ホーム > NEWS > 蜷川実花監督&大森南朋が登壇! 応募総数20000通を超えた超プレミア 『ヘルタースケルター』舞台挨拶レポート
第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した、岡崎京子による伝説のコミックを、『さくらん』の蜷川実花監督と、5年ぶりにスクリーン復帰を果たした沢尻エリカ主演でセンセーショナルに実写化した話題作『ヘルタースケルター』が7月14日(土)より大阪ステーションシティシネマほかにて公開される。全身整形によって手に入れた美貌で芸能界のトップへ上りつめた主人公・りりこの栄光と転落と苦悩を描く。大森南朋、寺島しのぶ、桃井かおりら個性豊かな顔ぶれが揃った脇を固める共演陣の豪華さも話題の作品だ。本作の公開に先立ち、蜷川実花監督と、沢尻エリカ演じるりりこが通う美容クリニックを調査する検察官・麻田誠に扮した大森南朋が来阪し、舞台挨拶を行った。
今回の試写会は関西で1回限りの試写会で、また蜷川実花監督と大森南朋が登壇する舞台挨拶付きということもあり、応募総数は20000通を超え、来場できた方は100倍以上の確率で当たった、幸運の持ち主。まずは、そこまで期待が寄せられている本作『ヘルタースケルター』を映画化したいと思ったきっかけを蜷川監督に聞いてみるとー
蜷川実花監督(以下、蜷川):岡崎京子さんの作品は元々好きだったんですが、その中でも『ヘルタースケルター』が大好きだったんです。読み終わった後もすごくドキドキして、ずっと自分の中に残っているぐらい衝撃的だったので、この映画もそういった衝撃を残せればいいなと思っています。りりこは極端で、美に執着する人なんですが、きっと皆さんの中にも、小さなりりこがいるんじゃないかなと思いながら、監督をしていました。
では、原作とは少しイメージの違う大森に麻田役をオファーした理由は?
蜷川:元々、大森さんとは知り合いで、何度も撮影でご一緒してますし、よくご飯も食べにいったりしていたので、最初のオファーは「今度ご飯行こー。あと、映画出てー」というメールでした。そうしたら「飯いくいく。映画でるでる!」って軽い感じで返信がありました(笑)。南朋さんが演じる麻田は私好みの男性で、夜中にセリフを書いていたので、自分が言ってほしい言葉が満載でしたし、南朋さんに麻田役をやっていただけて、とても楽しかったです。
そんな麻田を演じた大森は、演じるにあたって麻田役をどのように感じていたのだろうか。
大森南朋(以下、大森):原作の麻田は、2枚目キャラだったので、僕でいいのかなと思っていましたが、監督たっての希望だったので引き受けました。相談は色々と現場でしていましたが、キャラクターを探っていったり、掘りかえしていく作業は難しかったですね。
蜷川:麻田訳は、難しい役なので、南朋さんがやってくれて人間味も説得力も表現できたと思います。
そして、本作の話題を独占していると言っても過言ではない、沢尻エリカをりりこ役にキャスティングした理由は?
蜷川:この映画は、りりこの物語なので、誰に演じてもらうかはすごく重要なことでした。何度も色んな角度から考えましたが、沢尻エリカしかいないと思ってオファーしました。今、この場に立っていても、りりこ役は彼女にしかできなかったと思っています。
沢尻と共演した大森は、どのように感じたのだろうか?
大森:すごく感受性の豊かな20代の女性だと思いました。マスコミはすごく騒いでいますが、会うと普通の女の子ですし、お互いの地元が近いので、そういう話もしていました。
蜷川:彼女は、とても不器用なので、お芝居をしている時はすごい人だと思いますが、大森さんと同じように、普段は普通の女の子だと私も感じました。
最後に、映画の公開を前にした今の心境は?
大森:ヒットしてほしいです。たくさんのお客さんに観ていただいて、色んなことを感じてほしいです。すごく力のある映画だと思うので、みなさん頑張って観てください。きっと何かいいものを持って帰れると思います。
蜷川:映画化したくて、7年間ぐらい待っていた作品なので、やっとここまで来たと思って、ドキドキしています。この作品に関しては、『すごい映画ができた』と皆さんの前で自信を持って言えます。この映画は、私にとって運命的な作品で、この映画以前、以後ではっきりと区切りがついた作品になっています。私も、エリカも、キャストも、スタッフも、みんなの魂が込められた熱い映画になっていますので、楽しんでください。
(2012年7月13日更新)
●7月14日(土)より、大阪ステーションシティシネマほかにて公開
【公式サイト】
http://hs-movie.com/
【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/158497/
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