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伝説の映画監督モンテ・ヘルマン21年ぶりの最新作
『果てなき路』がいよいよ関西で公開! 
24日(土)&25日(日)には神戸で爆音上映も!

 ニューシネマの傑作『断絶』で知られ、1989年の『ヘルブレイン/血塗られた頭脳』を最後に長編作から遠ざかっていた伝説の映画監督モンテ・ヘルマンが21年ぶりに発表した最新作『果てなき路』。実在の事件を基にした新作の製作で苦悩する若手映画監督と、謎めいた女優ローレルと実際の事件の被害者ヴェルマという、ふたりの謎の女が紡ぐ、名作へのオマージュに溢れる極上のフィルムノワールだ。

 

 映画を撮影している現実世界と撮影されている映画の中の世界という虚構が絶妙なバランスで交錯する物語は、細部にわたるまで徹底的に計算しつくされており、気づけば練りに練られたであろう物語の展開の虜になってしまう。また、映画の撮影を通して恋に落ちた若手映画監督ミッチェルと主演女優ロ-レルが、宿舎で『ミツバチのささやき』を観るシーンや、「酒場は無数にあるのに、彼女は俺の前に現れた」という、名作『カサブランカ』の台詞が使われるなど、シネフィルにはたまらないほど、名作へのオマージュに溢れているのもたまらない。

 

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 そして圧巻なのは、静寂と音楽の絶妙なバランス。その絶妙に映画と調和し、私たちを映画の中の世界へと引きこむ音楽を手がけているのが、カントリー界の大ベテランであり、へルマン監督が彼に映画音楽を書いてもらうことを夢見ていたトム・ラッセルだ。特に、本作のために書き下ろされたオープニング曲であり、映画のタイトルでもある『Road to Nowhere』は、流れた瞬間に観客を映画の虜にしてしまうだろう。

 

 そんなトム・ラッセルが手がけた音楽が彩る本作を、通常の映画用音響ではなく、ライヴ音響システムを使用した迫力のライヴ・サウンド上映で楽しむことができる爆音上映が、公開に先立ち3月24日(土)と25日(日)に神戸アートビレッジセンターで開催される。合わせて、モンテ・ヘルマン監督の代表作『断絶』のニュープリント版とヴィム・ヴェンダース監督の傑作『パレルモ・シューティング』の爆音上映も実施。爆音上映は、劇中の音楽だけでなく、ノイズや製作者さえ気づいていないような小さな音までもを拾い上げることで、全く別物の映画に変えてしまう。東京の吉祥寺バウスシアターに端を発し、関西ではなかなか開催されることのなかった爆音上映を、『果てなき路』という今年を代表する作品になるであろう珠玉の映画で体験してほしい。




(2012年3月23日更新)


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Event Data

爆音Go West Vol.2 神戸の巻『ヘルマン/ヴェンダース』

【日程】3月24日(土)・25日(日)
【劇場】神戸アートビレッジセンター
【料金】一般-1800円 学生-1500円 シニア-1000円
【時間】『果てなき路』24日(土)・25日(日)16:30
      『断絶〈ニュープリント版〉』24日(土)19:00
『パレルモ・シューティング』25日(日)19:00

【神戸アートビレッジセンター公式HP】
http://kavccinema.jp/

チケット情報はこちら


Movie Data


『果てなき路』

●3月31日(土)~4月20日(金)、第七藝術劇場にて公開
●神戸アートビレッジセンター、京都シネマにて公開予定

【公式サイト】
http://www.mhellman.com/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/157995/


『断絶』

●3月31日(土)~4月20日(金)、第七藝術劇場にて公開

【公式サイト】
http://www.mhellman.com/danzetsu.html

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/17030/