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横浜流星&江口洋介が京都凱旋!
京都&滋賀オールロケの撮影への思いを熱弁
映画『線は、僕を描く』公開記念イベント in 京都

水墨画家の砥上裕将による同名小説を基に、小泉徳宏監督を筆頭に『ちはやふる』シリーズの製作チームが再集結して実写化した人間ドラマ『線は、僕を描く』が、10月21日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開される。アルバイト先で水墨画に出会った大学生が、声をかけられた師匠に師事し、戸惑いながらも白と黒で表現された世界に魅了されていく様を描く。横浜流星が主演を務め、ヒロインに清原果耶を迎え、共演に細田佳央太、河合優実といったネクストブレイク必至な若手俳優が出演する話題作だ。
 
そんな本作の公開に先立ち、本作でもロケ地となった滋賀県で、本作のロケ地のひとつである京都・立命館大学にて、主人公の青山霜介を演じる横浜流星、霜介を温かく見守る湖山(三浦友和)の一番弟子・西濱を演じた江口洋介、そして小泉徳宏監督が登壇する公開記念イベントが行われた。
 
京都と滋賀でのオールロケとなった本作。撮影当時の思い出や、京都・滋賀の印象について聞かれると、本作の主人公・水墨画の世界に魅了され、その才能を開花させていく青年・青山霜介を演じた横浜流星は「空気が澄んでいて癒されましたし、ロケ地からパワーを頂けました。今日ここに入ってきて、「そこで水墨画描いていたな」といろんな記憶がよみがえってきました。本当に良い場所だった記憶があります」と撮影以後初めて立命館大学へ訪れた喜びを語った。
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その霜介を温かく見守る、湖山の一番弟子・西濱を演じた江口洋介は「ロケ地を鎌倉にするという話もありましたが、滋賀になりました。京都で降りてレンタカーで滋賀まで1時間半。そこからまたロケ場所まで1時間ほどかけて、琵琶湖のほとりへ行きました。近江商人の屋敷で撮影した時に、庭や建物の大きさ、そのスケールが凄くて。こういうところで昔の人たちは暮らしていたんだ、とイメージが湧きました。本当に滋賀があってのこの映画という印象ですね」と滋賀での撮影を振り返っていた。
 
本作の監督をつとめた小泉徳宏は「滋賀で6割くらい、京都で4割くらいの撮影をしました。京都はここ立命館大学や結婚式場で撮影させてもらいました。滋賀はロケーションとしては珍しいと思われる方も多いと思うのですが、本当に撮影しやすいんです。京都のような雰囲気も出せるし、どこでもない日本のような景色といった撮り方もできる。京都はもちろん、どこを撮っても京都の雰囲気が出る。滋賀は両方の雰囲気が出せるというのが、撮影する側としては嬉しいですね」と監督目線でのロケ地の魅力を語り、1年前の撮影の思い出を振り返った。
 
また今回、大学でのイベントということで、小泉監督が学生時代に映画監督を目指した理由について聞かれると「学生の時に一度授業で学生映画を撮るという機会があったのがきっかけです。それが非常に面白くて、自分で作るというのを経験して、「こうやって作っているのか!こうすればもっとあのドラマ・映画のようになるんじゃないか」と工夫し始めて、もっとこうすれば…の繰り返しで気が付いたら今になります。その途中で、大学生の時に映画監督のワークショップに参加して、そこで初めて本物の映画監督に会ったんです。「本当に(映画監督って)いるんだ!」と思ったと同時に、もしかしたら自分もなれるんじゃないか…と勘違いしたんです(笑)」と学生時代を振り返りながら、その当時の思いを振り返った。
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そして本作は、悲しい過去を背負った主人公・霜介の「喪失と再生の物語」でもある。映画の中でも、三浦友和演じる湖山や江口洋介演じる西濱が、霜介や千瑛(清原果耶)を素敵な言葉で励ますシーンも印象的だが、霜介と同じように困難なことに立ち向かわなければいけない時、新しいことにチャレンジする時に、どのように乗り越えていくかを聞かれると、横浜は「まず僕らの仕事は、挑戦していかなければいけない仕事ですし、そこで立ち止まっていることの方が怖いので、一歩踏み出してみて、そこで失敗したら次成功すればいいし、その失敗は自分の経験にも成長にもなるので、そうやっていっぱい失敗しながら進んでいけたらいいと常に思っています。作品作りに関しては、簡単な仕事ではないですが、観てくださる方々が待っていると思うと、頑張れますよね。この作品が皆に届けられると思うと、どんどん(やる気が)みなぎってくるので、辛さはないです」と真摯にコメント。
 
