ホーム > NEWS > 『ももへの手紙』で声優を務めた 美山加恋&優香&西田敏行らが来場! 「妖怪役は自分のテリトリー内だった(笑)」 笑いが絶えない舞台挨拶の模様をレポート!
『人狼JIN-ROH』(2000)がベルリン国際映画祭など世界各地の映画祭で絶賛された鬼才・沖浦啓之が、7年の歳月をかけて完成させた劇場長編アニメーション大作『ももへの手紙』が4月21日(土)より大阪ステーションシティシネマほかにて公開される。心豊かな人々が生きる、豊かな自然に溢れた瀬戸内海の小さな島に移り住んだ少女ももに訪れる、不思議な出来事がハートウォーミングに描かれる。本作の公開に先立ち、少女ももの声を務めた、TVドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」の名演が心に残る美山加恋、ももの母親の声を務めた優香、そして、どこかユーモラスで憎めない奇妙な妖怪3人組のリーダー・イワの声を務めた西田敏行が来阪し、舞台挨拶を行った。
探偵局の局長らしく「私が実写版になった妖怪が映画の中に登場します(笑)」と最初の挨拶から西田が会場を沸かして、舞台挨拶は始まった。そして、それぞれに声優を務めたキャラクターについて質問が及ぶと、主人公のももを演じた美山は「主人公は初めてだったので、いつもより台詞も多かったので緊張しました」と初々しいコメント。一方、ももの母親役に扮した優香は「アニメでは初めての母親役でしたし、人間を演じたのも初めてだったので、しゃべる声のトーンを落として大人っぽくしていました。加恋ちゃんと一緒にアフレコができたので、その場の空気感を大事にして演じました」と初の母親役での苦労話を披露。そして、妖怪役は初めてとなる西田は「幽霊とか死神とか色々やってきましたので、今回のイワも自分のテリトリーの中でやっていた感覚でした(笑)。この作品は沖浦啓之監督が7年の歳月をかけて作った作品なので、沖浦監督の思いが映画の中に詰まってるんです。妖怪それぞれにも熱いメッセージが込められているので、それをちゃんと受け止めて、妖怪は妖怪らしく演じるようにしていました」とここでも笑いを誘っていた。
そんな中、大阪についてのイメージを聞いてみると、美山と優香はそれぞれプライベートでユニバーサル・スタジオ・ジャパンに来ていたようで、ふたりとも「大好きです」と声を揃えてコメント。一方、毎週金曜日の夜のお茶の間で大人気の「探偵!ナイトスクープ」の局長である西田は「僕は、探偵局を毎週金曜日に開いて大阪にお邪魔してますので(笑)。それに、今年はタイガースの調子がいいですから、素晴らしいことになります。秋にはみんなで夢を分かち合えるはずです。タイガースファンというのはいつも春頃はこんなこと言ってるんですが、夏頃にはぴたっと野球の話をやめる人もいますから(笑)。でも、今年は大丈夫です」とにこやかに、そして力強くコメントしてくれた。
そして、妖怪イワの着ぐるみも登場し、4人そろったところで最後のコメントを聞いてみると、美山は「親子の愛と絆をテーマに描いた心温まる作品です」、そして優香は「妖怪たちに笑い、親子の愛に感動して、観終わった後は明日からまた頑張ろうと背中を押してくれる映画です。私も大好きな作品なので、皆さんがこの映画を観て大好きになってくれたら嬉しいです」、最後に西田は「素晴らしい作品に参加できたことを誇りに思います。この映画は、沖浦監督が7年かけてコツコツと作り上げた作品です。監督がこの作品にかけてきた情熱が作品に染み出ていると思いますので、それを感じていただければ嬉しいです。そして、生きていることが素晴らしいことだと思い知らされる作品だと思います」と、それぞれの映画への思いを語って舞台挨拶は終了となった。
子どもは親の思いがわからず、親もまた意外と成長している子どもの気持ちを察することができないが、互いを思う気持ちがあれば、必ずわかり合うことはできる。周りを見渡せば、ちゃんと自分を思ってくれている人がいる。本作は、そんな家族や周りの人の大切さが胸に沁みるとともに、サザンオールスターズの原由子が5年ぶりに映画主題歌を担当した「ウルワシマホロバ~美しき場所~」が涙を誘うこと間違いなしの感動作です!
(2012年4月20日更新)
●4月21日(土)より、大阪ステーションシティシネマほかにて公開
【公式サイト】
http://momo-letter.jp/
【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/157040/