スペシャルゲストに、武藤敬司が登場!
映画『バレット』公開記念
スタローンの体になれる!“バレット塾”レポート
シルベスター・スタローンが殺し屋を熱演する主演最新作『バレット』の公開を記念して“筋肉の巣窟”ゴールドジム@梅田にて、グリコパワープロダクション総帥、桑原弘樹による「スタローンの体になれる!“バレット塾”」が開催された。本イベントは、シルベスター・スタローンの肉体に近づくためには、どのようなトレーニングが必要かを桑原が分析し、直々に解説とメソッドを伝授してもらうというもの。スペシャルゲストに、武藤敬司(全日本プロレス 会長)も登場し、自身の肉体づくりから映画の話まで語った。
映画は、人気グラフィックノベルをもとに、スタローン演じる老殺し屋のジミー・ボノモが殺された相棒の復讐を果たすため、ポリシーに反して刑事とコンビを組み、警察やマフィアに立ち向かう姿を重厚なタッチで描く。『ストリート・オブ・ファイヤー』などで知られる鬼才ウォルター・ヒル監督が、約10年ぶりにメガホンを執った作品で、現在大阪ステーションシティシネマほかにて上映中。
――武藤さんと桑原さん、お二人のご関係は?
武藤敬司(以下、武藤):桑原さんとは知人を通して知り合い、15~16年になります。最初はしつこいファンの人だな~(笑)と思ってましたが、サプリメントを提供してもらうようになり、すごい体幹の反応がよくて、それからです。
――武藤さんは、桑原さんのサポート選手第1号なんですよね?
桑原弘樹(以下、桑原):サポートもなんですが、もっというとモニターの時から、商品作る際に効くか効かないかを試す時からです。(武藤さんは)試したい第1号です。
武藤:そこから普及して、うちの選手みんなサポートしてもらってますから。コンディショニングトレーナーです。
――武藤さんはどんなトレーニングをされているのですか?
武藤:自分は特に膝が悪いので、神無月が膝いてーってやってるじゃないですか? あれ本当ですから(会場内笑)。膝が悪いとそこを中心としたトレーニングになります。有酸素運動だったら、負荷が楽な自転車だったり、水泳を やったりとか、筋トレもジムなどでお世話になってます。
――桑原さんは武藤さんのトレーニング姿を拝見されたことはあるのですよね?
桑原:関心するのは、トレーニングって同じことをやっているので、飽きるんですよ。 武藤さんのトレーニングはベーシックだと思います。ベーシックなトレーニングをきちんとこなしているなと思います。
武藤:色々やるんだけど、結局はベーシックに戻ってくるんです。 ぶっちゃけた話、ベンチプレスはスタローンに負けないと思います。いまでも180キロぐらいはあがるよ。
――映画『バレット』のお話に移らせていただきますが、お二人からご覧になってスタローンの66歳の肉体について、どう思われますか?
武藤:66歳には見えないな。俺も見習って、66歳まではプロレスやっていたいなと思いました。
――桑原さんはどうですか?
桑原:僕たちは、『ロッキー』に憧れて体作ろうみたいな世代ですが、50歳を超えると、いい意味で都合よく使ってしまっているのですね。50歳の割にはいい体だ、みたいな感じで。だから、これから頑張らないと、と思う作品でした。
――健康にありつづける為のトレーニング方法はありますでしょうか?
武藤:生活24時間の中で、負担が多いと継続が難しい。継続が一番重要なこと。 歯磨きをするようなイメージでトレーニングをしています。日常に取り入れており、朝起きたら、練習から始まりますから。
桑原:武藤敬司の名言の中で、武藤敬司の“歯磨き理論”ってあるんですけど、トレーニングを特別なものと思ってるうちは、特別じゃないんです。歯を磨くぐらいの当り前のこととして、ライフスタイルに入っているようになったら、傍から見ると特別になっているんですよ。これが“歯磨き理論”。
――この映画の魅力はなんですか?
武藤:プロレスって他のスポーツにはない、5カウント以内の反則が許されるスポーツなんですよ。それが、面白さに繋がっていく。この映画のスタローンは、反則技ばかり使っていて、スタローンには珍しいですよね。ヒールというか悪なんですよ。反則技を使って、いままでのスタローンにはない映画になってます。
――特にどんなところが悪でしたか?
武藤:ためらいもなく、人を殺しまくる。
桑原:すごい痛快で、じわじわいかずに殺していくんですよね。ストーリーがしっかりしている。悪が善、善が悪とオセロゲームのように広がっていくのが面白かったです。
――スタローンが史上最大級の悪を演じているのですが、武藤さんがこれまで戦ってこられた中で最大級の悪だったレスラーやもしくは、ご自身が最大級の悪だったなと思うレスラーのエピソードはありますか?
武藤:僕は、グレートムタで悪なんですが、新崎人生と東京ドームで戦った時に、卒塔婆を持ってきたんですよ。それを奪いとって、頭をかち割り、その血で、その卒塔婆に死って書いて。さすがに、試合が終わったあと、事故にでも合うんではないかと思って気をつけて帰りました(笑)。その後も、死という字が、ファンから書き順が違うって中傷されました(笑)。
――もし、最大級の悪スタローンを倒すしたら、どのような技をかけますか?
武藤:この映画のスタローンは躊躇なく殺すからな~。なかなか俺、優しいからな。ただ、憧れのハルク・ホーガンもスタローンの映画『ロッキー』で大スターになったんだけど、倒すじゃなくて、味方になって、共演とかになったらいいなと思いました。
――悪役を演じるうえで何か大切にされて上で重要なことはありますか?
武藤:気持ちは切り替えてます。お客様に作っていただいてる形ですね。カナダで試合をしたら、 国柄で悪役として見られるんです。でも、お客様にブーイングを飛ばされると、それはそれで快感にかわって、 エスカレートして、いい悪役になれることが多いですね。
(2013年6月 3日更新)
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