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ホーム > NEWS > 三浦大輔監督が自身のオリジナル舞台を 主演・藤ヶ谷太輔と再タッグを組み映画化! 藤ヶ谷太輔と三浦大輔監督が登壇した 『そして僕は途方に暮れる』大阪舞台挨拶レポート


三浦大輔監督が自身のオリジナル舞台を
主演・藤ヶ谷太輔と再タッグを組み映画化!
藤ヶ谷太輔と三浦大輔監督が登壇した
『そして僕は途方に暮れる』大阪舞台挨拶レポート

三浦大輔の作・演出で2018年にシアターコクーンで上演され、高い評価を受けた舞台作品を映画化した『そして僕は途方に暮れる』が、1月13日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開される。恋人や親友、大学時代の知人の家を訪ねては逃げ、人間関係から逃げ続ける青年が、自分と同じようにしがらみから逃げた父親との再会をきっかけに変化していく姿を描く。

舞台版と同じく監督は三浦大輔、主演の藤ヶ谷太輔をはじめ、前田敦子、中尾明慶が同じ役柄を演じている。映画から新たなキャストとして、原田美枝子、豊川悦司、香里奈、毎熊克哉、野村周平らが名を連ねている。そんな本作の公開を前に、1月6日(金)、TOHOシネマズなんばで、藤ヶ谷太輔と三浦大輔監督が先行上映会の上映前に登壇し舞台挨拶を行った。

まず、大阪の印象を聞かれると藤ヶ谷は「熱量を持って応援してくださっているように感じる」、監督は「『そして僕は途方に暮れる』の舞台の大阪公演の時も、大阪のお客さんの方が温かくて素直に反応してくれた思い出がある」と好印象だったよう。

また、藤ヶ谷は前回大阪にライブで来た際に「いろんな店のたこ焼きの食べ比べができた」と言い、「幸せでした」と嬉しそうに語っていた。さらに「メンバーの横尾渉と黄色いご飯で真ん中に卵がのっている自由軒に行った」と言い、「街中でご飯を食べてゆっくりすることがなかなかないので貴重な体験になったけど、もっと大阪でゆっくりしたい」と希望を語っていた。

そして、逃げ続ける主人公の姿を描く本作にちなみ、大阪に逃げてきたらどこに行く?という質問に藤ヶ谷は「べーさん(笑福亭鶴瓶)の実家ですね。すごく広いらしいので。口軽いからすぐ言っちゃいそうで心配だけど(笑)」と笑わせた。

さらに、主人公は逃げている最中にはスマホの電源を切り連絡を断っているが、実際にふたりは電源を切れるか尋ねると、ふたりとも「切れます」と即答。何日まで切っていられるか聞かれると、監督は「2日、いや3日。3日だとちょっと体調悪くてって言って逃げられるかな」と実体験かのように語り、藤ヶ谷は「個人的には1週間でも1か月でも切れますが、ご迷惑をおかけしてしまうので。だから電源を入れてるだけ」と「携帯に依存していない」実態を語っていた。

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続けて、本作の注目ポイントをふたりに尋ねると、藤ヶ谷は「逃げ様に注目してほしい」と言い、監督も「逃げる人の話でもあり、逃げられる人の話でもあるので、逃げられる人に投影しながら観てもらっても面白い」と提案。すると藤ヶ谷が「そもそも監督は電源を切るタイプなので、そこからこの作品が生まれた」と暴露。監督は頷きながら「僕は逃げ癖があるので。3日ぐらいで電源を入れて謝るんですが、人間関係を断ち続けたらどうなるのかというのが発想の発端。僕の投影でもある」と本作の発想の発端を語っていた。

また、監督は「(藤ヶ谷演じる)裕一が逃げる時に毎回振り返るので、その時の表情の違いに注目しながら観ても楽しめる」と言い、藤ヶ谷も「何回も観てもらいたいですし、観る心情によって見え方が変わる不思議な作品です」と魅力を語っていた。

最後に藤ヶ谷が「多くの方に応援してもらえるような、長く愛される映画になるといいなと思います。人生で観た映画ベストテンの中の9位に入ってほしい」と言うと、監督は「11位とか。惜しくも入らない」と笑わせると、藤ヶ谷は「11位いいですね」と返し、息の合った掛け合いを見せていた。続けて監督が「幅広いお客さんに観てもらいたいと思って普遍的なエンタテインメントを意識して作りました。多くの人に届いてほしい。東京だけでなく、地方の方に観てもらいたい」と作品をPR。

さらに、「たくさんの方に気に入ってもらえると『そし僕2』があるかもしれない」と続けると、藤ヶ谷はキョトンとする一方で会場からは大きな拍手が起こっていた。すると藤ヶ谷は「もちろん嬉しい」と言いながら、「inホノルルだったら嬉しい」と笑わせ、舞台挨拶は終了した。

取材・文/華崎陽子




(2023年1月 6日更新)


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Movie Data




(C)2022 映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会

『そして僕は途方に暮れる』

▼1月13日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開
出演:藤ヶ谷太輔
前田敦子 中尾明慶 毎熊克哉 野村周平 / 香里奈
原田美枝子 / 豊川悦司
原作:シアターコクーン「そして僕は途方に暮れる」(作・演出 三浦大輔))
脚本・監督:三浦大輔
エンディング曲:大澤誉志幸「そして僕は途方に暮れる」

【公式サイト】
https://happinet-phantom.com/soshiboku/

【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/189834/index.html