックスされた物語で、美しいラブストーリーに感銘を受けた」と振り返った。

ロマン役のオファーを受けたオレグは、「モスクワのホテルに呼ばれて様々な方に会ったが、その時はまだ英語が得意ではなかった」と振り返り、「どうでしたか? 私の英語は」と観客に語りかけると、場内からは大きな拍手が。それを受けてオルグは「最初の頃に比べると徐々にではありますが上達したんじゃないかと思います」と謙遜していた。

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ウクライナ人のオレグに、現在も行っているというウクライナの兵士たちに軍服を送る活動について尋ねると、「私のことを知る人が世界中にたくさんいるので、ウクライナの情勢をシェアしている中で、何かリアクションをしたいという意見をもらい、軍服を作って最前線にいる兵士に送る活動を始めました。最前線にいる兵士たちは私にとってヒーローです」と故郷への思いを語ると、観客からは拍手が起きていた。

また、脚本に携わる前に監督と共にセルゲイ本人に会ったというトム。その時の印象を聞かれると、「セルゲイさんは非常に明るく、温かでポジティブな方」と言い、「その印象でどのようにセルゲイを演じるかを決めた。彼は、抑圧された世界の中でポジティブに勇気を持って生きてきたんだと感じた」と振り返っていた。

最後に、オレグが「この映画を好きになってもらえたら嬉しいです」、トムが「この映画が心に深く問いかけるものになれば嬉しいです」、監督が「皆さんに直接会える機会をいただき、ありがとうございます。この映画でいつも他の人に思いやりを持つ心を感じていただければ嬉しいです」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文/華崎陽子




(2024年2月10日更新)


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『ファイアバード』

▼大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中
出演:トム・プライヤー / オレグ・ザゴロドニー / ダイアナ・ポザルスカヤ
監督・脚色:ペーテル・レバネ

【公式サイト】
https://www.reallylikefilms.com/firebird

【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/314354/index.html