菅田将暉と松下洸平の登場にグランフロント大阪へ
詰めかけた4000人のファンが熱狂！
映画『ミステリと言う勿れ』公開御礼トークショー
in 大阪レポート

田村由美の同名漫画を基に、2022年にTVドラマ化され人気を博した『ミステリと言う勿れ』の劇場版がTOHOシネマズ梅田ほか全国にて上映中。天然パーマがトレードマークで独自の価値観と持論で謎を解く大学生・久能整が、美術展を見に訪れた広島で遺産相続騒動に巻き込まれる様を描く。

ドラマシリーズを手がけた松山博昭が監督を務め、ドラマ版に続き菅田将暉が主演し、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、柴咲コウらが共演する話題作だ。そんな本作の公開を記念し、9月20日(水)、グランフロント大阪のうめきた広場で、久能整役の菅田将暉と車坂朝晴役の松下洸平が公開御礼トークショーを行った。

大きな拍手と歓声に迎えられたふたり。まずは菅田が「大阪の皆さん、こんにちは。お仕事で大阪に帰ってこられるたびに嬉しくなります」と挨拶し、うめきた広場に集まった大勢の観客を見て「ここってこんなに人が集まれる場所なんですね。梅田のど真ん中なのに」と驚きの表情を見せていた。松下も「大阪～」とまるでライブ会場のように観客に声を掛けると大きな歓声が上がり、「こんなにたくさん集まっていただいてありがとうございます」と挨拶し、トークショーは始まった。

梅田のど真ん中であるうめきた広場でのトークショーについて菅田は「何回も歩いてますし、お茶をしたこともある場所なので不思議な気持ちでいっぱい」と感無量の面持ち。松下も「僕も大阪は大好きで。朝ドラの撮影で8、9か月暮らしていたこともあって、自分にとってもうひとつのふるさとのような場所なので、こんなにたくさんの皆さんとお会いできて嬉しい」と感慨深げに話していた。

大阪に来ると外せないことを聞かれると菅田は、「地元ですが、16歳まで大阪にいたので、16歳の行動範囲でしか大阪を知らないんです。だから、梅田か心斎橋ぐらいですね。後は阪急電車に乗って緑の座席に座ります」と明かす一方で、「ここなんて来るたびに変わってて。全然行きたいところに行けない。開発が進んで、いつの間にかビルが繋がってて」と嘆き節。松下は、「やっぱり食べ物ですね。食べ物で大阪来たなと思いますね」と嬉しそうに話していた。

また、公開したばかりの本作への反響を聞かれ、菅田が「家族や親父から。2回観たよ」と言われたそうで、「「2回目は犯人違うかと思ってたら同じやったなぁ」としょうもないことを言われました」と笑わせ、観客に向かって「もう観た人はどれぐらいいますか？」と問いかけると、たくさんの手が挙がり「すごい。嬉しい」と言いつつも、「正直こんなに観てると思ってませんでした」と言い、MCが「2回観た」と言うと、「犯人変わってませんでした？」と聞き、「まれに変わるらしいですよ」と笑わせた。

そして、本作の共演者にふたりの謎、ミステリーな部分についてアンケートを取った答えをぶつけてみることに。すかさず菅田が松下について「いっぱいありそう」と言うと、松下は「こんなにオープンマインドな人間いないですよ」と返すと、菅田は「だからこそですよ。そんなにオープンマインドなわけないから」とつっこみ、「何かあるんじゃないかと勘繰っちゃいますよね(笑)」とひやかしていた。

まずは菅田についての萩原利久の意見は「現場でご飯を食べてるところを見たことがない。いつ何を食べているのか謎です」。すると、松下も「確かに現場でお弁当を口にしてるのを見たことがないかも...」と言うと、菅田は「整くんはよくしゃべるので、おなかいっぱいになると脳が動かなくなる感じがあって。甘い物とかは食べますが、炭水化物はとらないようにしてました」と明かしていた。

続いて、町田啓太からは「底知れない存在そのものが不思議。たまに拝みたくなる時があります」との意見。菅田は「拝みたいのはこっちの方ですよね」と返し、観客に「生で町田啓太見たことあります？」と問いかけ、「めちゃくちゃ美しいですからね」と心の底から発言すると松下も「わかるわ～」と同意。菅田は「毎朝見たいもん。ギリシャ神話に出てきそうな彫刻みたい」と褒めたたえていた。さらに、「劇中、眼鏡かけててくれてよかったですよね。あれで抑えといてくれないと」とぼやいていた。

さらに、松下について柴咲コウから「全ての人に対等で優しい人。いつガス抜きしてるんでしょうか」という意見。菅田も「わかる」と同意し、「パンクしたりしないのかな？と思う」と言うと、松下は「さほど何も考えてないんです。深く物事を考えない性格で。ライフ金づち。上の方でしか泳げないんです」と言うと、菅田は「ライフ金づち？」と笑いながら聞き返し、「お芝居の時はすごいのに」と言うと、「役だから。僕じゃないんで。生身の僕自身はヘラヘラしてプカプカ浮いてるので」と笑いながら答えていた。それでも菅田は「(本作の松下の)クライマックスの演技は鳥肌たつんですよ。よもやヘラヘラしてる人間には思えない(笑)」と松下を称賛していた。

最後に、もじゃもじゃ頭のビリケンさんが登場した後に、松下が「公開してまだそんなに日は経っていませんが、たくさんの人に観ていただいて嬉しく思っています。まだまだ公開していますので、ぜひ劇場で整くんの数々の名言を身体中に浴びていただきたいです」、菅田が「こうして大阪に来られて嬉しかったです。皆さん暑い中ありがとうございました。公開したてでまだまだたくさんの人に観てもらいたいので、ぜひ劇場に足を運んでいただけると嬉しいです。『ミステリと言う勿れ』、映画も漫画もよろしくお願いします」と作品をPRし、イベントは終了した。

取材・文／華崎陽子

（2023年9月20日更新）