W主演を務めた福原遥と水上恒司が舞台挨拶に登壇！
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
大阪舞台挨拶レポート

SNSで話題になった汐見夏衛の同名小説を映画化したラブストーリー『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が、大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中。1945年の日本にタイムスリップした女子高校生が、偶然出会った特攻隊員の青年と恋に落ちる様を描く。

NHK連続テレビ小説『舞いあがれ！』の福原遥と、『ブギウギ』の水上恒司がW主演を務め、伊藤健太郎、嶋﨑斗亜らが共演。福山雅治による主題歌「想望」も話題の作品だ。そんな本作の公開を記念し、12月17日(日)、大阪ステーションシティシネマで、W主演を務めた福原遥と水上恒司が上映後に登壇し、舞台挨拶を行った。

まずは、公開から10日経った今の心境を聞かれると福原は、「本当に嬉しいです」と感無量の面持ち。「こんなにたくさんの方に観ていただけていることに驚いている。周りから「良かったよ」「戦争について調べたり考えるきっかけになった」といろんな感想をいただけて嬉しい」と心境を明かした。

福原は「舞いあがれ!」、水上は現在放送中の「ブギウギ」と、大阪で撮影した朝ドラに出演という共通点のあるふたり。大阪の思い出を聞かれ、水上が「メッセンジャーの黒田さんですね」と言うと場内からは笑い声が。「作品を観に来てくれて。一昨日もご飯をご一緒した」と明かすと福原も「私も食べさせてもらった」と笑顔で明かし、水上は「僕らの共通のおじさんが黒田さんなので」とまとめていた。

さらに、朝ドラ撮影中に1年間大阪に住んでいた福原は「お好み焼きとたこ焼きはめちゃくちゃ食べたし、大阪は焼肉が美味しいので、8店舗ぐらい回って食べてました」とはにかみながら話すと、昨日焼肉を食べたという水上は「たらふく食べましたね。しばらく肉はいいかなと思うぐらい食べた」と笑顔で振り返っていた。

そして、客席からの質問を募集すると、「劇中に出てくるあじ天が美味しそうでしたが、あじ天以外で美味しかった料理は？」と質問が。福原は「麦ごはんとお味噌汁。すごく美味しかったのでいっぱい食べた」と言うと水上は「見た目は質素だけど、味付けはすごく美味しく作ってくださった」と振り返っていた。

さらに水上が「みぞれと雪のかき氷は、砂糖水をかけただけのシンプルなものだけど美味しかった」と言うと、福原は「美味しかった」と懐かしそうに言い、水上は「カットかかっても食べてたもんね。今日もかき氷のイメージだもんね」と福原の衣装に話を振ると、福原は笑いながら「ありがとうございます(笑)。百合のイメージかな。かき氷ではないです(笑)」と返していた。

また、クリスマスイブに付き合って8か月になる彼氏と一緒に観に行こうと思っているという観客に、水上が「なんとも言えない数字だけど(笑)。黒田さんは「ボケには8っていう数字を絶対使えって」言ってました」と謎のフォローをすると、福原は「よくわからないですけど(笑)」と苦笑い。水上は「大事な人とまた観に行きたいと思ってほしいと思って作ったのですごく嬉しいです」、福原「この映画を観に行った時に、カップルが手を繋いで帰っている姿を見て素敵だなと思ったので、ぜひ」と勧めていた。

さらに、「この役を演じた満足度」について聞かれると、水上は「大先輩の方々に聞いても、自分が出た作品は自分では客観的に評価できないとおっしゃる。皆さんの方が評価してくださってるので、皆さんの声が評価だと思う」と語り、福原も「未だに自分のお芝居は冷静に見れない。たくさんの方の力が合わさって素敵な映画になった。この作品に関われて嬉しいし、たくさんの方に愛してもらって素直に嬉しい」と真摯に語っていた。

最後に、水上が「こうして舞台挨拶ができていること、皆さんが劇場に足を運んでいただけることは平和の証拠だと思います。戦争について学び直すきっかけになる作品になったら嬉しい。帰ったら大切な人に愛のある言葉をかけていただけたら」、福原が「たくさんの方にこの作品を愛していただいて、温かく観てくださって嬉しいです。日々こうして過ごしていることは当たり前じゃないと感じて、1日1日を丁寧に、大切な人をもっと大事にしようと思う作品になりました」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2023年12月17日更新）