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ホーム > NEWS > 今年の入選監督の平均年齢は23.6歳! 新世代が贈るあたらしい日本映画を目撃して! 《第34回 PFFぴあフィルムフェスティバル in 神戸》 開催情報

今年の入選監督の平均年齢は23.6歳!
新世代が贈るあたらしい日本映画を目撃して!
《第34回 PFFぴあフィルムフェスティバル
in 神戸》 開催情報

 世界最大級の自主映画コンペティションを擁する《第34回 PFFぴあフィルムフェスティバル》が、12月22日(土)~24日(月・祝)の3日間、神戸アートビレッジセンターで開催。本映画祭最大のプログラム「PFFアワード」は、“新しい才能の発見と育成”、“映画の新しい環境づくり”をテーマに、1977年より続く世界最大級の自主映画コンペで、今年も522作品の中から16作品が入選し、今年9月にグランプリなど各賞が決定しているが、神戸、京都、福岡、名古屋と、各地のPFFにて、地元の人が選ぶグランプリと呼べる、観客の投票で決まる賞もあり。今回、「神戸賞」に選ばれるのはどの作品か、映画祭最終日、24日に発表する。

 

 会場には次世代を担う若手監督10人が登壇し、上映後に観客と質疑応答を実施する予定とのこと。ぜひ、会場で作品の感想や質問を直接監督にお伝えいただきたい。また神戸会場では、PFF初の試みとして、1プログラム700円で観賞できる当日学生券を開始! PFFアワード8プログラムをすべて観賞できるパスや、会期中の全作品を観賞できるパスも販売している。

 

 これまで多彩な監督たちを発掘し紹介してきたPFFだけに神戸会場に登場する監督たちが将来、人気監督として活躍する可能性は高い。関西の映画ファンは 、各作品紹介とタイムスケジュールをチェックして、ぜひ足を運んでほしい。

 

 12月22日(土) 

10:30~
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『極私的ランナウェイ』(76分) 
監督:河合健(22歳/大阪府)

夢を忘れた青年と金髪援交娘が
北へと向かうロードムービー
カメラマンになる夢を見失った青年が、ある夜血だらけで倒れる娘と共に北へ旅出つ。旅の果てに2人が見つけるものとは? セックス・シーンの本気度に、作り手の覚悟を見よ!

『Her Res~出会いをめぐる
三分間の試問3本立て~』
(12分)
監督:山戸結希(22歳/愛知県) 
対照的な女の子2人の出会いにまつわる
実験的恋愛短編集
ボーイッシュな女の子みなみと、癒し系ガールすみれの関係をモデルケースに考える女子同士のショート・ラブ・ストーリー集。新世代女性監督の不思議な映像パワーに注目!

 

12:30~  ★渡部監督&川原監督 来場予定!
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『かしこい狗は、吠えずに笑う』(94分)
監督:渡部亮平(24歳/愛媛県)
エンタテインメント賞/映画ファン賞
孤独な女子高生が初めて見つけた友情。
その絆の行く先は?

いじめのはびこる高校。ひっそり過ごす女子高生がみつけた絆の行方は…。壊れやすく傷つきやすい友情を、緊張感漲るタッチと確かなストーリーテリングで描く衝撃のドラマ。
『ゆれもせで』(20分)
監督:川原康臣(31歳/徳島県)

震災からひと月後、大阪の男が
元恋人を連れ戻しに東京に来る

2011年4月11日。東日本大震災から1ヵ月後の男女を描いた恋愛映画。放射能の不安にかられた震災直後のリアルな東京の空気の再現が、あの日の記憶を呼び覚ます! 

 

15:45~ ★伊藤監督&加藤監督 来場予定!
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『stay チューン』(65分)
監督:伊藤智之(26歳/千葉県)
審査員特別賞
ぱっとしない男子高校生、真の姿は深夜ラジオのスター投稿者!
イケてない男子高生ヒロト。しかしその正体は、人気ラジオ番組のカリスマハガキ職人だった。憧れのヒロインとの恋の行方は? 怒涛の笑いを呼ぶ下ネタ全開の青春ストーリー!
『水槽』(49分)
監督:加藤綾佳(23歳/新潟県)

田舎町でいじめを受けている女子中学生の強さと弱さに見惚れる
学校でいじめを受けている中学生の千雪は、町の外から現れた男に少しずつ魅かれていく…。小さな体で懸命に救済を手繰り寄せようとする少女の切実な訴えが心を揺さぶる。

 

