『麒麟の翼～劇場版・新参者～』大ヒット祈願！
大阪・今宮戎に主演の阿部寛と福娘が登場！

　東野圭吾の「加賀恭一郎」シリーズ最新作にして、東野自身が最高傑作と呼ぶ『麒麟の翼』が、『新参者』『赤い指』とドラマで加賀を演じてきた阿部寛主演で映画化した『麒麟の翼～劇場版・新参者～』が1月28日(土)よりＴＯＨＯシネマズ梅田ほかで公開される。ある事件の容疑者と被害者、それぞれの家族や恋人の知られざる一面を、不思議な洞察力を持つ加賀がじっくりと追求していく様が描かれる。公開に先立ち、劇中にも登場する七福神巡りにちなんだ全国縦断七福神巡りで、主演の阿部寛が大ヒット祈願で大阪・今宮戎に今宮戎名物の福娘とともに登場した。

　強い風の吹く中、今宮戎本殿での大ヒット祈願を終え、本殿前に福娘6人とともに登場した阿部寛。大阪では“えべっさん”として愛される今宮戎に訪れたのは初めてのことだそうだが、まずは大阪の印象について聞いてみると、「大阪に来ると、夜はいつもお好み焼きを食べるのですが、大阪はやはり食べ物が美味しいという印象です。それに、大阪の人は元気な人が多いので、いつも元気をもらって帰っています」とコメント。実際、このイベントの最中もどこからか人が集まり、声をかけられていただけに、今回も大阪の人の元気の良さを体感していたようだった。

　そんな中、1月28日(土)の映画公開を控えた今の心境について聞かれると「一昨年の連続ドラマが映画になるということが、まず嬉しいです。この「加賀恭一郎」シリーズは、連続ドラマと『赤い指』というスペシャルドラマ、そして本作『麒麟の翼～劇場版・新参者～』で3作目となるのですが、本作が集大成という感覚です。ミステリーと心温まる人間ドラマの両方が楽しめる作品だと思います」と作品をアピールすると、ひと足早く観賞していた福娘からは「切ない親子の絆に感動して、映画の最中は涙が止まりませんでした」、「推理をしながら、ハラハラドキドキして観ていました」と絶賛の声が。それに対して阿部は、「そう言っていただけるととても嬉しいです。色んな年代の人に観ていただいて、感動してもらえる作品だと思いますし、色んな気持ちを感じてもらえるんじゃないでしょうか。特に、最後には大きな感動が待っているので、期待していただきたいですね」と返答。

　また、本作はTVシリーズからのレギュラーキャストである溝端淳平やヒロインの新垣結衣ら、豪華な共演陣も話題のひとつ。そんな共演陣については、「新垣とは彼女がデビューしたての6年前に『ドラゴン桜』というTVドラマで共演して以来だったんですが、その時はこの後芸能界で生きていけるか心配になるぐらいだったのが、今回彼女が演じた容疑者の恋人というすごく難しい役を高いプロ意識で演じていて驚きました。そして、溝端と僕の関係は作品の中の加賀と松宮の関係に似ていて、シリーズを重ねるごとにちょっとずつ進化していると思います。現場でも、ふたりでうるさいぐらいバカ話をしてましたね」と愛情をともなった笑顔でコメントしていたのが印象的だった。

　最後に、阿部からこの映画に対してのメッセージを語ってもらうと、「この加賀恭一郎という人物は、何かを背負っている複雑な人物なんですが、この映画は彼の目線でミステリーを楽しめるものになっていると思います。そして、そのミステリーを追ううちに、登場人物の心を解きほぐしていくという不思議な人物でもあります。そんな加賀の姿をぜひ大きなスクリーンでじっくりと観ていただければ嬉しいです」と3作にわたって、加賀恭一郎を演じてきた阿部ならではのコメントを聞くことができた。阿部が語ったとおり、本作は複雑に絡み合っていく幾多の謎を加賀が独自に解き明かしていく極上のヒューマンミステリーだ。

（2012年1月25日更新）