二宮和也がビートたけし原作の主演作を引っ提げ
約10年ぶりに大阪での舞台挨拶に登壇！
映画『アナログ』大阪舞台挨拶レポート

ビートたけし原作の同名小説を映画化したラブストーリー『アナログ』が、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて上映中。手作り模型や手描きのイラストなど手仕事にこだわるデザイナーと、携帯電話を持たない女性の恋を描く。

二宮和也が主人公の悟を演じ、波瑠がヒロインのみゆきに扮し、桐谷健太、浜野謙太、藤原丈一郎らが共演する話題作だ。そんな本作の大ヒットを記念し、10月17日(火)、TOHOシネマズ梅田で、二宮和也、今井隆文、タカハタ秀太監督が上映後に登壇し、大ヒット御礼舞台挨拶を行った。

大きな拍手で迎えられた3人。まずは、大阪での舞台挨拶は約10年ぶりという二宮は「僕的には毎年来てるつもりですけど」と笑わせ、「飛行機で行き来していた時期が長かったので、久しぶりに新幹線で新大阪に着いて。それも懐かしかったですし、新大阪駅も変わってなくて、新鮮に感じながら懐かしく思いました」と思いを述べていた。

一方、撮影は2日間で、ふたりと会うのは今日が3日目という今井は、「先週まで舞台で大阪にいて。まさか連続で来るとは思わなかった」と驚きながらも、「大阪にいる間に「大阪の舞台挨拶に行けますか？」とご連絡いただいて。ご縁を感じてます」と舞台挨拶を楽しんでいるようだった。

そして、劇中に登場する大阪支社のシーンについて二宮は、「なにわ男子の宮川大輔くんとは...(笑)」と笑わせ、「大輔さんは監督がどういう人かわかっているので、アドリブもいっぱいしてくれたんですが、観ていただいた通り全カットです(笑)」とぶっちゃけると監督は、「現場はすごく盛り上がった」と言いながらも「大輔さんを生かすと、関東チームが活かされないんじゃないかと思って」とカットの理由を明かした。すると二宮は、「カットがかかるまで、俺も大輔さんも(藤原)丈一郎もやり続けたんですが、大阪のシーンはすごい勢いでなくなりました」とかぶせ、場内からは笑い声が起きていた。

また、東京オフィスでの同僚役を演じた今井に二宮との共演について尋ねると、今井は「同期の設定なんですが、懐にこんなにすっと入ってくる人がいるんだと驚きました。役として、人との距離感のとり方がナチュラルな俳優さん見たことない」と驚いた経験を述べると、監督も「稀有な方ですから」と同意。今井も「すごいですよ、二宮さんは」と称賛すると、場内からは大きな拍手が起きていた。

公開から日が経ち、何度か観ている方もいるという観客に向けて、もう1度観るなら...というポイントを尋ねると、二宮が「東京のオフィスの撮影が撮影初日だった」と明かすと、今井が「撮影前に藤原くんが来てましたよね」と言い、二宮は「見学でね。現場を勉強するために」と返し、今井は「二ノさんより早く入ってましたよ」と驚いたことを明かすと二宮も「俺もビビっちゃって。あれ？大阪のシーンから撮るんだっけ？」と不安になったそうだ。

さらに、二宮は「東京へ遊びに来る機会があったら、東京のど真ん中で撮影していたので」と聖地巡礼をすすめると、すかさず今井が「パンフレットを買ってもらえれば、全部載っています」と乗っかり、監督も「「ピアノ」の前、すごいことになってますよね」と、悟とみゆきが待ち合わせをしていた喫茶店が名所になっていることを明かしていた。

最後に二宮が、「まだまだ公開が始まったばかりですが、人と人との繋がりや、人と人の間にある温かいものを感じていただいているんだな、と思っています。みゆきとの関係はもちろん、友だちや親との関係など、共感できる部分がいろいろあると思います。またこの映画を楽しんでいただければ嬉しいです」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2023年10月17日更新）