19:00~ ★二ノ宮監督 来場予定!
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『魅力の人間』(89分)
監督:二ノ宮隆太郎(25歳/神奈川県)
準グランプリ
工場で働く男たちの中学生男子のような日常に浮かび上がる不穏
自動販売機の修理工場で働くぱっとしない男たちのどうしようもなさを、絶妙な距離感で描く群像劇。とらえどころのない男・坂田を監督自身が独特の存在感で演じる。

『オハヨー』(13分)
監督:佐久川満月(23歳/沖縄県)

恥辱にまみれた失恋男子が疾走の果てに吐き出すものとは!?
バス停の女子高生に一目惚れし、必死に自作の音楽テープを差し出すも不気味がられて撃沈。叫び、走る男子の運命は? 切なくも狂おしき失恋ジェットコースタームービー!。

 


12月23日(日) 

10:30~
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『Please Please Me』(65分)
監督:青石太郎(22歳/東京都)
日本映画ペンクラブ賞
ささやかに幸せに暮らす女子大生が悪意の存在によって世界を発見
ある日バイト先で「事件」を目撃したことで、自身の現状に不安を覚え始めるさつき。普通の生活を営む人間の眩い一瞬を卓越した演出で魅せきる「日常」映画の到達点!
『飛び火』(58分)
監督:永山正史(28歳/神奈川県)

夜の山道で助けてくれたオジサンの倫理観に恐怖で震える青年
気弱な青年ヨシオの人生観を覆す一夜を絶妙なストーリーテリングで疾走。夜の山道で遭遇した善良なオジサンの独特すぎる倫理観と行動力に、ヨシオだけでなく観客も驚愕!

 

13:15~ ★鶴岡監督&加藤監督 来場予定!
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『くじらのまち』(70分)
 監督:鶴岡慧子(23歳/長野県)
グランプリ/ジェムストーン賞
仲良し高校生男女3人組のすれ違う心の揺れを瑞々しく描く
高校最後の夏休みに仲良し3人組で失踪した兄を捜す旅に出たまち。永遠に続くかに見えた穏やかな学生生活の揺れる思春期の心象風景を瑞々しく描く青春群像劇。
『あの日から村々する』(22分)
 監督:加藤秀則(20歳/宮城県)

原子力発電を全廃させた2021年の日本で悪夢の事故が再び!
2021年、日本の電力は「なめこ汁発電」でまかなわれている。しかし、安全であるはずの発電所で事故が起こり…。軽薄なパロディを装いながら、現実を突きつける問題作。

 

16:00~ ★弓場監督&イノウエ監督 来場予定!
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『リコ』(65分)
 監督:弓場絢(23歳/兵庫県)

中年男との同居生活で他者と繋がるすべを学んでいく無口な女の子
唐突に始まる同居生活。親子とも恋人とも違う不確かな関係。繰り返される炊事と食事。共食という行為が親密さを育んでゆく。リアリズムを突き破り、喜劇性をも表立たせる。
『あん、あん、あん』(43分)
 監督:イノウエカナ(22歳/京都府)
審査員特別賞
ボーイッシュな女子高生を軸に浮遊する「女」のさまざま
主人公の女子高生、肘木圭を通して「わたし」の抱える女性性嫌悪、それでも逃れることが出来ない性(さが)を描く新世代映画。魅力溢れる巧演者たちも見逃せない。

 

19:00~ ★嶺監督 来場予定!
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『故郷の詩』(71分)
 監督:嶺豪一(22歳/熊本県)
審査員特別賞
熊本から上京した大学生の、中途半端で空回りな愛しき日々
夢はあるが語るだけ。したいことは分かっていてもどうすればいいか分からない。スタントマン志望九州男児の青春の落とし前とは? 監督が当事者目線でセキララに綴る俺映画!
『継母』(22分)
監督:工藤隆史(22歳/神奈川県)

父の再婚相手の過剰な世話焼きに可奈子はなんとか対処してきたが…
父が病に伏し、他人でも肉親でもない「継母」と、ひとつ屋根の下で暮らすことになった娘。なにが異常なのか、それともこれが正常なのか。ふたりの関係性から目が話せない。

 


12月24日(月・休) 

11:00~ [招待作品]映画の“ルック”を浴びてみる!
『ヒズ・ロードシップ』 1932年/35mm/72分/白黒(日本語字幕つき)
PFF_hizu.jpg 監督:マイケル・パウエル
出演:ジェリー・ヴァーノ/ジャネット・メグリュー/ポリー・ワード/ベン・ヴェルデン/マイケル・ホーガン


