アジア映画ファンの恒例行事
第9回を迎える《大阪アジアン映画祭》の
オープニング作品が台湾映画『KANO』に決定!
2014年3月7日(金)~16日(日)に大阪市内の映画館やホールにて開催される映画の祭典《第9回 大阪アジアン映画祭》。良質なアジア作品を毎年多数紹介し続け、関西のみならず全国のアジア映画ファンにとって恒例行事となっているイベントだ。そしてこの度、オープニング作品として台湾映画『KANO』が上映されることが発表された。
“KANO”とは、嘉義(かぎ)農林高校を略して「嘉農(KANO)」。台湾が日本統治下にあった時代を背景に、日本から来た鬼コーチ・近藤の指導のもと、無名の弱小チームから台湾代表として甲子園大会の決勝戦にまで勝ち進んだ野球部の活躍を描く熱血青春群像ドラマで、主人公の近藤役は人気俳優、永瀬正敏が務めており、ほかに大沢たかお、坂井真紀、伊川東吾らが脇を固める。本作は『海角七号 君想う、国境の南』『セデック・バレ』(第7回大阪アジアン映画祭観客賞受賞作品)を監督し、台湾映画の歴史を変えたウェイ・ダーション(魏徳聖)が長年に渡り温めてきた企画を、自らは製作総指揮にまわり、『セデック・バレ』でセデックの敵タイモ・ワリス役を演じたマー・ジーシアン(馬志翔)にメガホンを託して映画化した作品。マー・ジーシアンは、俳優業以外にもテレビドラマの監督として多数の賞を受賞、次代の台湾映画界を率いる“来るべき映画監督”として期待される才能だけに注目しておきたい。
他は前回同様、コンペティション部門、特別招待作品部門、特集企画を柱に、日本初上映のアジア映画最新作を多数上映し、多彩なゲストを迎えてのウエルカム・パーティや交流イベント、ティーチイン、トークイベントなど華々しく開催する予定。インディ・フォーラム部門では大阪市などが推進する若手映像作家の人材育成事業である《シネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)》で完成した助成作品等の上映もあり。また、プレイベントとして2013年に関西で上映された映画の中から、在阪の映画関係者&映画ファンが選ぶベストテン作品賞&個人賞の表彰式も行う《おおさかシネマフェスティバル》が2014年3月2日(日)に大阪歴史博物館にて開催される。
『KANO』は、2014年3月7日(金)、大阪・梅田ブルク7にてインターナショナルプレミア上映(海外初上映)される。アジア映画ファンの方はもちろん、アジア映画に詳しくないという方も熱い映画ファンが集う《大阪アジアン映画祭》で、まだ誰も観たことのない最新映画をイチ早く鑑賞してみてはいかがだろう。
(2013年12月22日更新)
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