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ジャルジャルの後藤淳平、単独初主演映画
『ロックンロール・ストリップ』
後藤らが登壇した大阪舞台挨拶レポート

作家で俳優の木下半太の自伝的小説を、原作者自ら長編映画監督デビュー作として実写映画化した『ロックンロール・ストリップ』が、大阪・十三の第七藝術劇場、なんばパークスシネマほかにて公開中。大阪のストリップ劇場を舞台に、映画監督になることを夢見る劇団の座長・木村が、売れない劇団員たちと共にストリップの前座として奇跡のパフォーマンスを繰り広げる様を描き出す。そんな本作の公開を記念し、単独での映画主演は初となる、ジャルジャルの後藤淳平、原作者でメガホンをとった木下半太監督が登場し、後藤演じる木村の恋人・栗山千春に扮した徳永えりも都内からリモートで登壇し、1月24日(日)に第七藝術劇場で舞台挨拶を行った。
 
まずは、25年越しの夢であった映画監督デビューを果たした木下監督に、昨年8月14日にテアトル新宿での公開を皮切りに、全国各地で上映され、今回、ついに作品の舞台となった大阪での上演が叶ったことについて聞いてみると、この日もキャラクターのモデルとなった人たちが来場していることを明かした木下監督は「なんか泣きそうです」と感無量な様子で語り、後藤から「撮影中も泣いていた」と突っ込まれて会場の笑いを誘っていた。
 
そして、主人公の木村を演じた後藤に、オファーがきた際の心境を尋ねてみると「主演で出させていただく機会はないと思っていましたし、自信はなかったですが、後悔したくないので思い切って受けました」そうで、さらに、「小説を読ませていただいたあとに(木村のモデルとなった)木下監督と会ったんですが、見た目が違いすぎて大丈夫かなと思いました。でも監督から、僕なりの勇太を演じればいいと言っていただきまして、自信を持ってやらせていただきました」と胸を張っていた。
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さらに本作が初共演だった後藤と徳永は地元が一緒で、同じスイミングスクールに通っていたそう。後藤は「すごい繋がりがあって、他人とは思えない感じです。初めてご一緒させてもらったんですが、初めての感じがしなくて、フィット感がありました」と印象を語ると、徳永も「私も同じです。大阪でも場所によって関西弁のニュアンスが変わるじゃないですか。でも同郷なので、同じ空気が流れているというか、撮影中もそんな感覚でした」と語っていた。
 
本作は、ダンスのシーンも見どころとなっているが、テレビ朝日系『アメトーーク』“踊りたくない芸人”の一員である後藤は、やはりダンスのシーンに苦労したそうで「みんなで動きを合わせて練習するんですが、本当に足を引っ張ってしまいまして、大丈夫かなって思いながらやらせていただいたんですけど、誰も僕を見捨てることなく、引き上げてくれました」と感謝。これに木下監督は、ダンスの先生が編集に立ち会ったことを明かし「編集室に入ってきて『ダンスのシーンだけは見たい』と言って、『ここを映すと素人っぽく見えるのでやめましょう』とか『ここはきれいに見えるので映してください』とか、カットの指示までしてくれました」と裏話を披露していた。
 
また、本作には“きわどいシーン”もあることから、木下監督が「今回のこだわりは、ストリップという場所だけど、女の子が脱ぐんじゃなくて、男がプライドを捨てるという意味で男を脱がしたかったんですね。それでも、「後藤君、全裸いけるんだろうか」と心配して、前貼りも用意して後藤君のところに行ったら『前貼りいらないんで』と言ってくれました」とエピソードを明かすと、徳永は「かっこいい! そんなことあったんですか?」と後藤の役者魂に惚れ惚れ。これに後藤は「周りの反応とかがリアルになるんじゃないかなと。『前貼りなしで挟んでやりますよ』と言ったら、『それはやめて』と逆に断られました。スイッチ入ったんですけどね…」と残念がっていた。
 
最後に、徳永は「本当にそちらに行きたかったです。お2人にお会いしたかったし、お客さまの熱量を肌で感じたかったです。そのぐらいこの作品はパワーがありますし、こんなご時世だからこそ、エネルギーがもらえる作品です。なので(大阪に)すごく行きたかったです」と地元の大阪へ行けなかったことを悔やみつつ、「まだまだ上映されるので、たくさんの方に見ていただけたら嬉しいです」とアピール。木下監督は、「大変な時期ですが、大変な時だからこそ観てほしい映画です。エンタメ業界がいま、大変なことになっているんですが、それでもエンタメは絶対に必要なものだと思いますし、暗くならずに明るく世の中を盛り上げていきたいと思います」と言葉に力を込め、後藤は「『ロックンロール・トーキョー』という続編の小説が出ています。この映画の続きを読むことができるので、それを読んでからまた、この『ロックンロール・ストリップ』を観る流れもいいんじゃないかなと思います」とオススメし、舞台挨拶は終了した。
 



(2021年1月25日更新)


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Movie Data



(C)「ロックンロール・ストリップ」製作委員会 (C)木下半太・小学館/タッチアップエンターテインメント

『ロックンロール・ストリップ』

▼第七藝術劇場、なんばパークスシネマほかにて上映中
出演:後藤淳平、徳永えり、智順、三戸なつめ
坂口涼太郎、ぎぃ子、町田悠宇、
やべきょうすけ、木下ほうか
監督・脚本:木下半太

【公式サイト】
https://www.rocknroll-strip.com/

【ぴあ映画生活サイト】
https://cinema.pia.co.jp/title/183932/