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元高校球児が再び甲子園を目指す!
夢を追う不器用な父親たちの物語
『アゲイン 28年目の甲子園』
中井貴一らが参加したイベントレポート

 元高校球児が再び甲子園を目指す実在の大会「マスターズ甲子園」を舞台に描く感動の映画『アゲイン 28年目の甲子園』。本作の題材となった「マスターズ甲子園」が先日、兵庫県西宮の甲子園球場で行われ、試合終了後に実施される、選手がそれぞれの“大切な人”とキャッチボールを行うイベント「甲子園キャッチボール」に、映画『アゲイン 28年目の甲子園』主演の中井貴一が、共演の波瑠、柳葉敏郎、工藤阿須加と共に参加。その後、場所を移して行われた会見からは、原作者で直木賞作家の重松清も出席し、本作に込める熱い思いを語った。
 
 野球未経験の中井は「最初は断ろうと思っていた」と明かしたが、「それを理解して演じてほしい。絶対恥をかかせませんと野球指導の大石さんに言われたことで勇気づけられ出演を決意した」と振り返った。また「野球の大会ということだけでなく“想い”の大会。この大会に詰まっている“想い ”を皆さまに映画を通して伝えたい」と熱く語った。
 
 ベテラン俳優に囲まれての出演となった波瑠は「不安で、わからないことだらけの中で撮影がはじまり、怖いまま進み、怖いまま終わっていきました」と告白し、「現場では先輩たちについていくだけでしたが、とても価値のある時間でした」と当時の心境を述べた。この日行われたイベントについては「こんなにたくさんの人に見守られてキャッチボールをするのは初めてなので、思い出に残ります」と笑顔を見せていた。
 
 柳葉は「聖地甲子園、最高! 撮影で甲子園のマウンドに立ちましたが、日本人にとってここはただのグラウンドではなく日本の文化。その延長線上にあるこのイベントがとても素敵なので大切さを伝え続けたい。子供のころから野球に憧れていましたので、野球、そして主演が中井貴一ということに、思っていた以上の達成感を感じています」と胸を張った。そして「世代を超えた青春の謳歌であり、それぞれの葛藤の中で礎として解決していくのがこの作品の大切なところ。(この映画が)何か一歩踏み出したい人の参考になってほしいですね」とPRした。
 
 意外にも野球経験がなかったという工藤は「この映画の撮影で野球が好きになりました。やっぱり甲子園は特別でした」と話し、役作りについて「ベンチでの佇まいや仕草で、キャプテンとしての周りへの想いや気遣いにも気を付け、1日500~1000回バットを振った」と明かした。そして作品については「僕ら若い世代のシーンで描かれる“挫折”は誰もが経験していること。自分たちの年代にも観てもらって、大人になった時、この作品が何かのキッカケになればいいですね」と思いを語った。
 
 最後に原作者の重松は「マスターズ甲子園」について「震災のすぐ後に始まって、神戸の街の再興が隠されたテーマなんじゃないかなとも思います」と話し、続けて「スタッフ、選手みんなが共有している気持ちを小説で表現しようと思った。中井さん、柳葉さんがオヤジのお手本を見せてくれる。僕も映画で泣いた」と感想を語った。



(2014年11月26日更新)


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左から、工藤阿須加、波瑠、中井貴一、柳葉敏郎
左から、工藤阿須加、波瑠、中井貴一、柳葉敏郎、重松清

Movie Data

『アゲイン 28年目の甲子園』

●2015年1月17日(土)より、梅田ブルク7ほかにて公開

【公式サイト】
http://www.again-movie.jp/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/163969/