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暴走する恋心をキュートに描いた
漫画家ふみふみこの短編集が実写化!
映画『女の穴』上映情報&
吉田浩太監督とシブヤマサコからの動画コメント

 人気漫画家ふみふみこによるデビュー短編集を吉田浩太監督が実写化した映画『女の穴』が、6月28日(土)~7月4日(金)まで第七藝術劇場、京都みなみ会館、神戸元町映画館にて公開。本作は、人間との子供を作りたいと男性教師に懇願する宇宙人の女子高生と、ゲイの中年教師を偏愛する優等生が織り成す“性”にまつわるふたつの物語を紡ぎ出した異色の純愛映画で、『うそつきパラドクス』『オチキ』『ソーローなんてくだらない』『ユリ子のアロマ』『お姉ちゃん、弟といく』など、一風変わったエロティックラブストーリーを多数手がけてきた吉田浩太監督の最新作だ。
 
 今回の『女の穴』に関して、「コミックの背表紙で見た、この怪しげなタイトルに惹かれ手が伸びた」と話す吉田監督。タイトルに惹かれ、手に取って見ると表紙にも惹かれジャケ買い。さらに「恋愛において、人が他人との距離をどう縮めればいいのか、その分からなさなどが繊細に描かれていて、すぐに是非映画化したいと思った」と振り返る。
 
 映画は「女の穴」と「女の豚」の2編から構成されていて、どちらも片思いの物語。吉田監督は「ゆがんだ性癖も含めて、伝えたいのに伝わらない感情。“一方通行”の思いを、徹底させて描くのがテーマだと思っていました」と語る。外側から見ると、ゆがんでいるように見えても、当の本人らにとってはまっすぐで一生懸命なところが共感を呼ぶはず。
 
 本作のために、原作の漫画と映画の台本を読んでテーマ曲を書きおろしたというMAMADRIVEのシブヤマサコは「すごいパンチがある作品になるだろうと思ったので、映画に負けないくらい気合いの入った世界観に仕上げた」と自信たっぷり。「見事に映画のテーマに沿いつつ、そこからミキシングを重ねることで、どんどん宇宙的な広がりを持つ楽曲にしてくれました」と吉田監督も絶賛している。
 
 タイトルの“穴”という言葉には、性器そのもののこと以外にも分かることが出来ない“永遠の謎”という意味があるのだろう。「エロネタというだけで男性向けになりがちだけど、生々しくなりすぎないようには撮りました。もともとの原作が持っている力もありますし、女性にも観てもらいたい」と話す吉田監督。ファンタジックなシチュエーションでありながら、女子高生の中に内在する欲望や虚無、暴走する恋心などをキュートに描きだしている映画『女の穴』にご注目いただきたい。



(2014年6月28日更新)


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左から、吉田浩太監督、 シブヤマサコ(MAMADRIVE)

Movie Data

●7月4日(金)まで、大阪第七藝術劇場、
 京都みなみ会館、神戸元町映画館にて1週間限定公開

【公式サイト】
http://onnanoana.com/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/164960/