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主演の古舘佑太郎と銀杏BOYZ・峯田和伸が登壇!
映画『いちごの唄』大阪舞台挨拶レポート

銀杏BOYZの楽曲に着想を得て生み出された青春ラブストーリー『いちごの唄』が、なんばパークスシネマほかで上映中だ。銀杏BOYZのフロントマンで俳優でもある峯田和伸と、彼が出演したTVドラマ「奇跡の人」や「ひよっこ」の脚本家、岡田惠和がタッグを組み、不器用な主人公・コウタの切ない愛のドラマを紡ぎだす。ロックミュージシャンで俳優業もこなす古舘佑太郎と、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』の石橋静河のフレッシュな共演にも注目だ。本作の公開を記念し、主演の古舘佑太郎とラーメン屋の店主役で出演し、音楽、主題歌も手掛けた峯田和伸が登壇し、7月7日(日)、なんばパークスシネマで上映前に舞台挨拶を行った。
 
まずは、古舘が「去年の夏からこの作品に携わらせていただいたんですが、その1年後の七夕に皆さんとお会いできて、本当に嬉しいです。大阪は、デビュー前のライブの時に僕らの曲を1曲も知らないのに、最前列のお客さんがすごく盛り上がってくれて、僕らのバンドを育ててくれた場所だと思っているので、こうやって『いちごの唄』と一緒に大阪に来られて嬉しいです」、峯田が「僕は普段から映画館に行くのが好きで、日曜日の夕方が僕にとってのゴールデンタイムなので、その時間に舞台挨拶ができて嬉しいです。大阪は、自分のバンドでやらかしてしまって、人生で初めてスポーツ新聞の一面に自分の名前が載った場所です(笑)」と自虐を交えながら大阪の思い出も絡めて挨拶。
 
まずは古舘に初めて台本を読んだ時の感想を聞くと「僕はずっと銀杏BOYZを好きだったので、銀杏BOYZのどの部分を切り取っているんだろうと楽しみにしながら脚本を読みました。銀杏BOYZは可愛い要素と凶暴な要素が融合していると思うんですが、最初はすごく可愛い印象を受けたんです。でも、可愛いだけではこの映画は成立しないので、どういう風に狂気を交えながらコウタを演じればいいのか最初はわからなかったんです。悩んで峯田さんにメールを送ったんですが、返事がなかったので、それが返事だと受け止めました。撮影が始まってから峯田さんに「銀杏の楽曲や原作のことは気にするな。それとは関係ないところで暴れまわってくれ」と言ってもらえたので、自分なりに演じました」と峯田の顔色を伺いながらコメント。すると峯田は「そんなこと言った?言ったような記憶はあるけど、撮影が全部終わってから言ったような気がする」と返し、古舘が「2日目です」と強く主張していた。
 
そして、峯田に古舘の魅力を聞いてみると、「見たまんま、こういう感じです(笑)。アップになるとすごく可愛い顔をしていて、男の自分が見ても可愛いと思います。映画は、主役の顔で印象が決まると思うので、彼の表情やにおいみたいなものが映画にはまっていると思います」と語り、完成した映画を観た時は、「完成したっていう安心感しかなかったです。映画化の企画が始まって3年ぐらいかかったので、それがようやく結実して、皆さんに観てもらえて嬉しい」とコメント。さらに自身が手掛けた主題歌については「ひとつは、劇中に登場するあーちゃんとコウタの姿を想像して、もうひとつは3年前から「奇跡の人」や「ひよっこ」でずっと岡田さんにお世話になっていたので、岡田さんへの恩返しの気持ちを込めて作りました。前から、「南くんの恋人」とか「泣くな、はらちゃん」などの岡田さんの作品が好きだったので、今までの岡田さんの作品の登場人物がメロディーに降ってくるようなイメージで作りました」と熱く語っていた。

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また、舞台挨拶が七夕に行われたことから、ツイッターで募集したお願いを叶えてもらう企画が行われ、「3週間後に結婚するので、峯田さんにお祝いしてほしい」というカップルからのお願いが。ライブの常連で、峯田とも顔見知りだったようで、「結婚式には行かないからね。闇営業になるから(笑)」とタイムリーな話題を絡めて笑って断りながらも、女性とはハグ、男性とはまさかのキスを披露し、場内からも大きな拍手が起こっていた。
 
最後に、古舘が「僕は、この作品を観た時に15歳の時に好きだった初恋の女の子のことを思い浮かべました。苦いからこそ初恋だと思うんですが、皆さんもそういう記憶をお持ちだと思うので、この作品を観て初恋を思い出してもらえたら嬉しいです」、峯田が「僕は、純粋で怖いもの知らずな主人公のコウタみたいに、青春時代は突っ走れなかったんです。高校3年間、ずっと同じ人を好きだったんですが、1度も会話できなくて。でも夏の水泳大会の時に1度だけ目があって、彼女がウィンクしたんです。それが俺の対してのウィンクだったのか、ただ濡れていたから顔をぬぐった時にたまたま目があったのかわからないけど、俺に対してウィンクしてくれたっていう、ゆるぎない確固たる思いがあったので、その一瞬を糧にして10代を生きることができたんです。映画や音楽を好きな人は、そういう一瞬を大事にして生きられる人が多いと思うので、楽しんでもらえると思います」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。
 
取材・文/華崎陽子



(2019年7月 8日更新)


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Movie Data

(C)2019『いちごの唄』製作委員会

『いちごの唄』

▼なんばパークスシネマほかで上映中
出演:古舘佑太郎、石橋静河、和久井映見
光石研、清原果耶、峯田和伸
宮本信子
監督:菅原伸太郎
原作:岡田惠和・峯田和伸
主題歌:銀杏BOYZ「いちごの唄」

【公式サイト】
http://ichigonouta.com/

【ぴあ映画生活サイト】
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