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ホーム > NEWS > 大阪での開催初日を記念し、『93歳のゲイ』 『KUNI 語り継がれるマスク伝説〜謎の⽇本⼈ ギタリストの半⽣〜』の舞台挨拶が開催! 『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』 大阪舞台挨拶レポート

大阪での開催初日を記念し、『93歳のゲイ』
『KUNI 語り継がれるマスク伝説〜謎の⽇本⼈
ギタリストの半⽣〜』の舞台挨拶が開催!
『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』
大阪舞台挨拶レポート

歴史的な事件や今起きている出来事、市井の人々の日常を追い続け、テレビでは伝えきれない事実や声なき心の声を、記者、ディレクターたちの熱い思いと共にドキュメンタリー映画として世の中に発信し続けるべく立ち上げられた「TBS DOCS」のもと、今年も『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』が開催中。大阪では、シネ・リーブル梅田で4月6日(金)まで開催されている。

そんな本映画祭の大阪での開催初日を記念し、3月24日(金)にシネ・リーブル梅田で、『93歳のゲイ』で吉川元基監督と主⼈公の⻑⾕忠さん、『KUNI 語り継がれるマスク伝説〜謎の⽇本⼈ギタリストの半⽣〜』で佐藤功⼀監督と⾳楽評論家の伊藤政則が舞台挨拶を行った。

まず、『93歳のゲイ』の上映後に吉川元基監督と主⼈公の⻑⾕忠さんが登壇。席に着くや否や、⻑⾕さんは「⽣き返った」とまず⼀⾔。会場からは温かい笑いが沸き起こり、⻑⾕さんのチャーミングな⼈柄で雰囲気は⼀気に和やかに。映画を観た⻑⾕さんは作品の完成度について「ものすごくよかった。梅⽥さん(同じくゲイを公表している⻑⾕さんのケースワーカー)など知っている⼈がでてきたしね」と感想を述べていた。

吉川監督は「『93歳のゲイ』は去年の6⽉26⽇に放送しました。放送の2⽇後に梅⽥さんにお会いした時に言われた、「⾃分はゲイに⽣まれて良かったと思う。私たちのように普通に暮らしているようなゲイの⼈を扱ったものがなかったので、こういう作品を世の中に広めてほしい」という言葉が印象的でした。⻑⾕さんの思いや梅⽥さんの⼈⽣をしっかり伝えるのは映画しかないと思った」と映画製作に⾄った思いを語っていた。

また⻑⾕さんを取材することに⾄った経緯について、「⻑⾕さんを知った時に93歳のゲイの⽅がいらっしゃるのが驚きでした。でも、その⾃分の考えが間違っていて、昔から存在していたのに存在がなかったかのようにされてきた⼈なんだと実感しました。存在して、戦ってこられた⼈なんだと思い、ぜひ番組にしたい、作品にしたいと思った」と話していた。

最後に吉川監督は、「この映画を通して、(LGBTQ の⽅が)こんなに⾝近な存在なんだ、すぐ隣にいるかもしれない、ということを知っていただきたい。また、⻑⾕さんの⼈⽣はまだまだこれから。引き続き⻑⾕さんに取材させていただきたいので、よろしくお願いします」と引き続き⻑⾕さんへの取材オファーをし、和やかな雰囲気で舞台挨拶は終了した。

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そして、『KUNI 語り継がれるマスク伝説〜謎の⽇本⼈ギタリストの半⽣〜』の上映後に、佐藤功⼀監督と⾳楽評論家の伊藤政則が登壇。まず、本来だったらここに来るはずだったKUNIから「⼤阪は⼈懐っこいのかなれなれしいのか、すぐに声をかけてくるんで(笑)、ちょっと⼾惑う時もあるんですが愛すべき街です」と⼤阪の観客へのビデオメッセージが流れ、舞台挨拶は始まった。

佐藤監督は若くして単⾝アメリカに渡ったKUNIについて「1980年、今から40年前なのでネットも携帯もない。今では考えられない時代にKUNIはアメリカに⾶んで⾏っている。今WBCが話題ですが、野球に例えると、野茂選⼿がアメリカに⾏かれたのが1995年。KUNIはその10年も前からアメリカへひとりで旅⽴っているんです。KUNIはある意味無鉄砲だけど、すごいやつだと思う」とコメント。

伊藤は「KUNIは超いい加減な男ではあるけれど、⼈に愛される人間なんです。だからビリー・シーンとかジェフ・スコット・ソートとかエリック・シンガーが、本作のインタビューに応じてくれたのもKUNIの⼈徳なんじゃないでしょうか。"ミュージシャンとミュージシャン"じゃなく⼈間として付き合いがあったからこそ、今回の取材に応じてくれたんじゃないかな。やっばり、愛されたら得だな」とKUNIの魅⼒について語った。

最後に、佐藤監督から「今⽇、この映画をきっかけにぜひKUNIに関⼼を持っていただいて、彼がまたギターを持って復活するかどうかは私も分かりませんが、その⽇を願って応援していただければと思っています」とメッセージ。伊藤は「KUNIというギタリスト、⼈間について、また当時の⾳楽シーンについて考えてもらえる作品だと思います。本当にいい時代だったと単に振り返るだけでなく、作り⼿のパッションみたいなものが、今もどこかにあるはずだと思いながら仕事をしていきたいと思います」と締めくくり、舞台挨拶は終了した。




(2023年3月27日更新)


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Movie Data

『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』

▼4月6日(木)まで、シネ・リーブル梅田にて開催
【料金】
一般:1500円 
大学生・専門生・TCG会員・シニア:1100円
高校生:800円
中学生:500円
ハンディキャップ:1000円
※ムビチケ使用可
※各種ご招待券、株主ご招待券、無料券の使用不可

【映画祭公式サイト】
http://www.tbs.co.jp/TBSDOCS_eigasai/

【シネ・リーブル梅田公式サイト】
https://ttcg.jp/cinelibre_umeda/