人気ミステリー作家、島田荘司原作の
映画『幻肢』で長編映画デビューを果たした
今後の活躍が期待される新星
吉木遼から動画コメントが到着!
人気ミステリー作家、島田荘司の同名小説を映画化した『幻肢』が11月15日(土)より第七藝術劇場にて公開。本作は、『オー!ファーザー』でメジャーデビューを果たした注目の新鋭、藤井道人が監督を手掛け、交通事故で一部の記憶を失った医大生の苦悩の末の愛を描くミステリアスなラブ・ストーリー。主演に抜擢された、今後の活躍が期待される新人俳優、吉木遼に少し話を訊いた。
長編映画初出演にして初主演となる吉木は、「最初は、ただただ嬉しかったんですが、その後、島田荘司先生が映画のために書き下ろした作品で、共演者の方々もすごい豪華で…と、いろいろと決まっていくうちに、その中で主演を務めるということへの理解が追いつかず、最初は素直に嬉しかったのに、だんだん実感できないところに到達していきました」と、当時のことを振り返る。
本作で吉木が演じたのは、ドライブ中に事故を起こして重症を負った医大生の青年という役どころ。一命はとりとめたものの車に同乗していた恋人の遥(谷村美月)と事故の記憶を失った彼は、友人の手を借りてうつ病の治療機TMSを使って脳を刺激し、記憶を取り戻そうとする。 映画の中では、一般人には難しい医学用語もたくさん出てくるが、「脳科学の本を読んだりして、背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)や側頭葉(そくとうよう)とは、どういう部分なのかを理解して、そういった単語がスラスラと意味を分かって話さないと台詞もつまるだろうから、そこを言えるようにしておけというのが監督からの最初の課題でした」と役作りの苦労を明かす。
もともと、蜷川幸雄演出、藤原竜也主演の舞台『ハムレット』のDVDを知り合いに薦められ、偶然見たことをきっかけに俳優を目指したという吉木は、今回演じた青年、雅人について「嫉妬で彼女に辛くあたる男ですからね…ダメなやつなんだけど、幻肢の分野に関しては知識もあって教授からも一目置かれている。自分の好きなものに突き進むタイプという部分では、僕にとっての俳優という仕事。演技に対する気持ちと少し似ているかもしれません」と笑顔で語った。
映画については「手足が無くなった人が幻を見る“幻肢”という現象自体はもともと知っていたんですが、この題材をいなくなった人間を見るというところに消化させて、それを幽霊話などに関連付けたり、こんな風にミステリアスに描く島田先生の発想がすごい。素直に面白いと思います。是非、多くの方にご覧いただきたいです!」とPRした。
(2014年11月12日更新)
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