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ホーム > NEWS > 建築家・安藤忠雄の挑戦の軌跡を一望する展覧会 『安藤忠雄展|青春』が グラングリーン大阪「VS.(ヴイエス)」にて開催中

建築家・安藤忠雄の挑戦の軌跡を一望する展覧会
『安藤忠雄展|青春』が
グラングリーン大阪「VS.(ヴイエス)」にて開催中

大阪を拠点に世界で活躍する建築家・安藤忠雄氏の大規模個展『安藤忠雄展|青春』が3月20日、大阪市北区のグラングリーン大阪「VS.(ヴイエス)」にて開幕した。

大阪から世界へと展開する、安藤氏の壮大な挑戦の軌跡と、現在進行中の取り組み、そして未来への果てなきビジョンまでを一望するもので、約60件もの建築プロジェクトや、230点余りの安藤氏のスケッチ・ドローイング、模型などを通じて、今なお「青春」を生きる稀代の建築家の熱量を体感できる、圧巻の展覧会である。

会場は安藤氏が長年尽力してきた、大阪の都市再生プロジェクトの最前線でもある「グラングリーン大阪」の中心に位置する文化装置「VS.(ヴイエス)」。前面に広がる芝生広場には、本展のテーマ「青春」を象徴する直径2.5メートルの「青りんご」のオブジェを設置、来訪者を会場にいざなう。オブジェの台座には詩人サムエル・ウルマンが謳う「青春」の詩とともに、安藤氏のメッセージが刻まれている。
――「人間も建築も、いつまでも青いまま、挑戦心にあふれていたい」――

約1,400平方メートルの地下空間に展開する展示エリアは、大きく二つのゾーンで構成されており、それぞれに特徴的なインスタレーション空間が内包されている。

一つ目のゾーンは 「挑戦の軌跡」エリアと、インスタレーション「水の教会」。「挑戦の軌跡」エリアは、1969年から半世紀に及ぶ安藤氏のキャリアを一望にするものだ。

建築写真家リチャード・ペア氏が自ら選んだ12枚の写真を掲示した壁が、来訪者をゾーンへと誘う。天井高3メートルの空間を取り囲む壁面には、安藤建築の特徴的なドローイング、ANDO建築の原型ともいうべき、住宅や教会等の、初期の代表作が並ぶ。中央の展示台には、プロジェクトの規模が拡大、多様化している過程で産み出された都市建築の名作が、国内外地域ごとに緩やかなグルーピングで展示されている。

二つ目のゾーンは「安藤忠雄の現在」エリア+インスタレーション「安藤忠雄の建築」。安藤氏の最近作と共に、今まさに進行中の仕事を「つくる/育てる」「都市ゲリラ2025」「時間をつなぐ」「37年目の直島」「こども本の森」「大阪から」6つのテーマに沿って紹介されている。

80年代末、福武總一郎氏の構想でスタートした直島のアートプロジェクト。安藤氏はその最初期から今日まで建築家として関わり続け、「ベネッセハウス・ミュージアム」から今年5月にオープンを迎える「直島新美術館」に至るまで、10もの建築を実現している。生物が増殖するように成長を重ねる、このアートと建築のコンプレックスの37年間に及ぶ物語を、模型と音楽映像が一体となった空間インスタレーションで魅せる。音楽はmouse on the keysが展覧会のために描き下ろしたオリジナル曲。模型は近畿大学建築学部生によって製作された。

近年の安藤氏の社会貢献活動を象徴する「こども本の森」は、「自由」がコンセプト。自らの資金で設計・建設し、地方自治体に寄付している。その第一弾となった大阪・中之島から、遠野、神戸、熊本、松山の5都市をはじめとする国内外への展開、その新機軸となる瀬戸内海のこども図書館船「ほんのもり号」まで。予想外の広がりを見せるプロジェクトの全貌を一挙に紹介する。

本展の一つの目玉となる、VS.ならではの映像インスタレーションでは、安藤忠雄氏の建築を象徴する三作品「光の教会」「真駒内滝野霊園頭大仏」「ブルス・ドゥ・コメルス」の空間を、天井高15メートルのキューブ型スタジオの3面に展開するオリジナルの没入型映像で疑似体験することができる。

会期は7月21日(月・祝)まで。安藤氏が長年携わってきた「うめきたのいま」を体感しにぜひ足を運んでほしい。チケットは発売中。




(2025年4月 4日更新)


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『安藤忠雄展|青春』

チケット発売中 Pコード:562-715

▼3月20日(木・祝)~7月21日(月・祝)

グラングリーン大阪 VS.

一般-1800円
大学生-1500円(要学生証)
高校生-1000円(要学生証)
障がい者手帳をお持ちの方-900円(要証明書)

※開館時間10:00~18:00(金・土・祝前日は20:00)。入場は閉館の30分前まで。
※休館日:月曜日(祝日は営業)。
※学生料金の方は入場時に、学生証等をご提示ください。ご提示がない場合は、一般料金になります。中学生以下は予約不要・入場無料です(中学生は学生証等を提示、小学生以下はその旨をお伝え下さい)。

問合せ:VS.(https://vsvs.jp/contact

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