若きマイケル・パウエルが挑戦した量産低予算映画から、現存する貴重な1作を上映。「自主映画?」とさえ感じる、さまざまな映画の楽しさをリズミカルにつなぎ合わせたミュージカルコメディ。ロンドンの配管工バートは、父の残した称号故に、“貴族”との話題がほしいアメリカの新進女優に結婚を持ちかけられるが…。DVD未発売。

 

13:00~ [招待作品]映画の“ルック”を浴びてみる!
『黒水仙』 1947年/35mm/100分/カラー(日本語字幕つき)
PFF_kurosuisen.jpg 製作・監督・脚本:マイケル・パウエル/エメリック・プレスバーガー
出演:デボラ・カー/サブー/フローラ・ロブソン/ジーン・シモンズ/ジュディス・ファース


ヒマラヤの麓、険しい崖に張り付く、かつての王の愛人たちの宮殿を学校と病院として成功させる命を受けた4人の尼僧。秘境の村は彼女たちを変えていく…。オールセットとマットペインティングでつくりこまれた隔絶された世界が驚愕と感動を呼ぶ驚異の映画。複数部門のアカデミー賞を受賞。百聞は一見に如かず。見るべし!! 

 

15:30~ [招待作品]第22回PFFスカラシップ作品
『HOMESICK』 2012年/98分予定/カラー
PFF_HOMESICK.jpg 監督:廣原暁
出演:郭智博/金田悠希/舩﨑飛翼/本間翔/奥田恵梨華


父は山奥でペンション経営。妹は海外放浪中。母は行方知れず。そして、ひとりになった家の引き渡しを迫られながら失業した30歳の健二は…。これは、自らの足で立つまでに、とても時間のかかる、私たちの物語。「家」とか「家族」とか「大人」とか「子供」とか、“社会”を “世界”を構成する私たち自身を、優しく後押しする映画の誕生。

 




(2012年12月18日更新)


Check
東京を越える!? 10人の入選監督が神戸に集結!

Movie Data

第34回 PFF ぴあフィルムフェスティバル in 神戸

【日時】12月22日(土)~24日(月・祝)
【会場】神戸アートビレッジセンター
【料金】
●前売り券(Pコード:464-367)
全作品フリーパス(限定30枚)6,000円
[コンペティション部門]
1回券800円 / 3回券2100円
フリーパス(限定30枚)4500円
[招待作品部門]
1回券1200円 / 3回券3000円
●当日券
[コンペティション部門]
一般1000円 / 学生700円 / 3回券2700円
[招待作品部門]
一般1500円 / 学生700円 / 3回券3,600円

※やむを得ない事情により、プログラムおよび来場ゲストが変更になる場合がございます。
※全プログラムとも、録画・録音機器、及びPCの会場への持ち込みは禁じられています。
※開場は開演時間の10分前を予定。

