「登坂さんのおかげで、わたしは
気兼ねなく黙々と独りになれた」(能年)
能年玲奈と登坂広臣が登壇した
『ホットロード』舞台挨拶レポート
1986年から翌年まで別冊マーガレットで連載され、驚異的な人気を博した紡木たくによる伝説的人気コミックを実写化した青春映画『ホットロード』が、いよいよ8月16日(土)より大阪ステーションシティシネマほかにて公開に。それに先立ち8日(金)、なんばパークスシネマにて行われた試写会では、主人公・和希を演じる人気女優の能年玲奈と本作が映画初出演となる登坂広臣(三代目J Soul Brothers)が登場し、舞台挨拶を行った。
映画の主題歌である尾崎豊の「OH MY LITTLE GIRL」が場内に流れ、客席側の入口から登場したふたり。2万人を超える応募者の中から当選し来場した400人の観客らは黄色い歓声をあげ、大興奮し、場内の温度が一気に上昇した。
口べたで有名(?)な能年は「今日はしっかりお話したいと思います」と力強く挨拶。兵庫県出身なので大阪での舞台挨拶に「久々の関西なので嬉しいです!」と笑顔を見せた。続けて、ライブ等で大阪に来る機会は多い登坂も「いつも熱く、いつも温かく迎え入れてくれる」と関西人の印象を語り、「今回はいつもと違った形で来れて嬉しいです!」と客席を見渡した。
その後、撮影現場での話になると「登坂さんが現場の雰囲気を明るくしてくださったおかげで、わたしは気兼ねなく黙々と独りになれたのでありがたかった」と能年。その一風変わった能年の発言に会場からは笑いが起きていた。そんな能年のことを登坂は「ストイックに役と作品に没頭されている姿を間近で見させていただいて勉強になりました」と話した。
劇中にバイクでふたり乗りをするシーンがあるが、「昔バイクに乗って友達と遊んだりしましたし、映画にはビンテージもののバイクも出てきたりして、男心をくすぐられました」と登坂。一方、能年は少し考えて「風が吹いてて気持ちよかったです」と話し、照れ笑いした。
印象に残っている場面について聞かれた能年は、(登坂演じる)春山と和希の出会いのシーンが一番印象に残っていると語り、「ムカッとくる気持ちと惹かれている気持ちが混在していると自分では解釈して、それを表現するために丁寧に演じました」と述べた。登坂は「能年さん演じる和希とその母親役の木村佳乃さんが気持ちをぶつけ合うシーンは、原作の紡木先生も情熱を注いで書かれたと仰っていましたし、僕もとても緊張しましたので思い入れの強いシーンになりました」と振り返った。ふたりの純愛と、母と娘の愛も描かれる本作。これから映画を観る人にとってこのふたつのシーンは要チェックポイントとなりそうだ。
最後に「未熟ながら全力でぶつかりました。“自分の大切な人”のために“自分”を大切にするということをこの作品を通して学びました」(登坂)。「一生懸命生きる和希の時間を、大切に演じさせていただきました。10代特有の痛みだとか、好きな人や親に対しての感情などたくさんの青春がつまった映画です。お楽しみください」と本作をPRし、舞台挨拶を締めくくった。
(2014年8月14日更新)
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