深川麻衣が大阪での舞台挨拶に登壇！
映画『人生に詰んだ元アイドルは、
赤の他人のおっさんと住む選択をした』
大阪舞台挨拶レポート

元SDN48の大木亜希子の実録私小説を映画化した『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』が、11月3日(金・祝)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開される。精神を病んで仕事を辞め、貯金も底を尽きた元アイドルの女性が、友人のすすめで都内に住む中年男性と奇妙な共同生活を始める姿を描く。

主人公・安希子を演じるのは、元乃木坂46で女優として活躍する深川麻衣。『シノノメ色の週末』で 2022 年日本映画批評家大賞新人監督賞受賞するなど国内外で注目を集めている新鋭の穐山茉由が監督を務め、『ずっと独身でいるつもり？』の坪田文が脚本を手掛けている。そんな本作の公開に先立ち、10月13日(金)、TOHOシネマズなんばで行われた先行上映会の上映前に、主演の深川麻衣、穐山茉由監督が登壇し、舞台挨拶を行った。

大きな拍手に迎えられ、まずは深川が「今日は関西での『つんドル』ということで、とても楽しみにしてきました！」と挨拶すると、続けて穐山監督も「大阪での初お披露目、本当に楽しみです！」と関西での初上映に期待を寄せる挨拶でイベントは始まった。

まずはオファーを受けた際の思いを聞かれた深川は「原作を読んだ時にタイトルがすごくキャッチーで、実話だというところにとても驚いた」と本作のタイトルに言及し、「コメディなのかと想像して読み進めていくと、実際は180度違って。ひとりの女性の等身大の悩みや人には見せない汚い、ドロドロした部分をすごく繊細に描いていて、そのギャップにグサッときた。今まで挑戦したことがない役柄で、そんな安希子を演じるのをとても楽しみにしていました」と喜びを語った。

また、演じた役柄との共通点については「原作者の大木さんはSDN48におられて作家になられた。私も乃木坂46にいて、今はお芝居の仕事をしています。セカンドキャリアという意味では同じですし、グループを出た時は不安もありつつ、楽観的に「何とかなる！」という気持ちで踏み出しましたが、時間の使い方など全てが違って、やっていけるのかと漠然的な不安を抱えていた」と主人公と重なるグループ卒業当時の心境を明かした。

また本作で主人公と同居することになるササポンを演じた井浦新について聞かれると深川は「がっつりご一緒させていただくのは今回が初めてだったので、私もササポンが新さん(井浦)に決まったことがすごく楽しみでした。現場で見る新さんはササポンそのものになっていて、感動しました」と話した。

作品にちなみ、もしキャリアチェンジするなら？と聞かれると深川は、もしも副業が出来てお店を出せるなら...と想像していたことを明かし、「お米が大好きなので、お米とみそ汁、おにぎりと豚汁だけのメニューのお店を出したくて。店名も考えているんですけど、シンプルに『米とみそ汁と』で、おしゃれにかわいらしい字体。カウンターがメインで、メニューもお米を月替わりでいろんな地方のものを用意し、味噌も常時３種類ずつくらいから選べるような...レア感を出すために朝しか営業していない、みたいなのも良いかな？」と想像上の出店に向けてのかなり詳細な計画を披露し、会場を驚かせた。

これから作品を観る客席に向けて、深川は「ササポンが安希子にかける言葉が胸に刺さりました。生きていく上で大事にしたい、核心をついたことをさりげなくかけてくれて。ササポンの言葉が、苦しいことや悩みごとがある方の心を軽くできると思います」と伝え、監督は「現代人の心の悩みや皆さんに心当たりのある葛藤が描かれているので、ササポンとの関係性によって安希子が変化していく姿を、自分事のように感じていただけたら嬉しい」と話した。

最後に、深川は「ついつい無いものばかり数えてしまいがちですが、見逃してしまいそうな身の回りの幸せや、周りにこんなに素敵なものがあったことに気づかせてくれる映画です。皆さんの大切な人・もの・ことが思い浮かんだら嬉しいです。これから一緒に映画が成長できるように応援していただけたら嬉しいです」と大阪の観客へ熱いメッセージを届け、舞台挨拶は締め括られた。

（2023年10月16日更新）