ホーム > NEWS > 「様々な困難を前向きな気持ちで乗り越えていく 物語に感動しました」宮沢賢治による名作童話を 映画化した『グスコーブドリの伝記』 サッカー日本代表・澤穂希来場舞台挨拶レポート
数々の名作を世に残した東北岩手出身で、冷害や三陸沖地震などの災害に見舞われながらも故郷を愛し続けた作家・宮沢賢治が生み出した、東北の森を舞台とした感動物語『グスコーブドリの伝記』が大阪ステーションシティシネマほかにて公開中だ。厳しい自然の中で、愛する故郷や人々を守るため強い心で困難に立ち向かう主人公ブドリの姿が描かれる。本作の公開に先立ち、公開前日の6日にロンドンオリンピックのサッカー日本代表・澤穂希が来場しサプライズで舞台挨拶を行った。
艶やかな青の浴衣姿で澤が登場すると、場内からは拍手が。澤といえば、青の日本代表のユニホームの印象が強いだけに、浴衣姿だとイメージが違ってみえた。まずは、MCが「ロンドンオリンピック代表メンバー選出おめでとうございます!」と祝福の言葉を贈ると、「ありがとうございます。女子サッカーは、開会式の前に試合があるので、日本選手団の中でも最初の試合になるんです。9日から、なでしこが集合するので、集まると、少し緊張もしますし、メンバーも決まったのでオリンピックに集中できる環境になります」とオリンピックを前にした心境を語ってくれた。では、なぜこんな忙しい時期に『グスコーブドリの伝記』の応援に駆けつけてくれたのかというと、「実は、この映画のプロデューサーが私の叔母にあたる渡邉桐子さんなので、応援にきました! この映画は、すごくいい映画ですし、たくさんの方々にこの作品を観ていただきたきたくて、舞台挨拶をさせていただきました」とのこと。さらに、本作を観た感想を聞いてみると「どんな困難があっても、それを乗り越えて前向きに進むブドリの勇気にすごく感動しました」と映画の魅力を語ってくれた。
また、本作の原作は宮沢賢治だが、有名な「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」という詩の内容には、まさにオリンピック代表に選ばれるまでの澤の道のりにシンクロしているように感じるが、澤自身も「重なる部分はあります。今年に入って怪我や病気、今までにないしんどいことも経験しました。だけど、やっぱりオリンピックという目標があって、その目標に向かって頑張れたので、この映画の中の、様々な困難を前向きな気持ちで乗り越えていく物語には感動しましたし、グッと来るものがありました」と映画のストーリーと自分自身を重ねることで、より物語に感情移入できたようだ。
最後にオリンピックに向けての抱負を語ってもらうと、「私たちはまだオリンピックでチャンピオンになったことはなく、メダルを獲ったこともないチームなので、チャレンジャーの気持ちで臨んで行きたいです! 私たちもチーム一丸となって、みんなで一生懸命がんばって一番輝く色のメダルをとれるように頑張りたいと思いますので、皆さん、ぜひ応援よろしくお願いします。そして、映画も楽しんでください」と力強く語ってくれた。どんな困難にも負けず、前向きに乗り越えようとする映画の中のブドリと、澤の姿が重なってみえること間違いなしの本作を観てから、オリンピックで活躍する澤を応援してみては?
(2012年7月12日更新)
●大阪ステーションシティシネマほかにて上映中
【公式サイト】
http://www.budori-movie.com/
【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/158316/