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絹谷藝術の創意の源泉である
特別展『不二法門』開催中!

今月開館6周年を迎えた「絹谷幸二 天空美術館」(大阪市北区・梅田スカイビル27階)にて、世界を舞台に活躍する文化勲章受章画家で同館名誉館長・絹谷幸二氏のメッセージを発信する特別展『不ニ法門(ふにほうもん)』が、12月16日より開催されている。

今回の特別展のテーマである『不ニ法門』とは、「相反する概念は別々のものではなく、ひとつのものの部分である」と説く大乗仏教経典の一つ『維摩経(ゆいまきょう)』の双眼の教え。古都奈良で生まれ幼少の頃から神仏の教えがごく日常の中で培われた絹谷幸二氏が描き出す作品における創意の源となっている。

「"不二"とはふたつにあらずということ。動と静、戦争と平和、生と死、善と悪、悟りと世俗など、すべてのものは別々のものではなくひとつのもの。そういうふうにものの見方を解体していけば、ものごとの本質をとらえることができると思います」と絹谷幸二氏。

本展では、初公開となるコロナ禍やウクライナ侵攻を描いた作品など、時代やものごとを双眼的にとらえた新作をはじめ、今回のテーマに沿った絵画・立体作品などを通して、不二法門のメッセージを感じることができる。同館では見応えあるアフレスコ(壁画の古典技法)作品が鑑賞できるのはもちろん、迫力満点の3D映像体験や絹谷氏のアトリエ訪問ができるVR映像体験、アフレスコ体験ができるワークショップ(要予約・開催日は公式サイトを参照)なども開催。27階からの眺望が楽しめる天空カフェも併設し、外気温に関係なく心地よく過ごせる。この機会に絹谷ワールドを心ゆくまで堪能してみてはいかが。特別展『不二法門』は2023年7月2日(日)まで開催。

取材・文・撮影/滝野利喜雄




(2022年12月23日更新)


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不二法門の思想を昨今のコロナ禍の中に投影した、初出品の『天空仁王・喝ⅠⅡ』
新作『蒼天大地・心に浸みる悲しみ(Ⅱ)』は、戦争と平和をテーマにした作品
初公開の『黒谷光明寺 降臨 文殊菩薩』は、悟りと世俗は別々の世界ではないという不二法門の教えを表現
「絵画はその時代を写す役割もある」と常に熱いメッセージを届ける絹谷幸二氏
館内では、3D映像やVR映像など新感覚のアート体験が楽しめるコーナーも

特別展『不二法門』

▼2023年7月2日(日)まで開催中
会場/絹谷幸二 天空美術館(梅田スカイビル タワーウエスト27F)

https://www.kinutani-tenku.jp/

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割引入館引換券
一般900円、大学・高校・中学生500円

【開館時間】10:00~18:00 ※金曜・土曜・祝前日は10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】火曜(祝日の場合は翌平日休館)、年末年始(12/30~1/3)、展示替え期間
【入館料】一般1000円、大学・高校・中学生 600円、小学生以下無料、団体・障がい者割引あり
【問い合わせ】Tel.06-6440-3760

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