「団鬼六さんもニタニタ笑ってるでしょうね」
バイオレンスあり、サスペンスあり、
アクションありの今までになかったテイストに
人気シリーズ最新作『花と蛇 ZERO』
緊縛ショー&トークショーレポート
鬼才・団鬼六の官能小説を原作に、過去8本もの劇場映画が製作されている人気シリーズの最新作『花と蛇 ZERO』が、5月31日(土)よりシネ・ヌーヴォXにて公開。これまで静子というひとりのヒロインを中心に描かれてきたシリーズだが、初めて3人のヒロインが設定され、それぞれが禁断の緊縛と調教の世界に足を踏み入れていく姿を描き出す。『探偵はBARにいる』シリーズなどの橋本一が監督を務め、官能世界だけではない独特のハードボイルドなエッジが効いた作品となっている。先日、主演女優の天乃舞衣子&共演者の木村祐一が大阪市内にあるショーパブ「Bam Boo」で前代未聞の公開記念イベントとして緊縛ショー&トークショーを行った。

天乃が本作で演じるのは警視庁の女刑事で、監禁された女をライブ配信する闇サイトの首謀者を追いかけるうちに、いつしか調教の罠にはまってしまうという役。映画の撮影とその後に出版された写真集以来、久しぶりに緊縛姿を披露した天乃は「イベントには緊張していたんですが、久々に縛られてなんだか安心して震えが止まりました」と笑顔を見せた。
その女刑事の上司役として共演する木村は、「刑事役は何度か経験あるんですが、今回演じたのは普通の刑事ではなく裏の顔を持っていて。映画を観た人はオイシイ役やなと思うかもしれませんが、彼女に指一本触れてないんです。スケジュール空けてたのに…」と明かし、記者を笑わせた。劇中と当日のイベントでの緊縛は、緊縛師・有末剛が手がけており、「花と蛇」シリーズ1、2、3そしてZEROも係わっているのはスタッフやプロデューサーを含め有末氏だけ。有末氏の緊縛は官能的であるのはもちろん、彫刻にも似た芸術性があり、天乃は「緊縛の美しさも見どころです」とコメントしている。

また本作は、官能以外にもバイオレンスあり、サスペンスあり、アクションありの今までの「花と蛇」になかった要素が満載。それについて、木村は「団鬼六さんも草葉の陰からニタニタ笑ってるでしょうね。クレーンを使ったり、何度も走ったり大変でしたが、映画がカッコよくなることが手に取るように分かったので撮影が楽しかった」と本作への自信を見せた。続けて天乃も、「今までの花と蛇シリーズを受け継ぐ官能的な部分もありますが、橋本監督ならではの今の時代に新しく生み出されたまったく新しい『花と蛇』です。なので若者にも是非、観てもらいたいですね」とコメント。R18+指定作品なので18歳未満は鑑賞できないが、木村は「僕が中学生やったら、オヤジの背広を着て観にいったやろな」と話し集まった記者を笑わせた。
まさに体当たり演技を見せた天乃は「今まで触れる機会のなかった人生初めての経験が多い役でした。この役を経て、気持ち的に強くなれた気がしていますので、今後もいろんな役に挑戦していきたいです!」と度胸の強さを見せた。彼女の今後の活躍にも期待したい。
(2014年5月24日更新)
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