【PFF公式サイト】
http://pff.jp/jp/index.html

チケット情報はこちら

これまでの主な入選監督

※監督名、入選年、主な監督作
小林 仁、1977年、『五日市物語』
長尾直樹、1977年、『アルゼンチンババア』
石井聰亙(石井岳龍)、1978年、『生きてるものはいないのか』
長崎俊一、1978年、『西の魔女が死んだ』
森田芳光、1978年、『僕達急行 A列車で行こう』
犬童一心、1979年、『のぼうの城』
手塚 眞、1979年/1981年、『ブラックキス』
松井良彦、1979年、『追悼のざわめき』
山川直人、1979年/1984年、『SO WHAT』
山田勇男、1979年、『つげ義春の蒸発旅日記』
飯田譲治、1981年、『NIGHT HEAD』
緒方 明、1981年、『のんちゃんのり弁』
黒沢 清、1981年、『トウキョウソナタ』
松岡錠司、1981年/1984年、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
笹平 剛(利重 剛)、1981年、『クロエ』
関 顕嗣、1982年、『ハードライフ~紫の青春・恋と喧嘩と特攻服』
中島哲也、1982年、『告白』
木村 淳、1983年『あいつ』
佐野和宏、1983年、『熟女のはらわた 真紅の裂け目』
中西健二、1983年、『花のあと』
葉山陽一郎、1983年、『サル』
山崎幹夫、1983年/1984年、『PU プ』
風間志織、1984年、『せかいのおわり』
塩田明彦、1984年、『月光の囁き』
クマガイコウキ、1985年、『ぼのぼの クモモの木のこと』
黒坂圭太、1985年、『緑子 MIDORI-KO』
斎藤久志、1985年、『いたいふたり』
諏訪敦彦、1985年、『ユキとニナ』
常本拓招、1985年、『制服本番 おしえて!』
平野勝之、1985年、『監督失格』
小松隆志、1986年、『幸福な食卓』
園 子温、1986年/1987年、『希望の国』
成島 出、1986年、『八日目の蝉』
橋口亮輔、1986年/1989年、『ぐるりのこと。』
原田 浩、1986年、『地下幻燈劇画・少女椿』(作画監督)
吉雄孝紀、1986年、『へのじぐち』
藤田秀幸(藤田容介)、1987年、『全然大丈夫』
秋山貴彦、1988年、『ヒノキオ』
大谷健太郎、1988年/1991年、『アベックモンマリ』
大嶋 拓、1988年、『火星のわが家』
鈴木卓爾、1988年、『ゲゲゲの女房』
塚本晋也、1988年、『KOTOKO』
小池 隆、1989年、『大いなる学生』
篠原哲雄、1989年、『深呼吸の必要』
谷口正晃、1990年、『時をかける少女』
天願大介、1990年、『デンデラ』
矢口史靖、1990年、『ロボジー』
古厩智之、1992年、『武士道シックスティーン』
杉浦昭嘉、1992年/1993年、『奴隷性愛 私のおもちゃ』
奥原浩志、1993年/1994年、『青い車』
富永 舞(富永まい)、1993年、『食堂かたつむり』
中村義洋、1993年、『アヒルと鴨のコインロッカー』
水戸英樹、1993年、『ホームシック』
山岡秀雄(山岡信貴)、1993年、『死なない子供、荒川修作』
佐藤信介、1994年、『GANTZ』
熊澤尚人、1994年、『君に届け』
豊島圭介、1994年、『ソフトボーイ』
中嶋莞爾、1994年、『クローンは故郷をめざす』
村松正浩、1996年/1997年、『シンク』
渡辺一志、1996年、『キャプテントキオ』
有馬 顕、1997年/2000年、『ねこばん3D とび出すにゃんこ』
熊切和嘉、1997年、『莫逆家族―バクギャクファミーリア』
福島拓哉、1997年、『アワ・ブリーフ・エタニティ』
古澤 健、1997年、『Another』
川合 晃、1999年、『IKKA:一和』
白石晃士、1999年、『超・悪人』
長屋正志、1999年、『ダンサー・イン・ザ・シャーク』
神酒大亮、2000年、『サイクロプスの涙』
深川栄洋、2000年/2001年、『半分の月がのぼる空』
李 相日、2000年、『悪人』
井口奈己、2001年、『人のセックスを笑うな』
荻上直子、2001年、『かもめ食堂』
タナダユキ、2001年、『ふがいない僕は空を見た』
藤川佳三、2001年、『石巻市立湊小学校避難所』
内田健二(内田けんじ)、2002年、『鍵泥棒のメソッド』
佐々木 紳 、2002年、『Life ライフ』
菱沼康介、2002年、『ライフ・イズ・デッド』
村田朋泰、2002年、『睡蓮の人』
内田伸輝、2003年/2008年、『ふゆの獣』
筧 昌也、2003年、『Sweet Rain 死神の精度』
木下雄介、2003年、『水の花』
高柳元気、2003年、『日が暮れても彼女と歩いてた』
三浦大輔、2003年、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
浅野晋康、2004年/2006年、『A DAY IN THE LIFE』
岩田ユキ、2004年、『指輪をはめたい』
高橋 泉、2004年、『ある朝スウプは』
廣末哲万、2004年、『14歳』
山田雅史、2004年、『ひとりかくれんぼ 劇場版』
岡 太地、2005年、『屋根の上の赤い女』
熊坂 出、2005年、『パーク アンド ラブホテル』
市井昌秀、2006年/2008年、『無防備』
内藤隆嗣、2006年、『不灯港』
石井裕也、2007年、『ハラがコレなんで』
タテナイケンタ、2007年、『幸福なる食卓』
中島 良、2007年、『RISE UP』
山口 学、2007年、『背』
吉田光希、2008年、『家族X』
奥田庸介、2009年/2010年、『東京プレイボーイクラブ』
大畑 創、2009年、『へんげ』
勝又 悠、2010年、『はい!もしもし、大塚薬局ですが』
堀内博志、2010年、『加地等がいた ‐僕の歌を聴いとくれ‐』
森岡 龍、2010年/2011年、『ニュータウンの青春』
佐藤考太郎、2011年、『山犬』