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不死鳥のように様々な困難から立ち上がってきた街
神戸にて水谷豊&伊藤蘭夫妻らがヒット祈願!
『少年H』公開記念イベント&会見レポート

 妹尾河童の自伝的小説を映画化した『少年H』が、8月10日(土)よりTOHOシネマズ梅田ほかにて公開。そこで、本作の公開を記念して、「フェニックスモザイクアート」の除幕式が先日、ロケ地である神戸異人館の萌黄の館(もえぎのやかた)前にて行われ、水谷豊&伊藤蘭夫妻、少年H(エッチ)役の吉岡竜輝(子役)、Hの妹役の花田優里音(子役)、降旗康男監督、そして原作者の妹尾河童が出席した。
 

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 本作は、昭和初期の神戸を舞台に、戦争に巻き込まれながらも信念と愛情でたくましく時代を生き抜いた家族の姿を描く。この日、披露されたモザイクアートは、映画のラストシーンに“少年H”が焼け野原となった神戸で復興を願い描くフェニックス(不死鳥)の絵をモチーフに、神戸市長田区の5つの小学校の全児童(約1200名)が自画像を描き、それを繋ぎ合わせ作成したもの。モザイクアートを見た水谷らは「素晴らしい」「本当にすごい! ありがとう」など感激した様子でコメントし、ステージから降りて遠くからその絵を見直すなど大興奮。制作に携わった小学生たちもその姿を見て嬉しそうな笑顔を浮かべた。

 
 様々な場所を訪れる公開前のキャンペーンもこの日の神戸が最後。場所を移して行われた記者会見で、伊藤は「神戸は、キャンディーズを解散した2、3ヶ月後にメンバーの3人だけで旅行に来たことがあり、思い出の場所です」としみじみ話し「ロープウェイのところで3人で撮った写真を今も時々眺めます」と感慨深げに語った。
 
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 今回が結婚後では初の夫婦役での共演となる水谷は「我々が夫婦であることが映画の邪魔にならないかと思ったが、クリアできてホッとしています」と心境を語り、たびたび伊藤と目をあわせては微笑み合い、仲の良さそうな姿を見せてくれた。
 
 また、本作について降旗監督は「今は戦争を知らない世代が多い、知っていた世代も記憶が薄れていっている。そんな中、戦争とはどんな風に始まり、普通の家族がどのように巻き込まれていくのかを知ってもらいたい」とコメント。また「戦争から立ち直ろうとする人たちの姿を描いて終わりたかった」とラストの不死鳥のカットに込めた思いを語った。それを受けて、水谷も「多くの人に、かつて日本で戦争があったことを知ってほしい」と話しPRした。



(2013年8月 8日更新)


左から、水谷豊、伊藤蘭

Movie Data


(C)2013「少年H」製作委員会

『少年H』

●8月10日(土)より、TOHOシネマズ梅田ほかにて公開

【公式サイト】
http://www.shonen-h.com/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/159647/