ホーム > NEWS > 幻想的な“江戸時代の京の夜”へ―― 生まれ変わった太秦映画村で、大人の非日常感を
昼間は修学旅行生やファミリーでにぎわう太秦映画村が、3月のリニューアルにあわせて夜間営業(21時まで)をスタートした。日が落ちると、幻想的にライトアップされた江戸の町並みが広がり、まるで時代劇の世界に迷い込んだかのような雰囲気に包まれる。昼間とは異なる、大人のための「京都の夜」が楽しめる新スポットとして話題を集めている。
石畳を照らす行灯のやわらかな灯り、静かに響く三味線の音色、そして町を行き交う侍や町娘たち。撮影用オープンセットとして知られる町並みは、夜になるとさらに趣を増し、歩くだけで江戸時代へタイムスリップしたかのような感覚を味わえる。
今回のリニューアルでは、17時以降限定のお得なナイトチケット(大人2000円、子ども1300円)も新たに登場。仕事帰りや京都観光の締めくくりに、気軽に江戸情緒あふれる夜を満喫できる。
夜の映画村を彩る目玉企画が、来場者自身が物語の登場人物となるイマーシブ(没入型)ライブショーだ。賭場を舞台にした「丁半博打」や「大人しか入れない拷問部屋」(いずれも18歳未満入場不可)など、臨場感あふれる演出が展開され、まるで時代劇の世界に入り込んだかのようなスリリングな体験を楽しめる。
さらに、新たな看板コンテンツとして「360°リアルタイムドラマ」もスタート。村全体を舞台に、武士や町娘、町人、忍者たちがそれぞれの日常を送り、その中で巻き起こる出来事が一つの物語として展開されていく。来場者は村内を自由に散策しながら、気になる人物を追いかけたり、別の場所で起こる事件に遭遇したりと、自分だけの視点で物語を楽しむことができる。そして最後には、迫力満点のアクションショーへとつながる構成だ。演目は季節ごとに変わるため、訪れるたびに異なるドラマと出会えるのも魅力となっている。
散策の合間には、食べ歩きグルメも楽しみたい。京都の老舗「澤井醤油」の醤油を使ったみたらし団子が味わえる「澤井醤油 with Key Stone」をはじめ、1969年創業の人気カレーうどん店「味味香」、多彩なまぐろ料理を提供する「朱色まぐろ」など、京都の人気店10店舗が軒を連ねる。時代劇の世界観に浸りながら味わう一品も、夜の映画村ならではの醍醐味だ。
今回のリニューアルでは、「江戸時代の京都の夜を楽しむ」という新たな観光スタイルを提案。歴史ある映画の町・太秦に誕生したナイトエンターテインメントとして、昼間とはひと味違う幻想的な世界を演出している。時代劇の舞台を歩きながら、非日常のひとときを過ごせるのが、この場所ならではの魅力だ。
また、今回はリニューアル第1期にあたり、2027年春には第2期計画として遊郭、2028年春には第3期計画として芝居小屋「中村座(仮称)」のオープンが予定されている。さらに、2028年以降には温浴施設の整備も計画されており、映画村は今後、滞在型エンターテインメント施設へと進化を遂げていく。新たな魅力を次々と打ち出す太秦映画村から、ますます目が離せそうにない。
取材・文・撮影/滝野利喜雄
(2026年6月10日更新)
[住所] 京都市右京区太秦東蜂岡町10
[営業時間] 10:00~21:00
[入村料]
1DAY 大人2800円、子ども(3歳~小学生)1600円
ナイトタイム(17:00~21:00)大人2000円、子ども(3歳~小学生)1300円
※2027年春 第2期オープンまでの料金
[問] 0570-064-349
[定休日] 火曜(祝日および、3月、4月、11月は火曜日も営業)
[アクセス]
(正面口)嵐電「太秦広隆寺駅」より徒歩5分/JR「花園駅」より徒歩13分/地下鉄「太秦天神川駅」より徒歩14分
(撮影所口) 嵐電「撮影所前駅」より徒歩2分/JR「太秦駅」より徒歩5分 ※入村は17:00、退村は18:00まで