アリエル役プレミアム吹替版声優・豊原江理佳が
名曲「パート・オブ・ユア・ワールド」を生歌唱！
映画『リトル・マーメイド』
大阪プレミア試写会イベントレポート

創立100周年を迎えるウォルト・ディズニーが、アンデルセンの名作を原作にした1989年公開の同名ミュージカルアニメーションを実写映画化した『リトル・マーメイド』が、6月9日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開される。

人間の世界に憧れる好奇心旺盛な人魚アリエルが、禁忌を破り人間の世界へと足を踏み入れたことが引き起こす物語を名曲の数々にのせて描く。そんな本作の公開を記念し、大阪プレミア試写会の上映前に、主人公アリエルの声優を務めた豊原江理佳と、サプライズゲストとして、吹替に挑戦した天才ピアニストのますみ(タミカ役)、竹内知咲(村の女性役)が登場したイベントが、6月1日(木)、TOHOシネマズ梅田にて開催された。

まずは、アリエルを思わせる衣装で登場した豊原が「早く皆さんに観ていただきたくてうずうずしていました。やっと大きなスクリーンで皆さんに観ていただけることが嬉しい」と挨拶。天才ピアニストの竹内が「大阪で一番上品な服で来ました」と笑わせると、ますみがすかさず「結婚式抜け出してきたんちゃいますか」とツッコミ。ますみも「『リトル・マーメイド』の声優を務めるということでテンション上がってます～。嬉しい～」と低い位置でのピースをつけて挨拶。竹内が「おばさんのピースの位置やね」とつっこむと場内は笑いが起きていた。

堺育ちという豊原が「朝から自分の周りで関西弁が飛び交っていて落ち着く」と微笑むと、豊原に会ったのは今日が初めてという竹内は、「豊原さんはアリエルにぴったり、アリエルの溌剌でチャーミング、好奇心旺盛な感じが伝わってくる」と称賛。一方、MCから「上沼恵美子さんいかがですか？」とふられたますみは「私と同じぐらいべっぴんさん。私の方がべっぴんさんかな」とものまねを披露すると、豊原は恐縮しながらも笑顔。場内からも大きな笑い声が起きていた。

そして、本作の魅力について豊原は「応援したくなるキャラクターがたくさんでてくるし、音楽の魅力に溢れた作品。音楽を堪能していただけると思う」と熱弁。さらに、アリエルの魅力について豊原は「アリエルは自分の好きなことに猪突猛進で、ポジティブ。意志の強さ、芯の強さ、素直さに勇気をもらった」と語ると、竹内も「プリンセスだけどリスクを恐れず新しい世界に飛び込んでいく。芸人の世界に飛び込んだ時のことを思い出した」と振り返ると、ますみも「私もアリエルに勇気をもらった」と前置きし、「どんどんすべっていい。果敢に攻めていいと思った」と笑わせた。

また、劇中で豊原が歌う名曲「パートオブユアワールド」に込めた思いを聞かれると「人間の世界への純粋な憧れと、届かない切なさや父親からの反対など、複雑な気持ちを等身大で表現することを大事に歌った」と振り返り、映画館での歌唱は全国で初めてとなる「パートオブユアワールド」を生歌唱。歌い終わると本日一番の大きな拍手が。

再度、登壇した天才ピアニストのふたりは興奮気味に「震えました」(竹内)、「歌声きれい」(ますみ)と絶賛。歌った感想を聞かれた豊原は「おひとりおひとりの眼差しが私の声になって、泡になって飛んでいくような気になって私も歌っていて感慨深かった」と感無量の面持ち。それを聞いていた竹内は「豊原さんの歌声が一気にあの世界に連れていってくれる」と最大限の称賛の言葉を述べていた。

最後に、竹内が「今の歌だけで十分伝わったと思う。映画館で観るからこその素晴らしさがあると思う」、ますみが「大きなスクリーンで観るともっと作品が好きになると思う。もしよければ私たちの声も探してくれると嬉しい」、豊原が「思う存分楽しんでください。アリエルのお友だちになって帰ってください」と作品をPRし、イベントは終了した。

取材・文／華崎陽子

（2023年6月 1日更新）