江口は「いつの間にか時間が経って今ここにいるという感覚が正直なところです。俳優になろうと思ってすぐになれるわけではなく、テレビにも出て俳優をやりながらも、「俺って俳優と言えるのかな」と思う時期も10年ぐらい続きました。どんどん新しい役をやっていく中で、自分も変わっていき、気づいたら自分のことを俳優と言えるようになりました。この映画の中で流星くん演じる霜介は影のある役なのですが、何かを見つけようとする霜介に、僕が演じる西濱が「人は何かになろうとするんじゃなくて変わっていくんだよ」という言葉をかけるんです。原作にもあるその言葉が凄く印象的でした。常に模索していくというか、過去にこだわらず前しか見ないで行くという感覚でやってきたという感じです」とコメント。
 
さらに、俳優として「最初の一歩」を踏み出した時のモチベーションについて聞かれると横浜は「自分は有難いことにスカウトされる機会を頂いたので、最初は好奇心でした。その当時はどちらかというと空手をメインにしていたし、自分はいずれ格闘家になるんだと思っていました。でも高校2年生の時に戦隊もののオーディションに受かって、1年間芝居を学ぶ場を頂け、そこで芝居が楽しいなと思いました。そして高校3年生のときに大学進学か、格闘家の道か、芝居の道を選ぶか迷ったのですが、自分が一番楽しいと思えたのが芝居でした。でも、戦隊ものが終わってから、それこそ(小泉監督の)『ちはやふる』のオーディションを受けましたが、落とされて(笑)。半年くらい仕事がなかったんです。この仕事で生きていくと決めたけど、そのときは、どうしよう…と思いました。でも、そこに怖さがあっても自分がやるべきことをやっていこうと思い、ワークショップに通ったり、色々なインプットをしたりした結果、色々な機会を頂けて、今ここにいます。腐らなくてよかったです。あの時」と、俳優として本格的に動き出した当時の難しさや思い出を赤裸々に振り返った。
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江口は「やっぱり最初は仕事を頂いても出来ないんです。でもそこには、芝居が出来る先輩がいっぱいがいる。ちょっとくらい演技の練習をしてもすぐにできないんです。その頃は時間があったので、殺陣の練習をしたり、馬に乗ったり、ダンスの練習や発生の練習をしたり…何年間かそういう練習をしてきたのですが、「やっぱり向いてないかな」と、少し俺は腐ってたのかもしれないです(笑)。でも、新しい仕事を頂いて演技をすると、またチャレンジしてみたいなと思わせてくれる。面白い世界なんです。大変ですが、ひとつ作品ができると次のことに頭が動き始めて。その繰り返しで、少しずつ自分のことを勇気づけていったという感じです。そこまでやり続けてきたから今があるという感覚です」とコメントした。
 
そして、公開を楽しみに待つファンに向けて横浜は「僕が完成した作品を観たときは、水墨画の素晴らしさを存分に伝えられるなと思いました。僕も水墨画の魅力ってどんなものだろうと思っていたのですが、監督の演出もあってエンターテインメントとして素晴らしいものになりました。そして作品を観ると、まわりの人への感謝の気持ちを伝えたくなりましたし、自分と向き合うことの大切さやあたらしいことへチャレンジする人へ背中を押してくれるような作品になっています。是非楽しみにしていてください」とメッセージを送った。
 
イベントの最後には、約100名の観客と共に、劇中シーンを彷彿とさせるフォトセッションを実施。本作の水墨画監修を担当した小林東雲が描いた水墨画を手に持ち、暖かい空気の中、イベントは終了した。



(2022年9月19日更新)


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Movie Data



(C)砥上裕將/講談社 (C)2022映画「線は、僕を描く」製作委員会

『線は、僕を描く』

▼10月21日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開
出演:横浜流星 
清原果耶 細田佳央太 河合優実
矢島健一 夙川アトム 井上想良/富田靖子
江口洋介/三浦友和
原作:砥上裕將「線は、僕を描く」
監督:小泉徳宏
脚本:片岡翔 小泉徳宏

【公式サイト】
https://senboku-movie.jp/

【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/231801/index.html