主演・中井貴一、関ジャニ∞・安田章大がロケ地
大阪城に登場！　松井市長がふたりに大阪の
観光大使を直訴!?　映画『嘘八百 なにわ夢の陣』
大阪城イベント＆大阪舞台挨拶レポート

中井貴一＆佐々木蔵之介のW主演で贈るコメディ『嘘八百』シリーズ第3弾『嘘八百 なにわ夢の陣』が、2023年1月6日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開される。これまでの利休(堺)、織部(京都)に続き、満を持してなにわ・大阪を舞台に、豊臣秀吉縁起物「秀吉七品」の中で唯一所在不明のうつわ「鳳凰」を巡る、カリスマアーティストらとの丁々発止と騙し騙されの化かし合いを描く。

監督はシリーズ第1弾から手がけてきた武正晴、脚本も今井雅子＆足立紳が務め、おなじみのキャスト陣が続投する他、安田章大が初参加している。そんな本作の公開に先立ち、11月21日(月)、主演・中井貴一、カリスマアーティスト・TAIKOHを演じた関ジャニ∞・安田章大、松井一郎大阪市長が、映画のロケ地にもなった大阪城のお膝元(ザ ランドマークスクエア大阪)で、関西初お披露目となる試写会の上映前に、舞台挨拶に登壇した。

まずは中井が「東京はざんざ降りの雨でしたが、大阪に着いたら晴れていたのでこれは幸先がいいなと感じています」、安田が「関西人としましてはこの場所で取材を受けられることが何よりの幸せ」と前置きし、「隣には中井貴一さんと松井市長がいらっしゃって、そこに関ジャニ∞の安田が立てるようになったんだと改めて幸せを実感しています」、松井市長が「シリーズ3作目で大阪を舞台に非常に楽しい作品を作っていただきました。映画とコラボしながら大阪を世界にアピールする絶好の機会をいただき感謝しています」と挨拶し、舞台挨拶は始まった。

本作がシリーズ3作目となっているが、1作目当初はシリーズになるなど「全く思っていなかった」と言う中井。と言うのも、「1作目は16日間という今までの映画史の最短記録じゃないかという期間で撮った」そうで、「客観的に見るとやっつけ仕事だったんじゃないか⁉というぐらい大変な撮影だった」とボヤき、「16日間、毎日3時に起きてメイクする撮影だったので、これがシリーズになったら死ぬな」と思っていたそう。「2作目をやると聞いて蔵之介くんも僕も愕然とした」と笑わせながらも、「大阪に戻ってこられて良かった。大阪にずっといます(笑)」と話していた。

7年ぶりの映画出演となった安田は「幸せでした。ずっと大先輩のお芝居を見ていられるんですよ。贅沢な時間でした」と感無量。特に、中井と佐々木の掛け合いに魅了されたようで「撮影中はもちろん、撮影以外でもテンポが良いんです」と称賛すると中井は「僕は両親が京都で、家族の中で僕が一番関西の血をひいているんです。それはやっているものを見てもらえばわかるはず(笑)。だから、蔵之介くんとは息が合うんです。人生にはユーモアがないと面白くないので、撮影以外の時も地ならしをしながら撮影に臨む空気がこの映画は強いかもしれない」と撮影現場の空気の良さを語っていた。

大阪城で本作が撮影されたことについて松井市長は「中井さんからあの1作目が16日間で撮影したと聞いて、やっぱりやっつけ仕事だったんだな、と」と言って会場を沸かせていた。「大阪城を舞台にしたこの映画を日本中に広げてもらえると、この映画をきっかけにさらにお客さんが増えると思います」と感謝の気持ちを述べ、「中井さんが大阪にずっといてもいいということなので、ふたりには大阪の観光大使として大阪を拠点として活躍していただき、これからも大阪を愛してもらえれば」と笑わせた。

続けて、大阪城について聞かれた安田は「大阪城をバックにしてMVを撮ったこともありますし、個人的には子どもの頃にラジオ体操をしに来たこともある、ゆかりのある場所」と言い、「自慢にもなるし、自分が関西人で良かったと改めて思った。幸せに思っています」と関西出身者として大阪で撮影できたことを喜んでいた。

そして、大阪城の見える屋上へと移動した3人。大阪城を見ながら、中井は「ここで撮影させてもらったので久しぶりですが、相変わらずお元気だな、と。こんなに大阪城が見える場所があるなんて知らなかったので、すごいと思った」と絶賛し、安田も「絶景ですね。あそこから秀吉が町を見ていたのだろうかと改めて深く考えてみると感慨深い」と語っていた。

最後に本作のタイトル『嘘八百 なにわ夢の陣』にちなみ、夢について聞かれると松井市長は「近い将来、東京一極ではなく大阪も入れて二極になって、世界中から認知される大阪を作りたい」と抱負を語り、安田は「大阪で生まれたからには大阪の街で撮影したい。関ジャニ∞全員で、大阪で映画やドラマを撮影したいですね。後は貴一さんと次も一緒にお仕事をさせてもらいたい」と願いを語り、中井は「何かを継続しながら生まれた夢が本物だと思うので、それを次の世代に伝えていきたい」とそれぞれが今後への夢を語り、イベントは終了した。

取材・文／華崎陽子

（2022年11月21日更新）