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海と山に囲まれたまち・神戸の洋館裏にある長屋で
ささやかだけど豊かな共同生活を送る住人たちの物語
映画『旧グッゲンハイム邸裏長屋』

「第6回 賢島映画祭 特別賞」「第21回 TAMA NEW WAVE 特別賞」受賞作、映画『旧グッゲンハイム邸裏長屋』が、5月13日(金)よりテアトル梅田、5月20日(金)よりOSシネマズミント神戸、5月27日(金)より出町座にて公開される。
 
海辺の洋館の裏にある長屋で、共同生活を送る人たちの物語。それぞれ縁があって住むことになった住人達が、引っ越しという出会いと別れを繰り返しながら生活している姿を、静かにとらえた作品だ。
 
舞台となった旧グッゲンハイム邸は、実際に兵庫県神戸市内にある築100年を越す洋館で、長い年月もの間、所有者を変えながら、市民の力で守り、受け継がれてきた。都会的なイメージの神戸とはまた違う、のどかな海辺の街に、今も静かに建っている。本作は、そんな旧グッゲンハイム邸の姿を、映画で残すことも目的の一つとして制作された。
 
撮影されたのは2019年の初夏。翌年の2020年より世の中は大きく変わった。映画の中で、大勢で食卓を囲んだり、コンサートを楽しんだりする住人達の日常は、見た人をなんだか愛しい気持ちにさせてくれる。撮影時とは日常が一変してしまったが、長屋という距離感は案外近すぎず、遠からず、新しい様式にもハマりやすいものかもしれない。
 
今作は、神戸出身の監督が、神戸にゆかりある出演者・スタッフとともにオール神戸で作り上げた、正真正銘の神戸産映画だ。
 




Comment
 
こんなに愛おしい時間を持てるなんて、羨ましい。
旧グッゲンハイム邸裏長屋の住人になりたいと、見ているあいだずっと思ってました。
何気ない人と人との会話やいっしょにいることのかけがえのなさに気づかされて、見たあとは心がほっこり。ちょっと疲れたら、この映画を一服するとよいですね。
―小川 真司 (映画プロデューサー)
 
この映画の主役はあの建物だ。仲間が集うユートピアみたいな顔をしたかと思えば、スンと突き放すように夜の静寂をまとう。まるで建物が呼吸をするかのように。
はじめは「ロケーションが良すぎてズルい」なんて思ったが、そこに甘えたり溺れたりはしていない。砂のようにこぼれ落ちていくモラトリアムな時間を捉えた、大人の映画だ。
―岨手 由貴子 (映画監督)
 
不思議な魅力。特にあの食卓。朝食を囲む。餃子をつつく。転がる缶ビール。ギターが鳴る。コーヒーを淹れる。誰かが眠る。
作品から感じるのは、心地良い、適度な距離感。土地や人へのきちんとした愛おしさ。
自然と続編が見たくなりました。旅先でお世話になった呑み屋に、もう一度寄りたくなる感じ。
―佐藤 寛 (koncos/ミュージシャン)

(2022年4月19日更新)


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Movie Data

(C)ミカタフィルム

『旧グッゲンハイム邸裏長屋』

▼5月13日(金)より、テアトル梅田にて公開
▼5月20日(金)より、OSシネマズミント神戸にて公開
▼5月27日(金)より、出町座にて公開
出演:淸造理英子、門田敏子、川瀬葉月、藤原亜紀、谷謙作、平野拓也、今村優花、ガブリエル・スティーブンス、エミ、渡邉彬之、有井大智、津田翔志朗、山本信記(popo)、森本アリ ほか
監督・脚本:前田実香
撮影:岡山佳弘
録音:趙拿榮
編集:武田峻彦
制作:ミカタフィルム
配給:アインワーカー

【公式サイト】
https://mikatafilm0726.wixsite.com/uranagaya